
2025年のプロ野球が幕を閉じ、選手または監督、コーチの退団といった情報が多く出回っている。また、退団した選手の中には、かつてタイトルを獲得した有力選手も存在し、去就が注目されている。今回は、今季に所属先を退団した、タイトルホルダーを取り上げたい。
高橋礼
[caption id="attachment_235545" align="alignnone" width="530"] 読売ジャイアンツの高橋礼(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:187cm/90kg
・生年月日:1995年11月2日
・経歴:専大松戸高 - 専修大
・ドラフト:2017年ドラフト2位(ソフトバンク)
読売ジャイアンツでの復活を誓った高橋礼だが、移籍2年目の今季は一軍登板を果たせないまま、チームを去ることになった。
高橋は専修大を卒業後、2017年のドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2019年、ローテーションを守り抜き12勝をマークすると、同年の新人王に輝いた。
翌2020年はリリーフとしてフル回転し、52試合の登板で27ホールドポイント(4勝2敗23ホールド)、防御率2.65の成績を収めた。
しかし、翌2021年は制球難が深刻に。同年は11試合の一軍登板で防御率5.82と成績を落とし、復活の糸口を掴めていなかった。
そんな中、2023年オフにトレードで巨人に移籍。昨季は4月こそ安定感を発揮したが、活躍は長く続かなかった。さらに今季はファームでも精彩を欠き、防御率5点台と苦しんだ。
今季は一軍のマウンドに上がれず、戦力外通告を受けた高橋。今後の去就が注目される。
田中広輔
[caption id="attachment_232899" align="alignnone" width="530"] 広島東洋カープの田中広輔(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:184cm/96kg
・生年月日:2003年10月11日
・経歴:ノースアジア大明桜高
・ドラフト:2021年ドラフト1位
広島東洋カープの一時代を築いた田中広輔は、今季で広島を退団することになった。
2013年ドラフト3位で広島の一員になり、ルーキーイヤーの2014年は110試合に出場。打率.292をマークすると、2016年には全試合出場を成し遂げ、25年ぶりのリーグ優勝を経験した。
続く2017年は35盗塁で最多盗塁、出塁率.398で最高出塁率に輝き、リーグ連覇の立役者に。負担の多い遊撃で3年連続のフルイニング出場を達成し、不動のリードオフマンとなった。
しかし、2019年以降は成績が低迷。打率が2割台前半で推移するシーズンが続き、かつての面影が見られなくなっていた。今季はキャリア最少の15試合出場で、打率.147と自己最低の成績に沈んだ。
そして今季10月に、広島を退団することが発表された。二軍で打率.333をマークしたが、依然として一軍での活躍からは遠ざかっていた。
荻野貴司
[caption id="attachment_217757" align="alignnone" width="530"] 千葉ロッテマリーンズの荻野貴司(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:172cm/75kg
・生年月日:1985年10月21日
・経歴:奈良・郡山高 - 関西学院大 - トヨタ自動車
・ドラフト:2009年ドラフト1位(ロッテ)
誰もが驚いた荻野貴司の退団。実績十分のベテラン選手が、自らの意思で千葉ロッテマリーンズを離れた。
トヨタ自動車からドラフト1位でロッテに入団し、ルーキーイヤーから大活躍。同年は開幕から盗塁を量産し続け、46試合の出場で25盗塁を成功させた。また、打率も.326と高い数字を残したが、けがの影響でシーズン序盤で離脱となった。
その後もけがの連続で苦しんだ中、2019年に初の規定打席をクリア。打率.315の好成績を残し、存在感を発揮した。
さらに2021年は最多安打(169安打)、盗塁王(24盗塁)のタイトルを獲得。同年は全試合出場を達成すると、翌年以降も欠かせない存在として、いぶし銀の働きを見せた。
ただ、右膝痛に悩まされた今季、自身初となる一軍出場なしに終わった。コーチ就任を要請されるも固辞し、ロッテを離れて現役続行を選択した。
果たして来季、どの球団のユニフォームを着ることになるのだろうか。
水上由伸
[caption id="attachment_184814" align="alignnone" width="530"] 埼玉西武ライオンズの水上由伸(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/79kg
・生年月日:1998年7月13日
・経歴:帝京三高 - 四国学院大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト5位(西武)
2022年に獅子奮迅の活躍を見せた水上由伸だが、無念の戦力外となった。
四国学院大を卒業後、2020年育成選手ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。ファームでの防御率は高い数字だったが、プロ1年目の5月に早くも支配下契約を勝ち取った。
同年は一軍で29試合に登板し、4ホールドポイント、防御率2.33の好成績をマークした。
すると翌2022年は60試合に登板し、35ホールドポイント(4勝4敗31ホールド)で最優秀中継ぎ投手に輝いた。防御率1.77という目覚ましい成績で同年の新人王にも輝き、強力な救援陣を形成した。
しかし、翌2023年は23試合の登板で防御率2.12にとどまると、昨季は防御率5.28と大不振に陥った。今季はついに、キャリア最少の5試合登板に終わった。
10月に戦力外通告を受け、今後については未定の状況。とはいえ、今季はファームで防御率1.27をマークしており、獲得に動く球団があっても不思議ではない。
西川遥輝
[caption id="attachment_237090" align="alignnone" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの西川遥輝(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/82kg
・生年月日:1992年4月16日
・経歴:智弁和歌山高
・ドラフト:2010年ドラフト2位(日本ハム)
盗塁王に何度も輝いた西川遥輝だが、今季は寂しい成績に終わった。
2010年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団した西川は、プロ2年目に一軍デビュー。2014年には143試合に出場し、打率.265、8本塁打、57打点、43盗塁をマークし、盗塁王を獲得した。
2016年は打率.314、2020年は打率.306を記録したように、打撃面での活躍も見事だった西川。ところが、徐々に成績が下降し始め、2022年から東北楽天ゴールデンイーグルスに活躍の場を求めた。
楽天で2年プレーしたのち、昨季から東京ヤクルトスワローズに移籍。しかし、昨季こそ打率.260の成績で復活を予感させたが、今季は再び不振に悩まされた。
最終的に49試合の出場で打率.174という数字に終わり、戦力外通告を受けた西川。実績十分な選手だが、獲得オファーが届くのか注目が集まる。
島内宏明
[caption id="attachment_212799" align="alignnone" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの島内宏明(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/75kg
・生年月日:1990年2月2日
・経歴:星稜高 - 明治大
・ドラフト:2011年ドラフト6位(楽天)
東北楽天ゴールデンイーグルスの4番として、打点王を獲得したシーズンもある島内宏明。しかし、現在は野球人生の岐路に立っていると言えるだろう。
島内は明治大から楽天入り。2013年は97試合出場で打率.284をマークし、球団初のリーグ優勝・日本一にも貢献した。さらに2017年には全試合出場を果たすと、初の2桁本塁打(14本)を放った。
その後も、打率3割にこそ届かなかったが、安定した打撃でチームに貢献。2021年に打点王(96打点)、2022年に最多安打(161安打)に輝いた。
しかし、2023年は打率.236と不振に陥ると、昨季も打率.214と本来の力を発揮できず。さらに今季は、自身初めて一軍での安打が記録できなかった。
来年2月に36歳を迎え、ベテランの領域に突入している島内。近年は苦しい成績に終わっているなか、獲得に動くチームは現れるだろうか。
【了】