フェリング・ファーマは7月17日、「夜尿症患児・その親の実態に関する調査」の結果を発表した。同調査は4月、5歳から14歳の夜尿症患児をもつ母親538名、5歳から14歳の夜尿症患児576名を対象に、インターネットで実施した。
乳幼児の「おねしょ」の頻度は成長とともに減少するが、5歳以降で月1回以上の「おねしょ」が3カ月以上続く場合は「夜尿症」と定義される。夜尿症は幼稚園年長の児童の約15%、小学校5、6年の児童でも約5%が罹患しているといわれている。
夜尿の頻度について、夜尿症レベルであると回答をした回答者の割合は、5歳以降年齢とともに低下し、病院に相談したことがあると回答した割合は逆に年齢とともに上がっている。相談率は10歳で40.5%、12歳で66.7%で、小学校中学年・高学年になっても患児のうちの3割~半数は病院に相談できていないことがわかった。
医師に相談する前に誰に相談したか尋ねたところ、「配偶者」(65.7%)が最も多く、「配偶者以外の家族・親族」(26.7%)も約3割を占めた。一方、「友人」(18.1%)、「学校、幼稚園、保育園の先生」(16.2%)、「学童の先生」(3.3%)など、家族以外への相談は低く、「誰にも相談しなかった」という回答も12.9%あった。
夜尿が原因で子どもを宿泊行事(林間学校、合宿、その他お泊り行事など)に参加させるか悩んだ経験があると回答した親は36.7%(6~14歳の子の親に絞ると41.9%)だった。
同社によると、夜尿症は完治するまでに一年以上の時間を必要とする場合もあるため、宿泊行事の直前に治療を始めても間に合わないことがあるという。将来の宿泊行事を見据え、早期に病院に相談し、適切な対応をとることが重要とのこと。