三井不動産とクロスユーが運営する日本橋の宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI TOWER」内に10月28日、欧州宇宙機関(ESA)のアジア初となる活動拠点が開設した。

  • X-NIHONBASHI TOWER内 ESAオフィス

    X-NIHONBASHI TOWER内 ESAオフィス

欧州最大の宇宙機関であるESA(本部:仏国パリ)は、クロスユーと2024年11月に宇宙分野の協力促進を目的とした提携に関しパートナーシップ提携し、日欧のビジネスマッチングを推進してきた。今回の拠点開設は、クロスユーとの連携強化に加え、JAXAや急成長する日本の宇宙エコシステムとの協力を深化させることを目的としている。

ESAのアジアでの活動拠点の開設は今回が初。拠点には、ESAの代表者が常駐し、クロスユーとの共創プログラム推進や、日欧の政府機関・商業宇宙セクター間の橋渡し役を担う。ESA長官のJosef Aschbacher氏は、この拠点の設立が、科学探査や宇宙の商業利用などあらゆる分野で日本との協力を深める明確な意思を示すものだとコメントしている。

三井不動産は、「日本橋再生計画」の中で宇宙ビジネスを重点領域のひとつとし、JAXAなど産官学の有志とともに宇宙ビジネス共創プラットフォーム「クロスユー」を設立。今回のESAの活動拠点の開設など、日本橋を拠点とした宇宙ビジネスの国際連携も加速させている。