窪塚洋介×松田龍平ダブル主演、豊田利晃監督最新作の映画『次元を超える』が、10月17日よりユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定し、あわせて予告映像&ポスターが公開された。

公開された映画『次元を超える』のポスター

本作は、『泣き虫しょったんの奇跡』以来7年ぶりとなる豊田監督の長編フィクション。混迷する現代に、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という根源的な問いを投げかける壮大な物語である。『破壊の日』以来5年ぶりに共演を果たす窪塚洋介と松田龍平がダブル主演を務め、時空を超えた運命の邂逅を演じる。

物語の主人公は、孤高の修行者・山中狼介(窪塚)。彼は危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニア)のもとを訪ねたまま消息を絶つ。一方、謎の暗殺者・新野風(松田)は、狼介の恋人・野々花(芋生悠)から捜索を依頼される。法螺貝に導かれて狼蘇山で出会ったふたりは、やがて鏡の洞窟で対峙し、次元を超える旅へと突き進む。

公開された予告映像は、イギリスのジャズバンドSons of Kemetの「Inner Babylon」に合わせて展開。青い地球と極彩色の惑星ケルマンが映し出され、白装束の狼介と拳銃を懐に忍ばせた新野が、それぞれの道を歩む姿が描かれる。「俺を呼んだのはお前か?」「この世の果てで祈ってこい」というやりとりが、物語の導入を印象づける。

映像では、宇宙服を着た狼介、狼の落書きを見つめる新野、ミスター・ケルマン(マメ山田)や高嶋博士(板尾創路)ら個性豊かな登場人物も次々と登場。不敵な笑みを浮かべる野々花、刃物に驚くヤス(東出昌大)など、謎と不穏さが交錯するシーンが続く。

ダブル主演の窪塚と松田以外には、千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、東出昌大、板尾創路、祷キララ、窪塚愛流、飯田団紅ら、豊田作品常連の顔ぶれも。さらに、チバユウスケ率いるThe Birthdayがエンディングテーマを担当し、『I'M FLASH!』以来13年ぶりのコラボが実現した。YOSHIROTTEN、マイケル・アリアス、樋口真嗣といった豪華クリエイター陣も集結し、作品にさらなる深みを与えている。

【豊田利晃監督 コメント】

人はどこから来て、どこへ行くのか。それは、永遠に解けない謎である。だから人は悩む。答えはきっと心の中にあるだろう。心の中とはどこにあるのだろう。時空を超えた物語の中で、次元を超えた視点に辿り着くために、この映画を作らねばならぬと思った。最後の映画になる気がしている。映画に救われた者だけが、映画を救うと信じている。

【編集部MEMO】

映画『次元を超える』ストーリー

孤高の修行者・山中狼介(窪塚洋介)は、危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニア)の家で行方不明に。一方、謎の暗殺者・新野風(松田龍平)は、狼介の彼女・野々花(芋生悠)から捜索を依頼される。やがて、狼介と新野は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面。次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在、未来を駆け巡り、日本から地球、さらに宇宙に辿り着いた彼らが見たものとは…!?