• (C)フジテレビ

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『鎌倉殿の13人』で源義経を演じた菅田将暉。当時は交流がなかったが、主演を務める今回は、現場や食事の席で言葉を交わした。芝居論を掘り下げるような場面はほとんどないというが、そこで気づいたのは“感覚の近さ”だ。

「金城プロデューサーや戸塚(純貴)さんとご飯を食べていると、戸塚さんがトンチンカンなことを言うんですけど(笑)、そこで菅田さんと僕が同時に同じ角度でツッコむんです。それが何回かあって、年齢は全然離れていますが、何を面白いと思うかの感覚が近いんだと気づかされました」

三谷作品初参加となるメインキャストの二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波に対しては、「演技はみんなとても上手いし、人としてもしっかりしている。番宣の座談会でも自分の言葉を持ち、積極的に発言されていました。僕らの世代の俳優さんが座談会をやると、グダグダですからね(笑)」と、強く感心する。

一方で、演者同士が和気あいあいとした雰囲気の中に、自身が来ると緊張感が生まれるのを敏感に察知。「僕が思ってる以上に、若い皆さんは年齢差や立場の違いをすごく意識されて。気をつかってくれるし、リスペクトしてくださってるのは分かるんですけど…。その空気感にちょっといづらさを感じて、寂しかったです(笑)」と吐露していた。

  • 二階堂ふみ

    二階堂ふみ

  • 神木隆之介

    神木隆之介

  • 浜辺美波

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久々の民放連ドラ現場で感じた変化

久しぶりに民放連ドラの現場にやってきた三谷氏。「何回か見学に来たんですけれど、テレビ局の雰囲気が全然違ったので、びっくりしました」と大きな変化を感じた。

「25年前は、学園祭の中に飛び込んだみたいな感じだったんです。でも今、湾岸スタジオのロビーにはあまり人がいない。それはフジテレビだけじゃなくて、他局でもそうなんです。撮影してるスタジオの中まで入ると、和気あいあいとして“『王様のレストラン』もこんな感じだったな”と思い出したんですけど、昔は隣のスタジオで撮ってる別のドラマの出演者がこっちに遊びに来たり、こっちからも遊びに行ったり、他の番組のプロデューサーさんが見学に来たり、局の偉い方々が顔を見せに来たりしてました。そうやってワイワイやってる感じがすごく印象に残っていたんですけど、今は来訪者も少ない(笑)。それは、少し寂しかったです」

今作の舞台である「八分坂」に、ストリップ劇場と通りを挟んだアパート、ジャズ喫茶などがひしめき合う中で、人々がせわしなく行き来する様子は、そんな往年のテレビ局にあった熱気も重なるのかもしれない。

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