テレビ朝日系ドラマ『ちょっとだけエスパー』(毎週火曜21:00~)の囲み取材会が21日、都内で行われ、大泉洋、宮崎あおい、脚本家の野木亜紀子氏が登壇した。
野木氏の脚本の魅力について質問された大泉。現在の日本ドラマについて、役者ならではの視点で分析する。
「私がどうしても日本のドラマに対して感じるのは、展開ばかりが目立ってしまって、展開させるためのセリフに聞こえてしまう」
「映像なのでセリフが少なくてもいいんだけど、やっぱりどうも中身が無く感じてしまう。僕らはどうしても楽しい会話がしたいんですよね」
野木氏の脚本にはその“会話”が存在するという。
「その“会話”が成立していて、しっかり展開していく……複雑な展開でありながらもそこに“穴”がない。日本もこういうドラマを作れるんだ! というのが野木さんのドラマ」と評した。
今作のほかにも、『アンナチュラル』(18)、『MIU404』(20)、『海に眠るダイヤモンド』(24)といった魅力的なドラマ作品を世に放ち続ける野木氏。作品作りで意識していることについて、下記のように語った。
――「ここだけは大事した」というポイントはありますか?
「SFも大事だし、おもしろさも大事だし、それぞれキャラクターも大事。その全てが絡み合ったときに生まれるものを大事にしています」
――それだけ大事にしているものが多いと描き切れないことはないですか?
「45分しかないですし、毎回できることは限られているので。連ドラって映画や単発のものと違って、45分の積み重ねで描けるものがあるので、各話にとらわれず大きな絵巻物を作る意識があります」
「いろんなドラマがあっていいんだけれども、個人的に連ドラには何か残るものというか、『ああ、最後まで観て良かった』と思えるものが欲しい。最低でも45分×9本、10本というそれなりの時間をかけて観てもらうし、自分がある程度の満足度が欲しいと思う人間なので、自分が描くときにはそうなるように描いています」
こういった“視聴者と同じ角度”からの視点が、野木作品が愛される大きな理由なのではないだろうか。


