
高校野球 夏の甲子園 最新情報
8月5日に開幕を迎える第107回全国高等学校野球選手権大会に出場する全49代表が出揃った。今年も甲子園出場をかけて、全国各地で熱戦が繰り広げられた。下馬評の高い実力校でも初戦の入りは難しく、2025年も初戦敗退となる強豪校も少なくなかった。そこで今回は、地方大会の初戦で姿を消した強豪校を紹介したい。
国学院久我山(西東京)
春夏合わせて7回の甲子園出場経験を持ち、2022年春の甲子園では4強入りした国学院久我山。今春の東京都大会では8強入りし、今夏のシード権を獲得していたが、初戦で涙を飲む結果となった。
昨秋の東京都大会は、3回戦で淑徳に敗れたものの、初戦から強豪の東海大菅生に勝利するなど、地力の高さを示した。
今春の東京都大会は初戦から3試合連続コールド勝利を挙げ、ベスト8に進出。準々決勝で優勝した東亜学園に屈したが、3対5と善戦した。
今夏の西東京大会は第3シードとなり、3回戦から登場。しかし、国士舘との初戦は延長10回タイブレークまでもつれ、1対2でサヨナラ負けを喫した。まさかの黒星となり、2010年大会以来の初戦敗退となった。
一方、国学院久我山に勝利した国士舘は勢いに乗り、日大鶴ケ丘や早稲田実に勝利するなど、準決勝まで駒を進めた。今大会は火付け役となってしまったが、今秋以降のリベンジに期待がかかる。
東海大甲府(山梨)
直近では2023年夏の甲子園に出場するなど、春夏合わせて20回の甲子園出場を誇る東海大甲府。しかし、今夏はいきなり昨夏の代表校と激突し、初戦で姿を消すことになった。
昨秋は山梨県大会の初戦で富士学苑に敗れたが、今春は準々決勝に進出。駿台甲府に2対5で敗れる結果となったが、今夏のシード権を獲得した。
しかしながら、今夏は初戦で昨夏の優勝校・日本航空と激突。日本航空は今春の山梨県大会において、2回戦で山梨学院に負けてノーシードとなっていた。まさかのマッチアップとなり、全国屈指の好カードとして話題を呼んだ。
試合は、プロ注目左腕・鈴木蓮吾が8回1失点の好投を見せたが、打線は日本航空のエース・柳沢拓輝の前に得点を奪えず。9回に2点を追加され、最終的に0対3で敗戦。
2年ぶりの甲子園出場を目指したが、29年ぶりの初戦敗退となった。また、昨夏も日本航空に決勝戦で屈しており、リベンジにも失敗。来年以降の甲子園出場に期待がかかる。
上宮(大阪)
黒田博樹(元:広島)や元木大介(元:巨人)ら多数のプロ野球選手を輩出し、1993年春の甲子園では優勝した実績を持つ古豪・上宮。昨夏の大阪府大会では8強入りするなど、近年も高い実力を示していたが、今夏はまさかの初戦敗退となった。
昨秋の大阪府大会は3回戦で東大阪大柏原に、今春は4回戦で履正社に敗れ、2季連続で強豪校に屈した。
それでも、秋、春ともに初戦は2桁得点を挙げて快勝するなど、持ち味を発揮していた。
今夏は1回戦から甲子園出場経験のある近大泉州との対戦に。2点を先行され、9回裏に土壇場で同点に追いついたが、タイブレークの末に3対6で敗れる結果となった。
1997年の春以降、甲子園出場から遠ざかっている上宮。大阪桐蔭や履正社など全国屈指の強豪校が多い大阪府で、再び甲子園出場を成し遂げられるか、来年以降の戦いにも注目が集まる。
三重(三重)
2014年夏の甲子園では準優勝を果たすなど、これまで14回の甲子園出場実績を持つ三重。今春の東海大会を制覇し、優勝候補の一角に名前が挙がっていたが、まさかの初戦敗退となった。
昨秋の三重県大会は海星に初戦で敗れたものの、今春の三重県大会で準優勝。東海大会では打線がつながり、聖隷クリストファー(静岡)、岐阜城北(岐阜)、津田学園(三重)を立て続けに破って春の東海チャンピオンとなった。
今夏も三重県内屈指の強力打線を擁し、優勝候補に挙がっていた。シードのため2回戦からの登場で、初戦の相手は春にコールド勝ちしていた昴学園。しかし、序盤からリードを許し、打線は散発5安打。0対2でまさかの完封負けを喫した。
今春には、今夏の甲子園に出場する聖隷クリストファーや津田学園に勝利を収めていただけに、夏の難しさを痛感させられる敗戦となった。
九州学院(熊本)
村上宗隆(ヤクルト)、伊勢大夢(DeNA)など、多数のプロ野球選手を輩出する熊本の名門・九州学院。直近では2022年夏の甲子園に出場していたが、今夏は熊本県大会の初戦で姿を消すことになった。
昨秋の熊本県大会でも初戦で有明に敗れ、悔しいスタートとなった今チーム。それでも、今春の熊本県大会は専大熊本にコールド勝ちを収め、ベスト8に進出。着実にレベルアップを示していた。
熊本県では、春までの各大会の成績に基づいて夏のシード校が決まるため、この夏はノーシードから甲子園出場を目指すことになった。
しかし、八代工との初戦は4回までに5点のリードを許すなど、序盤から劣勢に。相手エース・松中佑真に対し、6回に1点を返したが、反撃及ばず。最終的に1対5で黒星を喫した。
春夏合わせて15回の甲子園出場を誇る強豪が、早すぎる幕引きとなった。
ウェルネス沖縄(沖縄)
甲子園出場経験こそないが、2018年の野球部創部から着実に力を付け、今春の沖縄県大会では3位に入ったウェルネス沖縄。今夏も上位進出が予想されていたが、まさかの初戦敗退となった。
2023年夏は決勝、昨夏は準決勝まで勝ち進むなど、近年は安定した戦いを見せていたウェルネス沖縄。昨秋の沖縄県大会では、準決勝で選抜甲子園に出場したエナジックに惜敗したものの、4強入りを果たした。
今春も順当に勝ち進むと、準決勝で興南に敗れたが、コザとの3位決定戦に勝利。秋春連続でベスト4に進出し、ワォーターズ璃海ジュミル(楽天)を兄に持ち、4番を打つワォーターズ真佳を中心とした強力打線を誇るなど、前評判は高かった。
今夏は初の甲子園出場が期待されていた中、初戦の糸満戦では、初回に2点を先制される苦しい展開に。4回に同点に追いついたが、8回に勝ち越され、2対3で惜敗した。
沖縄県の実力校が早すぎる敗退となり、初の甲子園出場は来年以降に持ち越しとなった。
【了】