電撃移籍もある!? 阪神、トレード注目選手6人。他球団の獲得候補に挙が…

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 今シーズンは、2年ぶりのリーグ優勝に向けて首位を独走している阪神タイガース。すでに支配下は満枠となったが、期限の7月31日までに交換トレードに動く可能性もゼロではないだろう。そこで今回は、他球団の獲得候補に挙がりそうな阪神のトレード候補を紹介したい。

川原陸

・投打:左投左打

・身長/体重:186cm/92kg

・生年月日:2000年12月12日

・経歴:創成館高

・ドラフト:2018年ドラフト5位

 

 昨季は高卒6年目にして一軍デビューを果たすなど、飛躍の足掛かりを掴んだ川原陸。今季はブレイクが期待されたが、二軍で足踏みしている状況だ。

 

 創成館高では、3年時に春夏連続で甲子園に出場。2018年ドラフト5位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 プロ入り後は度重なる故障に泣き、高卒3年目の2021年オフに育成契約に移行。翌2022年以降は二軍で登板機会を得るも、苦しい結果が続いた。

 

 それでも、昨季はファームでアピールに成功し、7月下旬に支配下復帰。最終的に二軍では50試合登板、2勝1敗、防御率1.62の好成績を収め、シーズン最終盤に一軍デビューを飾った。

 

 高卒7年目の今季は、春季キャンプ一軍メンバーに抜擢されたが、競争を勝ち抜けず、開幕二軍スタートに。

 

 ファームでは13試合に登板し、1勝3敗、防御率6.64と苦しんでいる。前年にはブレイクの兆しを見せていたものの、トレード移籍の可能性も否定できない立場となっている。

井上広大

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/100kg

・生年月日:2001年8月12日

・経歴:履正社高

・ドラフト:2019年ドラフト2位

 

 スラッガー候補として期待されている井上広大。しかし、チームでは徐々に苦しい立場になりつつあり、トレード移籍も考えられる状況となっている。

 

 履正社高では、主軸打者としてチームを牽引し、3年夏の甲子園を制覇。高校通算49本塁打の実績を残し、2019年ドラフト2位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは二軍で69試合に出場し、打率.226ながら9本塁打をマーク。シーズン終盤には一軍デビューも飾った。

 

 しかし、その後はファームで長打力を示すも、確実性に課題を残し、一軍定着には至らず。高卒5年目の昨季は、23試合の一軍出場にとどまり、打率.212、3本塁打、8打点に終わった。

 

 今季は開幕直後に一軍昇格したが、わずか1試合の先発出場で登録抹消。阪神では森下翔太や前川右京らが一軍で台頭しており、近い世代の外野手から後れを取っている。

 

 一方、長打力は大きな魅力であり、環境の変化で覚醒するポテンシャルは十分。トレードでの獲得に興味を示す球団も多そうだ。

佐藤蓮

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/105kg

・生年月日:1998年4月11日

・経歴:飛龍高 - 上武大

・ドラフト:2020年ドラフト3位

 

 制球面に課題を抱えつつも、高いポテンシャルを秘めるのが、佐藤蓮だ。

 

 上武大では4年時まで公式戦での登板がなかったが、同年8月に最速155キロを計測。189センチの大型右腕として評価を急上昇させ、2020年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 しかし、プロ入り後は故障や制球難に苦しみ、プロ2年目の2022年オフに育成契約に移行。

 

 それでも昨季は、ファームで結果を残して7月末に支配下復帰。シーズン終盤に一軍デビューを飾り、1回1奪三振無失点の好投を披露した。二軍でも49試合登板、2勝0敗3セーブ、奪三振率9.43、防御率2.03をマーク。

 

 飛躍の足掛かりを掴んだかに思われたが、プロ5年目の今季は、現時点で一軍登板なし。二軍でも19試合の登板で1勝1敗、防御率6.43と低迷。

 

 一方で、投球イニング(21回)を大きく上回る四死球(30個)を与えるなど、不安定な投球が目立つものの、奪三振率9.86、被打率.208と優秀な数字も記録している。

 

 制球面さえ改善できれば大きな戦力になり得るだけに、獲得を狙う球団もありそうだ。

小野寺暖

・投打:右投右打

・身長/体重:183cm/82kg

・生年月日:1998年3月17日

・経歴:京都翔英高 - 大阪商業大

・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位

 

 2023年には限られた出場ながら、打率.347をマークした小野寺暖。だが、近年は厳しい立場に置かれており、トレード移籍も選択肢になり得る状況だ。

 

 大阪商業大から2019年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ2年目の2021年4月に支配下契約を勝ち取ると、そのまま一軍デビューを果たし、34試合に出場した。

 

 

 一軍では打率1割台と思うような結果を残せていなかったが、2023年は自己最多の43試合に出場し、打率.347、11打点をマーク。

 

 飛躍が期待された翌2024年だったが、故障の影響で出場機会を減らし、打率.148と低調な数字に終わった。

 

 プロ6年目の今季は、ファームでまずまずの数字を残しているものの、一軍ではわずか2試合の出場にとどまっている

 

 外野や一塁を主戦場としているが、一軍では森下翔太や大山悠輔など、主力選手が君臨し、ポジションがない状況。トレード移籍となれば、チャンスは増えそうだ。

長坂拳弥

・投打:右投右打

・身長/体重:173cm/80kg

・生年月日:1994年4月28日

・経歴:高崎健康福祉大高崎高 - 東北福祉大

・ドラフト:2016年ドラフト7位

 

 今季で31歳を迎えるが、現時点で一軍出場がなく、正念場を迎えている長坂拳弥。トレード移籍も含め、浮上のきっかけが欲しいところだ。

 

 高崎健康福祉大高崎高、東北福祉大を経て、2016年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。プロ入り後はファームで実戦経験を重ね、プロ3年目の2019年には一軍でプロ初本塁打を放った。

 

 

 しかし、その後は坂本誠志郎、梅野隆太郎などの存在もあり、なかなか一軍での出番を掴めず。

 

 2022年には梅野の故障もあって、自己最多の22試合に出場したが、翌2023年は10試合、昨季は5試合と一軍での出場機会が限られている。

 

 プロ9年目の今季は、開幕からファーム暮らしが続いている。二軍でも打撃面では低調な数字が並ぶが、守備面の評価は高い。

 

 捕手層を厚くしたい球団にとっては、獲得を検討する余地はあるだろう。

島田海吏

・投打:右投左打

・身長/体重:176cm/74kg

・生年月日:1996年2月6日

・経歴:九州学院高 - 上武大

・ドラフト:2017年ドラフト4位

 

 2022年には外野の一角を担い、123試合に出場した島田海吏。だが、近年は出場機会を減らしており、トレード移籍も考えられる状況となっている。

 

 上武大から2017年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験すると、徐々に出場機会を増やし、2021年には57試合に出場した。

 

 

 翌2022年にはレギュラー格となり、自己最多の123試合出場、打率.264(規定未満)、17打点、21盗塁の好成績をマーク。

 

 2023年はシーズンを通して一軍に帯同し、101試合に出場したものの、先発起用が激減。昨季は62試合の出場にとどまった。

 

 プロ8年目の今季は、一軍と二軍を行き来する状況となっており、起用法も代走や守備固めでの出場がメインだ。

 

 一方、ファームでは26試合の出場ながら、打率.405を記録。外野守備や走塁面にも定評があるだけに、球団によっては、出番を増やせる可能性もありそうだ。

 

 

【了】