花王は10月2日、「寒暖差と入浴に関する調査」の結果を発表した。調査は2025年8月、20~69歳の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。

「寒暖差疲労」慢性的な不調感も

多くの人が秋から冬へ季節が変わるタイミング(10月後半頃)で寒暖差を感じており、「寒暖差のある日に疲労感を感じる」(「寒暖差疲労」の)人がそのうち約8割(76.8%)を占める結果となった。

寒暖差疲労の具体的な症状を聞いた設問では、「体全体がだるい」(68.6%)、「頭がぼーっとする・頭痛」(35.9%)、「肩こりがひどくなる」(29.3%)、「寝つきが悪い」(27.3%)など日々の生活や仕事に影響を及ぼす慢性的な体の不調感を感じている人も見受けられた。その他、「鼻づまり」や「くしゃみ」など「風邪」の症状とも関連している可能性が考えられる。

  • あなたは、秋から冬へ季節が変わるタイミング(10月後半頃)に、寒暖差を感じることはありますか

    あなたは、秋から冬へ季節が変わるタイミング(10月後半頃)に、寒暖差を感じることはありますか

  • あなたは、寒暖差のある日に体の疲労感を感じますか

    あなたは、寒暖差のある日に体の疲労感を感じますか

  • 寒暖差のある日に疲労感を感じるとき、あなたにあてはまる症状をすべてお選びください。(いくつでも)

    寒暖差のある日に疲労感を感じるとき、あなたにあてはまる症状をすべてお選びください。(いくつでも)

お風呂の専門家監修「血流セルフチェックシート」を公開

寒暖差疲労の主な原因として、寒さなどで血管が収縮することによる"血流の滞り"が挙げられる。そこで今回、 25年にわたり7万人以上の入浴を調査してきた東京都市大学 人間科学部の早坂信哉教授が監修し、「血流セルフチェックシート」を作成した。

早坂教授によると、「シャワーで済ますことが多い」や「デスクワークが多い」といった習慣や行動、「目が疲れやすい」や「肩こりがある」といった日々の不調での兆候など、計9項目のうち3項目以上当てはまる場合、「寒暖差疲労予備軍」の可能性があるという。寒暖差疲労の原因となりうる日常生活での行動や兆候など 無意識の"血流の滞り"サインがないか、セルフチェックできる。

  • 血流セルフチェックシート

    血流セルフチェックシート

調査では、約4割が3項目以上当てはまる「寒暖差疲労予備軍」である結果となった。また、2項目以上当てはまった人は約6割と、半数以上が「寒暖差疲労予備軍」一歩手前の血流に注意が必要な状況であるという課題も見えた。

原因となり得る日常の習慣で最も多かったのが「シャワーで済ますことが多い」(47.9%)、次いで「デスクワークが多い」(36.0%)、「階段よりエスカレーターを選びがち」(25.9%)となった。現代のライフスタイルにおいては、湯船入浴の機会が少ない、同じ姿勢で長時間いるなど、血流が滞りやすい習慣も多く、特に寒暖差が激しくなる時期には注意が必要といえる。

また、症状の項目では「目が疲れやすい」(44.0%)、「肩こりがある」(38.8%)、「朝スッキリ起きられない」(31.4%)などの兆候が多く見られた。血液には、全身の老廃物や疲労物質を回収し、体の隅々まで酸素や栄養を運ぶ役割がある。血流が滞ることでこれらの働きが鈍くなり、痛みや筋肉のこわばりといった目の疲れや肩こりの原因となる症状につながりやすくなる。

  • あなたの普段の生活の中で、ご自身にあてはまるものをすべてお選びください

    あなたの普段の生活の中で、ご自身にあてはまるものをすべてお選びください

「寒暖差疲労」を軽減する"血流促進"の効果

早坂教授によると、寒暖差疲労の軽減には"血流促進"が有効だという。日中と夜間や、日毎の気温差が大きい状態にある場合、体温を一定に保つため自律神経が過剰に働く。それによりエネルギーを多く消費することで、疲労が蓄積し、寒暖差疲労につながるとされていう。このような寒暖差疲労に対して、血流を促進する炭酸浴が注目されている。炭酸ガスはお湯に溶け込むと皮膚からじんわりと浸透して、血管を広げてくれる。それにより、血流促進の効果を高めることができる。入浴、特に温浴作用を高める炭酸浴による血流促進により、血液が全身の老廃物や疲労物質を回収し、体の隅々まで酸素や栄養を運ぶ役割を活発にすることで、寒暖差疲労の軽減につながるという。しかしながら、今回の調査では、約7割 (68.2%)の人が寒暖差疲労に血流促進が有効であることを知らないという実態も明らかになった。

炭酸浴を含む入浴は、血流促進の効果を高める手軽な方法。湯船につかり、全身を温めることで、血流が促進される。今回の調査でも、入浴頻度が低い人(週に1~2日程度入る/全く入らない)は、入浴頻度が高い人(毎日入る/週に3~6日程度入る)に比べて約1.2倍"だるさ"を感じていた。つまり、入浴頻度の高い人の方が寒暖差疲労の症状で最も多かった「体全体がだるい」を感じにくいことがわかった。

  • あなたは、血流促進に関して「だるさや疲れやすさ、頭のぼーっとする感じなどの「寒暖差疲労」に、血流促進が有効」であることをご存知ですか

    あなたは、血流促進に関して「だるさや疲れやすさ、頭のぼーっとする感じなどの「寒暖差疲労」に、血流促進が有効」であることをご存知ですか

  • あなたご自身の入浴習慣について、あてはまるものをお選びください

    あなたご自身の入浴習慣について、あてはまるものをお選びください

また、寒暖差疲労への対策として「効果的に血流促進できる「炭酸浴」を生活に取り入れたいか」という質問をしたところ、普段から寒暖差疲労を感じている人の約8割(77.8%)が「やってみたい」と回答した。

  • あなたは、「寒暖差疲労」への対策として、効果的に血流促進できる「炭酸浴」を生活に取り入れたいですか

    あなたは、「寒暖差疲労」への対策として、効果的に血流促進できる「炭酸浴」を生活に取り入れたいですか