国土交通省は、都市鉄道の混雑率調査結果(2024年度実績)を7月29日に公表した。都市部の路線における最混雑区間の混雑率も公開しており、日暮里・舎人ライナーに次いで西鉄貝塚線が混雑率の高い路線となった。西鉄貝塚線も前年度より輸送人員が増加している。

  • 西鉄貝塚線の600形。2025年度下期から順次廃車する予定だという

西鉄貝塚線は貝塚~西鉄新宮間で2両編成の列車を運行。貝塚駅で福岡市地下鉄箱崎線と接続する。都市部の路線としては小規模だが、近年は全国的に見ても混雑率の高い状況が続いている。2024年度、最混雑区間の「名島→貝塚」間において、最混雑時間帯の7時30分から8時30分まで、輸送力1,488人(2両編成×6本)に対し、輸送人員2,443人、混雑率164%。輸送力は前年度と同じだが、輸送人員が増加(2023年度の輸送人員2,358人、混雑率158%)した。

2024年度、西鉄貝塚線の混雑率は日暮里・舎人ライナー(混雑率177%)に次いで全国ワースト2位。東京圏の東京メトロ日比谷線(混雑率163%)やJR埼京線(混雑率163%)・中央線快速(混雑率161%)も上回った。なお、西日本鉄道は貝塚線で現行車両600形の老朽化に伴う車両置換えを計画しており、600形は2025年度下期から順次廃車する予定とのこと。

福岡市地下鉄七隈線、輸送力増強の効果が混雑率にも

福岡地区ではその他、西鉄天神大牟田線も最混雑区間の「(西鉄)平尾→薬院」間で2024年度の混雑率139%となり、前年度(2023年度の混雑率137%)を上回っている。福岡市地下鉄空港線・箱崎線も、最混雑区間の「大濠公園→赤坂」間で2024年度の混雑率135%となり、前年度(2023年度の混雑率132%)を上回った。

一方、福岡市地下鉄七隈線は、最混雑区間の「薬院大通→薬院」間において2023年度の混雑率130%に対し、2024年度の混雑率126%に。2023年の延伸開業(博多~天神南間)後、七隈線はダイヤ改正のたびに増便しており、輸送力増強の効果が混雑率にも現れたといえる。