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昨季はシーズン後半に失速し、リーグ優勝を逃した広島東洋カープ。今シーズンはAクラス争いを繰り広げており、トレード期限の7月31日までにさらなる補強に動く可能性も考えられる。そこで今回は、他球団の獲得候補に挙がりそうな広島のトレード候補を紹介したい。(※今季成績は7月21日時点)
遠藤淳志
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/90kg
・生年月日:1999年4月8日
・経歴:霞ヶ浦高
・ドラフト:2017年ドラフト5位
高卒3年目に5勝を挙げるなど、早くから頭角を現した遠藤淳志。だが、近年は苦しいシーズンを過ごしており、トレード候補にも挙げられる。
霞ヶ浦高から2017年ドラフト5位で広島東洋カープに入団。高卒2年目の2019年に中継ぎで一軍デビューし、34試合登板、1勝1敗1セーブ6ホールド、防御率3.16の好成績を収めた。
翌2020年は先発に転向すると、19試合(107回)を投げ、5勝6敗、2完投、防御率3.87を記録。
先発として飛躍を予感させていたが、その後は伸び悩んだ。昨季は二軍で21試合登板、5勝2敗、防御率1.74と結果を残したが、一軍ではわずか3試合の登板に終わった。
高卒8年目の今季は、ファームで先発、中継ぎの両軸で調整を重ね、20試合登板、防御率2.51をマーク。また、自己最速を更新する151キロを計測するなど、確かなレベルアップを見せている。
一方で、一軍では7月9日にようやく今季初昇格を掴んだものの、主にビハインドでのリリーフ登板となっている。
一軍での実績もあるだけに、トレードとなれば注目の存在といえそうだ。
林晃汰
・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/98kg
・生年月日:2000年11月16日
・経歴:智弁和歌山高
・ドラフト:2018年ドラフト3位
高卒3年目の2021年には2桁本塁打を放ち、主軸への定着が期待されていた林晃汰。しかし、その後は一転、不本意なシーズンを過ごしている。
智弁和歌山高時代には、高校通算49本塁打を記録。強打の三塁手として注目を集め、2018年ドラフト3位で広島東洋カープに入団した。
高卒3年目の2021年は、シーズン途中から三塁のレギュラーに定着。最終的に102試合出場で打率.266(規定未満)、10本塁打、40打点をマークした。
翌2022年はさらなるブレイクが期待されたが、打撃不振に陥り、まさかの一軍出場なし。昨季は27試合に出場したが、打率.183、ノーアーチに終わった。
高卒7年目の今季は、開幕直後に一軍へ昇格したものの、10試合で打率.167(12打数2安打)と低調な結果に。5月以降はファームでの出場がメインとなっている。
環境の変化によって飛躍を遂げるケースもあるだけに、トレード移籍も選択肢になりそうだ。
ケムナ誠
・投打:右投右打
・身長/体重:190cm/96kg
・生年月日:1995年6月5日
・経歴:日南高 - 日本文理大
・ドラフト:2017年ドラフト3位
昨季は5試合の登板にとどまり、今季は現時点で一軍登板なしと正念場を迎えているケムナ誠。トレード移籍を含め、浮上のきっかけとなるチャンスを掴みたいところだ。
日本文理大から2017年ドラフト3位で広島東洋カープに入団。プロ3年目の2020年にリリーフで一軍に定着し、41試合登板、1勝1敗11ホールド、防御率3.88を記録した。
さらに、2022年は自己最多の43試合に登板し、4勝14ホールド、防御率3.20をマーク。3年連続で40試合登板をクリアした。
ところが、翌2023年は24試合と登板機会が減少。同年9月に右肘のクリーニング手術を受けると、昨季はなかなか状態が上がらず、わずか5試合の一軍登板に終わった。
プロ8年目の今季は、開幕からファーム暮らしが続き、二軍でも13試合の登板で防御率6.32と苦しんでいる。
一軍で活躍した実績を持つだけに、再起に期待し、トレード獲得を狙う球団もありそうだ。
韮澤雄也
・投打:右投左打
・身長/体重:175cm/85kg
・生年月日:2001年5月20日
・経歴:花咲徳栄高
・ドラフト:2019年ドラフト4位
高卒6年目を迎え、そろそろ一軍定着を図りたい韮澤雄也。だが、今季は一軍出場がない状況が続いている。
名門・花咲徳栄高では、1年秋から正遊撃手として活躍。3年時には高校日本代表に選出されるなど大きな注目を集め、2019年ドラフト4位で広島東洋カープに入団した。
プロ入り後はファームで経験を重ね、高卒3年目の2022年に一軍デビュー。翌2023年には自身初の開幕一軍入りを掴んだ。
しかし、同年は45試合に出場したものの、打率.140、3打点と思うような結果を示せなかった。
昨季は11試合の出場で打率1割台にとどまり、高卒6年目の今季は現時点で一軍出場なし。ファームでも33試合の出場で打率.225、1本塁打、5打点と目立つ数字を残せていない。
本職の遊撃に加え、内野の全ポジションをこなす守備力は魅力だが、一軍定着には打力アップが不可欠。心機一転、トレード移籍で新たな環境に身を置くことも、選択肢となるだろう。
宇草孔基
・投打:右投左打
・身長/体重:185cm/84kg
・生年月日:1997年4月17日
・経歴:常総学院高 - 法政大
・ドラフト:2019年ドラフト2位
高い身体能力が光るも故障離脱が多く、ここまで一軍に定着できずにいる宇草孔基。プロ6年目の今季は、開幕から二軍暮らしが続いている。
法政大から2019年ドラフト2位で広島東洋カープに入団。ルーキーイヤーはシーズン終盤に一軍デビューし、13試合の出場ながら打率.256、3盗塁と爪跡を残した。
翌2021年は故障もあって43試合の出場に限られたが、打率.291、4本塁打、14打点、6盗塁の好成績をマーク。
しかし、その後は成績を落とし、2023年は一軍出場なし。昨季は4月だけで3本塁打を放つなどブレイクの兆しを見せたが、腰痛の影響で夏場に戦線離脱を強いられた。
プロ6年目の今季は、開幕二軍スタート、ファームでも28試合の出場で打率.231と思うような数字を残せていない。
チームには大盛穂、野間峻祥などライバルとなる左打ち外野手が多く、厳しい立ち位置に。トレード移籍も否定できない状況となっている。
中村健人
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/96kg
・生年月日:1997年5月21日
・経歴:中京大中京高 - 慶応大 - トヨタ自動車
・ドラフト:2021年ドラフト3位
二軍で好成績を残すも、一軍での出番が限られている中村健人。トレード移籍も選択肢となり得る状況だ。
トヨタ自動車から2021年ドラフト3位で広島東洋カープに入団。即戦力の期待通り、ルーキーイヤーは開幕一軍入りを果たし、シーズン前半はコンスタントに先発出場の機会を得た。
シーズン後半は、秋山翔吾の加入もあって出番を減らしたが、最終的に63試合出場、打率.240、3本塁打、10打点と及第点の数字を残した。
しかし、翌2023年は二軍で83試合出場、打率.205、3本塁打、25打点と状態が上がらず、一軍出場なしに終わった。
昨季は2年ぶりに一軍出場を果たしたが、12試合の出場で打率.083(24打数2安打)、1本塁打と低調な結果に。
プロ4年目の今季は、ファームで52試合出場、打率.279、4本塁打、16打点をマーク。7月11日に今季初の一軍昇格を果たしたが。出番は限られている。
一塁と外野の全ポジションをこなすなど起用の幅も広く、トレード獲得を狙う球団もありそうだ。
【了】