ジー・プランは7月23日、Z世代・専業主婦のポイントサービス利用実態調査の結果を発表した。調査は2024年12月24日~12月27日、Z世代(10~20代の学生・社会人)と専業主婦6,000名を対象にインターネットで行われた。

Z世代が貯めているポイント

Z世代の中で、学生が主に貯めているポイントは「PayPayポイント」(59.8%)がトップとなり、次いで「楽天ポイント」(35.6%)、「LINEポイント」(33.3%)が続く。学生は日常的に利用するコミュニケーションツールやアプリと連携した決済サービスを重視している様子がうかがえる。一方、社会人(有職者)では「楽天ポイント」(57.0%)が最多で、「PayPayポイント」(46.3%)、「Pontaポイント」(38.3%)と続き、共通ポイントをより積極的に活用している傾向が見られる。

学生はスマホ決済由来のポイント志向が強く、社会人(有職者)は汎用性や利便性を重視して楽天ポイントを中心に共通ポイントを選ぶ傾向が見られる。

  • あなたが貯めているポイントは?

Z世代の年間獲得ポイント

1年間に貯めたポイントの平均額は、学生が12,050円と控えめであるのに対し、社会人(有職者)は22,256円と学生の約2倍となった。この差は、クレジットカードや携帯・金融サービスなど、日常的な決済額の増加に伴う高額ポイントの獲得機会によるところも大きいと考えられる。Z世代内でも、学生と社会人(有職者)でポイント活用による"実利"の感じ方に大きなギャップが見られた。

  • 2024年にポイントでどのくらい得をした(稼いだ)と思いますか?

Z世代のキャッシュレス利用実態

最も利用しているキャッシュレス決済は、学生では「QRコード・バーコード決済」(36.7%)が最多で、スマホを活用した決済に慣れている様子がうかがえる。また、「交通系ICカード」(11.9%)も高めになっている。対して社会人(有職者)は「クレジットカード」(37.2%)と「QRコード・バーコード決済」(31.4%)の両方が高い結果となった。Z世代内でも、学生は"スマホで手軽に"、社会人(有職者)は"クレジットカードでしっかり"といった違いが決済スタイルに表れている。

  • リアルなシーンで利用している現金以外の支払い方法は?

専業主婦が貯めているポイント

専業主婦が貯めているポイントは、「楽天ポイント」(72.6%)が全体(65.3%)を大きく上回り最多となった。さらに、「WAONポイント」(44.6%)は全体(27.3%)を大きく上回り、「スーパーや百貨店の独自ポイント」(35.3%)も高く、日常の買い物において特定の店舗やチェーンが発行する独自ポイントを重視している結果といえる。一方、PayPayポイントは専業主婦で39.6%と、全体(46.1%)よりやや低い結果となり、リアル店舗での決済手段の使い分けをしている可能性が考えられる結果となった。総じて、専業主婦は日常の買い物に密着したポイントを幅広く活用しているといえる。

  • あなたが貯めているポイントは?(専業主婦)

専業主婦は複数のポイントを賢く使い分け

専業主婦の貯めているポイントの数では、「1個」と回答した割合が10.9%にとどまり、全体(17.6%)より6.7ポイント低く、単一のポイントにこだわることなく、生活の中で複数のポイントを使い分けながら賢く活用している傾向がうかがえる。また、最も貯めているポイントを貯めている理由としても、「日常生活で貯まる場所が多いから」(65.3%)が最も高く、さらに「キャンペーンでお得に貯まる機会が多いから」(22.1%)や「ポイントの還元率が高いから」(18.2%)といったお得感に関する項目も全体より高く、ポイント活用に対する意識の高さが感じられる。

  • あなたが貯めているポイントの個数は?(専業主婦)

  • ポイントを貯めている理由は?(専業主婦)

専業主婦の年間獲得ポイント

1年間に貯めたポイントの平均額は、26,426円と全体(25,087円)を上回る結果となった。分布を見ると、専業主婦では「1万円以下」が25.1%と最も多く、次いで「5千円以下」(23.2%)、「2万円以下」(16.4%)と続くが、「5万円以下」(15.1%)や「それ以上」(9.2%)といった比較的高額な層も一定数存在する。一方、「1千円以下」と回答したのは11.1%と、全体(14.1%)よりもやや少なく、少額の層は少ない傾向に。専業主婦はポイント活用による実利をしっかり得ており、特に中~高額帯での実感が強い層が目立つ結果となった。

  • 2024年にポイントでどのくらい得をした(稼いだ)と思いますか?(専業主婦)