『X秒後の新世界』は、どれだけくだらないことでも汗をかいて検証し、「◯秒後…」と予告するVTRがテンポよく次々に登場する独自のスタイルが特徴。スタジオにいるせいやは、ワイプに映し出される中で、矢継ぎ早にツッコミを連打していくことに「集中力がいりますね」と気を引き締めながら、「今の若い子には長尺で見るVTRより爽快感が合うと思うんです。どんどん進んでいく“疾走感”というのが、この番組の色だと思います」と紹介する。
また、「見たことないテレビを作ろうというチャレンジングな姿勢が、スタッフさんから見えるのがうれしいですね。いろいろ番組をやってると、“これ大丈夫か?”って不安になる時もあって、芸人としてはそれをどう面白くしていくかという仕事もあるんですけど、この番組に関してはちゃんとVTRが面白くて信頼があるんで、この感じが視聴者に人にハマれば」と期待も。
昨年の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ)のエンディングで「テレビ最高!」と叫ぶなど、テレビ愛が強いせいやだからこそ、こうしたスタッフの気概に刺激を受けている。
「僕らが演者として“まだ誰も言ってないフレーズを言おう”とか“僕らの世代だから分かるツッコミを使ってみよう”とか考えるように、スタッフさんも“見たことのない挑戦をしよう”とか“これはあの番組っぽいからやめよう”ってアイデアを捨てたりして、まだテレビを進化させよう、引っ張り上げようとしてるんです。見てる方はそんなこと気にしなくていいんですけど、演者とスタッフさんが、みんなに笑ってもらおうと熱くやってるんだということを、どこかで感じてもらいながら、ただただ“アホやな”って指さされたらいいですね」
実際、初回スペシャルの収録では、ゲストの松村北斗(SixTONES)が「テレビでやったことないクイズ、まだあるんですね!」と驚く場面もあり、「いいこと言ってくれましたよね。今、“これ新しい”って言われる番組を作るのは、めっちゃ難しいと思うんですよ。でも、『X秒後の新世界は』切り開いてくれそうな匂いがするんです」と希望を抱くせいや。
それだけに、「みんなで攻めていきたいですよね。プロデューサーさんとは、“半年後に業務スーパーでロケしたり、回転寿司で食べる家族に密着してたら失敗ですね”って話してたんですけど(笑)、そういうのは他の番組でやってるので、この番組に関しては見たことない切り口を続けてほしいです」と願った。
藤井貴彦と首脳会談ばりの握手
特番時代から共演する藤井貴彦とは「“特番からレギュラーになると外されるんですよ”って話をしてたんで、一緒にレギュラーでも出るのが決まった時、“やりましたね! 藤井さん!”って、首脳会談みたいな熱い握手しました」と喜びが共鳴。
テレビの現場でスタッフからかけられる「レギュラーにしましょう」という言葉が簡単に実現しないことを身に染みて知るだけに、「超ラッキー」と受け止めながら、「自分の力で盛り上げたからなんて思わないです。本当にこんな良い枠でいいんですか?」と感謝が止まらない。
そこに加わるのが、気心が知れた仲であるヒコロヒー。「これまでサブMC的な感じで一緒に出ることが多くて、もちろん性別も違うし、タイプが全然違って、僕にはない能力を持ってるから、一緒にできるのはいいなと思います」と、コンビネーションに自信を見せる。
2人の出会いは、「僕が当時の友達と近畿大学の一番のお笑いを決める大会に出たとき、大学の2個上の先輩のヒコロヒーはもう芸人をやってて審査員だったんですよ。そこで僕らの漫才に100点をつけてくれたんです」といい、「お互い酒も好きですし、結婚式も友人代表でスピーチをやってもらって」という関係性を“腐れ縁”と表現。
番組で視聴者から募集している“新世界”(=身近にある変わった出来事や現象)を聞いてみると、「ヒコロヒーって、やさぐれたたり、突っ張ってるイメージがあると思うんですけど、意外と天然なとこあるんです。シュウマイの端のカラシをウニと勘違いして一口で食べて“辛っーー!!”って」と、親しい関係だからこそ知るエピソードを明かしてくれた。
●せいや
1992年生まれ、大阪府出身。近畿大学在学中、粗品とお笑いコンビ「霜降り明星」を結成。『M-1グランプリ2018』で優勝を果たす。現在のレギュラー番組は、個人として『ラブ!!Jリーグ』(テレビ朝日)、『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)、『ぐるぐるナインティナイン』『X秒後の新世界』(日本テレビ)、『ミラモンGOLD』(フジテレビ)、 コンビとして『霜降り明星のあてみなげ』(静岡朝日テレビ)、『新しいカギ』(フジテレビ)、『天才てれびくん』(NHK Eテレ)、『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)。YouTube『しもふりチューブ』も展開し、著書『人生を変えたコント』は15万部以上のベストセラーとなった。
