アシックスは10月10日の「世界メンタルヘルスデー」にあたり、「Everyday Escape(エブリデイエスケープ)」を呼び掛けている。

  • Everyday Escape

    Everyday Escape

日常で心と身体を整える

Everyday Escapeは、必ずしも遠方への旅行や高額な費用をかけずとも、毎日の生活の中に心と身体を整える時間や場所を見つけられるというメッセージ。同社は、女優で作家のナターシャ・ロスウェル氏を「Everyday Escape Concierge(エブリデイエスケープコンシェルジュ)」として迎え、日常生活が心身ともにより健康で充実したものになるよう提案している。

  • ナターシャ・ロスウェル氏

    ナターシャ・ロスウェル氏

ロスウェル氏は、誰もが手軽にウェルネスを享受できるよう、日々の生活に小さくとも意義のある運動の瞬間を取り入れるためのインスピレーションを発信していく。これにより、遠くへ出かけたり高額な費用をかけたりすることなく、日常の中に心と身体を整える時間を見つける手助けをする。

「私は、運動が身体だけでなく、心にもポジティブな影響を与えると信じています。もちろん、気分を良くするために何千ドルも費やしたり、地球の裏側まで飛行機に乗って行ったりすることもできます。でも、ただ外に出て身体を動かすだけでもよいのです。あなたの"Everyday Escape"は、ウォーキング、ストレッチ、あるいはキッチンで踊ることでも構いません。それはお金も手間もかからず、あなただけのものとして実践できます。ウェルネスは贅沢品であるべきではありません。誰もが毎日アクセスできるべきものです。身体を動かせば、日常から解き放たれ、気持ちが上向きになります」(ナターシャ・ロスウェル氏)

ストレス社会で注目される「ウェルネス旅行」

日本のストレス社会は深刻であり、2024年の厚生労働白書では心身の健康における最大のリスクとして「ストレス」を挙げた割合が15.6%と20年間で3倍に増えている。また、心の不調は、若い世代のほうが身近に感じているともされている。

昨今、旅を通じて心身の健康増進や精神的なリフレッシュ、ストレス解消を目的とした旅行(ウェルネス旅行)が世界的に人気を集めている。2025年のトラベロカの調査によると、日本ではウェルネス旅行に出かける52%の旅行者が、日常生活から意識的に離れ心身のバランスを整える体験(ウェルネスリトリート)を優先しており、歴史的な場所への訪問や自然を楽しむことに次いで、旅行の大きな動機となっている。

コストや移動距離の課題も

一方で、最近ウェルネス旅行に行った人々を対象にしたアシックスの調査では、日本人は1回あたり平均1,912km移動し、平均150,524円をウェルネス旅行・リトリートに費やしていることがわかった。また、回答者の約3分の2(66%)が「ウェルネスリトリートはすべての期待を満たさなかった」と答え、70%が「ウェルネス効果はリトリートの直後、あるいは帰宅後まもなく消えた」と回答した。また、ウェルネス旅行・リトリートにストレスを感じた人もおり、約3分の1(30%)が費用を、約4分の1(24%)が長距離移動をストレスの理由に挙げた。

15分の運動で得られる効果

これに対し、同社の調査では、たった15分9秒運動することで精神状態にポジティブな影響を与える可能性があることが示されている。運動とメンタルヘルス研究の第一人者であるブレンドン・スタッブス博士(キングス・カレッジ・ロンドン所属)が監修したEveryday Escapeのトライアルでは、毎日15分程度の簡単な運動を行った参加者が、ウェルネス旅行と比較して、総合的な精神状態が21%も向上したと報告している。また、71%が「日々の運動はストレス軽減により効果的だ」と答え、65%が「気分を高める効果が高い」と感じ、73%が「最近のウェルネス旅行後よりも、より長く精神的な充足感を感じた」と回答した。

「たった15分程度の運動がメンタルヘルスとWell-being(ウェルビーイング)に与える影響は信じられないほどです。Everyday Escapeのトライアルは、簡単な運動がウェルネス旅行よりも効果的に気分を高め、ストレスを軽減できることを示しています。参加者全員が、今後も身体を動かすことを続けると答え、81%が次のウェルネスリトリートに行くことよりも、自分のWell-beingのために身体を動かすことを優先すると回答しました。1週間の旅行は短期的な高揚感をもたらすかもしれませんが、運動は長期的な恩恵をもたらします」(ブレンドン・スタッブス博士)

心身が健康で居続けられる世界の実現へ

同社は「健全な身体に健全な精神があれかし(Anima Sana In Corpore Sano)」を創業哲学に掲げ、誰もが一生涯運動・スポーツに関わり心と身体が健康で居続けられる世界の実現をめざしている。また、創業哲学を表すブランド・スローガン「Sound Mind, Sound Body(サウンドマインドサウンドボディ)」には、身体を動かすことをより身近に感じてもらい、日常生活が心身ともにより健康で充実したものになるようにとの願いが込められている。

「世界メンタルヘルスデーをきっかけに、人々が私たちとともにEveryday Escapeを実践してくれることを願っています」(同社)