強いファイターズの裏で…日本ハム、波に乗り切れていない選手6人。後半戦…

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 今季はパ・リーグの首位争いを演じ、2022年以来のリーグ優勝を目指す北海道日本ハムファイターズ。だが、その勢いの裏で、本来の力を発揮しきれていない選手がいる。今回は新庄剛志監督率いる日本ハムで、現状は思うような結果が出ていない6人の選手の現状と、課題に迫りながら紹介する。(文・シモ/成績は7月31日終了時点)

松本剛

投打:右投右打

身長/体重:180cm/84kg

生年月日:1993年8月11日

経歴:帝京高

ドラフト:2011年ドラフト2位

 

 プロ11年目の2022年に打率.347、3本塁打、44打点、21盗塁をマークし、遅咲きの首位打者に輝いた松本剛。しかし、今季は苦しい数字となっている。

 

 今季、オープン戦では11試合の出場で打率.194と調子が上がらない中、なんとか開幕一軍メンバー入りを果たすも、5年ぶりのスタメン外となってしまう。

 

 

 その後も調子が上がらず、打率が.176まで落ち込むと、5月8日には一軍登録抹消。同20日に再登録されるが、6月13日に再び抹消となった。

 

 そんな中、7月29日に約1ヶ月半ぶりに一軍昇格。同日のソフトバンク戦では、幸先良くタイムリーヒットを含む2安打をマークした。

 

 今季の松本は、強い打球を狙おうとして差し込まれるケースが目立つ印象だ。各チームに研究されたと同時に、激戦区である外野争いのプレッシャーも増しているのだろうか。

 

 今季は38試合の出場で打率.187、0本塁打、3打点。さすがに寂しい数字である。

 

 ボールをうまく呼び込んで、安打を量産する本来の姿が見られるか。なんども這い上がってきた、プロ14年目の松本の後半戦に期待を込めたい。

堀瑞輝

投打:左投左打

身長/体重:177cm/89kg

生年月日:1998年5月10日

経歴:広島新庄高

ドラフト:2016年ドラフト1位

 

 今季好調の北海道日本ハムファイターズの中で、堀瑞輝は波に乗り切れていない一人だろう。

 

 2021年には、60試合の登板で42ホールドポイント(3勝2敗39ホールド)、防御率2.36の成績を挙げ、最優秀中継ぎ投手を獲得する。

 

 

 しかし、2022年に左肩痛を発症。同年は41試合に登板したものの、防御率5.82と成績を落とすと、翌2023年には5試合の登板で防御率9.00。昨季は10試合の登板で防御率8.64と安定感を欠くようになる。

 

 今季はリリーフ陣の一角として再出発を図るが、6月15日の広島東洋カープ戦で1/3を投げて3失点を喫すると、同23日には一軍登録を抹消された。

 

 二軍では20試合の登板で防御率1.77の成績を残しているが、、一軍での登板では結果を求めて慎重になりすぎるのだろうか。今季の一軍成績は、2試合の登板で防御率16.20である。

 

 今季の二軍戦では最速151キロをマーク。平均球速も140キロ台中盤を計測しているので、勢いよく腕を振ることさえできれば、独特の軌道で変化の大きいスライダーもより活きてくるだろう。

 

 来るべきチャンスには勢いよく投げ込み、新庄剛志監督の信頼を得たいところだ。

アリエル・マルティネス

投打:右投右打

身長/体重:190cm/112kg

生年月日:1996年5月28日

経歴:コマンダンテマヌエルピティファハルド体育大 - キューバ・マタンサス

 

 中日ドラゴンズから移籍して3年目のアリエル・マルティネス。後半戦で数字を上げていきたい。

 

 移籍1年目の2023年には15本塁打、66打点。昨季は13本塁打、57打点を残し、今季はフランミル・レイエスとの相乗効果で本塁打の量産が期待された。

 

 

 ところが、今季のマルティネスは、開幕から捕手として登録されるも右肘の違和感もあり、不調に陥った。6試合の出場で11打数1安打、打率.091と精彩を欠いて4月10日に一軍登録抹消となるなど、出だしからつまずいた。

 

 それでも、6月17日に一軍登録されると、読売ジャイアンツとの交流戦では4打数4安打の固め打ち。7月16日の埼玉西武ライオンズ戦ではレイエスの代打として登場し、今季第1号となる2点本塁打を放った。

 

 現在の成績は、24試合の出場で、打率.204、1本塁打、8打点と数字としては寂しいが、得点圏打率は.278を記録。勝負強さで勝利に貢献している。

 

 マルティネスの持ち前の強い打球が上がってくれば、日本ハムの優勝がまた一歩近づくだろう。

今川優馬

投打:右投右打

身長/体重:177cm/92kg

生年月日:1997年1月25日

経歴:東海大四高 - 東海大北海道キャンパス - JFE東日本

ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 パワフルな打撃と、ガッツあふれるプレーが魅力の今川優馬。だが、一軍では目立てていない。

 

 プロ2年目の2022年には、94試合の出場で打率.227ながらも10本塁打、39打点の成績を残した。

 

 

 しかし、長打を追い求めすぎて、今川の打撃を狂わせてしまったのか。翌2023年は28試合の出場で打率.197、昨季は6試合の出場で打率.211である。

 

 今季は開幕一軍入りを果たすも、4月9日に一軍登録抹消。5月6日に再登録となるが、同19日に再び登録抹消となった。

 

 今季の成績は、11試合の出場で打率.143。対右投手の打率は.182、対左投手の打率が.118と大変厳しい数字である。

 

 一発のある万波中世や水谷瞬ら、ライバルがひしめく現在の日本ハム外野陣。この外野陣に入り込むには、広角にも打てる打撃技術を磨くことも必要になりそうだ。

 

 願わくば、いまだ本塁打0のエスコンフィールドでのアーチも見てみたいものだ。

上川畑大悟

投打:右投左打

身長/体重:167cm/73kg

生年月日:1997年1月12日

経歴:倉敷商 - 日本大 - NTT東日本

ドラフト:2021年ドラフト9位

 

 強肩と俊足を活かした広い守備範囲と、小技の効いた打撃でファンを唸らせる上川畑大悟。しかし、今季は打撃面で苦戦している。

 

 今季は35試合と出場機会を減らしている。2度の一軍昇格はあるものの、印象に残る活躍を見せられずに、現在二軍調整中である。

 

 

 遊撃にはパンチ力も兼ね備えた水野達稀、二塁には巧打の石井一成や奈良間大己、遊撃や二塁も守れるルーキーの山縣秀がおり、一軍でのレギュラー争いはますます激しくなっている。

 

 守備では印象に残る活躍をしているだけに、この枠に割って入るには、やはり打撃力だろう。今季は、以前のような力強いスイングが減ってきているのが気になるところだ。

 

 遊撃や二塁での惚れ惚れする守備力で、チームを何度も救ってきた上川畑。今季、開幕2戦目の埼玉西武ライオンズ戦で放った決勝のセンター前ヒットのような、印象に残る安打を積み重ねたい。

 

 二軍での調整を経て、後半戦には打撃面でも「さすが神川畑」と呼ばれるプレーを数多く見たいものである。

杉浦稔大

投打:右投右打

身長/体重:190cm/90kg

生年月日:1992年2月25日

経歴:帯広大谷高 - 国学院大

ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 今季、東京ヤクルトスワローズから移籍して8年目の杉浦稔大。だが、調子が上がらない。

 

 一昨年は、24試合の登板で、防御率2.78。昨季は40試合の登板で17ホールドポイント(2勝0敗3セーブ、15ホールド)、防御率1.56と、中継ぎとして安定感のある投球を見せた。

 

 

 今季も中継ぎ陣の重要なピースとして、開幕を迎えた杉浦。しかし、3月29日の埼玉西武ライオンズ戦で1点リードの8回裏から登板するも、2/3を投げて、2安打、1四球、1失点と安定感を欠く。

 

 4月11日の西武戦には延長12回に登板し、打者3人に対して被安打0、2三振に抑えて今季初勝利を挙げたものの、波に乗り切れない。

 

 4月22日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で2点リードの8回に登板するが、被安打3、被本塁打2、3失点。1死も取れずに降板し、翌日には一軍登録を抹消された。

 

 今季の杉浦の成績は、8試合の登板で1勝1敗、防御率.5.68。昨季1本しか打たれていなかった被本塁打が、すでに3本である。

 

 ストレートの球速は出ているものの、打者にとって打ちやすい球筋になっているのだろうか。全体的にボールも高く感じる。

 

 二軍落ちして、3カ月。自分の投球を見つめ直して、一軍への切符を再度手に入れたい。

 

 

【了】