一瞬の輝きは見せたが…巨人で継続した活躍が出来なかった選手6人。大ブレ…

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 プロスポーツの世界には「3年活躍して一人前」という言葉があるように、継続して結果を残すことは決して簡単ではない。短期間では好成績を残したものの、長続きできなかった選手も数多く存在する。そこで今回は、一時的にブレイクを果たすも、継続して結果を残せなかった読売ジャイアンツの選手を紹介したい。

 

立岡宗一郎

・投打:右投左打

・身長/体重:181cm/82kg

・生年月日:1990年5月18日

・経歴:熊本・鎮西高

・ドラフト:2008年ドラフト2位

 

 リードオフマンとして輝いた時期もあった立岡宗一郎。故障に悩まされ、長く一軍に定着することは出来なかった。

 

 鎮西高から2008年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ファームで経験を重ねるも、一軍出場は代走での1試合のみにとどまっていた。

 

 2012年にレビ・ロメロ、福元淳史との交換トレードで、久米勇紀と共に読売ジャイアンツへ移籍。

 

 

 巨人では2013年に出場機会を増やすと、2015年に大ブレイク。後半戦に中堅手のスタメンに定着し打率.304、14打点、16盗塁を記録。1番打者として巨人打線を牽引した。

 

 しかし、翌年以降は度重なる故障に加え、陽岱鋼、丸佳浩らのFA加入で外野の層が年々厚くなり、出場機会が減少。

 

 2022年は左膝前十字靱帯損傷の影響で長期離脱となり、2023年からは育成選手としてリハビリに励んだ。

 

 支配下復帰を果たした昨季は2年ぶりとなる一軍の舞台で猛打賞を記録。復活の気配も漂わせたが、同年限りでの引退を決断。現在は三軍外野守備兼走塁コーチとして若手選手を指導している。

高木勇人

・投打:右投右打

・身長/体重:178cm/90kg

・生年月日:1989年7月13日

・経歴:三重・海星高 - 三菱重工名古屋

・ドラフト:2014年ドラフト3位

 

 プロ1年目から、独特のスライダーを武器に結果を残した高木勇人。しかし、継続して好成績を収めることはできなかった。

 

 社会人野球の三菱重工名古屋から2014年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。プロ1年目から先発ローテ入りし開幕5連勝を記録すると、3、4月の月間MVPを受賞。

 

 

 その後も先発ローテを守り抜き、規定投球回に到達。同年は26試合に登板し、9勝10敗、防御率3.19の成績を残した。

 

 ところが、翌2016年は不安定な投球が目立ち、リリーフに転向。同年は25試合の登板で5勝9敗、防御率4.31と成績が下降した。

 

 2017年はリリーフを主戦場にしたが、右手の負傷もあり、16試合の登板に。同年オフにFA加入した野上亮磨の人的補償で埼玉西武ライオンズに移籍となった。

 

 西武では2年間プレーしたが、移籍初年度の2018年は防御率8点台に終わると、翌2019年も7点台に。同年オフには戦力外通告を受け、NPBを去った。

加治前竜一

・投打:右投右打

・身長/体重:175cm/80kg

・生年月日:1985年4月6日

・経歴:智弁学園高 - 東海大

・ドラフト:2007年大学生・社会人ドラフト4巡目

 

 日本プロ野球史上初のプロ初打席サヨナラ本塁打を放ち、劇的なプロデビューを飾った加治前竜一。しかし、その後はインパクトを残すことは出来なかった。

 

 東海大時代は大学生屈指の外野手として躍動し、2007年大学生・社会人ドラフト4巡目で読売ジャイアンツへ入団。

 

 

 プロ1年目からファームで3割を超える打率をキープし、6月に一軍初昇格。対ロッテ戦の延長10回、同点の場面でプロ初打席に立つと、サヨナラ本塁打を放った。

 

 日本プロ野球で史上初の快挙を成し遂げ、一軍定着も期待された加治前。しかし、翌2009年、2010年は2年連続で無安打に。

 

 2012年には代打として自己最多となる47試合の出場にしたものの、一軍には定着出来ず。翌2013年はわずか3試合の一軍出場にとどまった。

 

 2014年オフに戦力外通告を受けると、その後は社会人野球でのプレーを経て、2020年限りで現役を引退した。

藤村大介

・投打:右投左打

・身長/体重:174cm/74kg

・生年月日:1989年7月25日

・経歴:熊本工

・ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目

 

 2011年に盗塁王を戴冠した藤村大介。しかし、翌年以降は成績を落とし続け、長期の活躍は叶わなかった。

 

 熊本工から2007年高校生ドラフト1巡目で読売ジャイアンツに入団。プロ4年目の2011年に一軍デビューすると、持ち味の俊足を生かし、二塁のレギュラーを奪取。

 

 

 同年は119試合の出場で打率こそ.222だったが、15打点、30犠打、28盗塁といぶし銀の活躍で、巨人所属の選手では18年ぶりの盗塁王に輝いた。

 

 翌2012年は109試合に出場して打率.252、10打点、26犠打を記録したが、盗塁は前年の半数となる14盗塁にとどまった。

 

 さらに、2013年は脇谷亮太や寺内崇幸などのユーティリティープレーヤーが存在感を発揮。藤村は40試合の出場にとどまり、打率.191、4盗塁と低調な数字に。

 

 その後も這い上がることはできず、2017年は一軍出場なし。同年オフに戦力外通告を受け、28歳の若さでユニフォームを脱ぐことになった。

中井大介

・投打:右投右打

・身長/体重:183cm/90kg

・生年月日:1989年11月27日

・経歴:宇治山田商

・ドラフト:2007年高校生ドラフト3巡目

 

 プロ入り当初から大きな期待が寄せられ、4番打者も任された経験もある中井大介だが、継続して結果を残すことができなかった。

 

 宇治山田商から2007年高校生ドラフト3巡目で読売ジャイアンツに入団すると、プロ2年目の2009年に一軍デビュー。

 

 

 徐々に出場機会を増やしたが、2013年には48試合の出場で打率.324、4本塁打、17打点の好成績を残していた中で、左膝靭帯の損傷により長期離脱。

 

 その後は一軍で目立った成績を残せないシーズンが続いたが、2017年には自己最多の90試合に出場し、打率.249、5本塁打、15打点を記録するなど、ブレイクを予感させた。

 

 しかし、翌2018年は70試合の出場で打率1割台と結果を残せず、同年オフに戦力外通告を受けた。

 

 その後はトライアウトを経て、横浜DeNAベイスターズに加入。移籍後は代打などで一定の出場機会を得たが、2021年10月に自身2度目の戦力外通告。この年限りで現役を退いた。

橋本到

・投打:右投左打

・身長/体重:172cm/78kg

・生年月日:1990年4月28日

・経歴:仙台育英高

・ドラフト:2008年ドラフト4位

 

 一時は中堅のレギュラー格を掴んでいた橋本到だが、相次ぐ故障などもあり、その座を死守することができなかった。

 

 仙台育英高から2008年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団。走攻守揃った期待の若手として、徐々に一軍での出場機会を増やしていった。

 

 

 プロ6年目の2014年には初の開幕スタメンを奪取。同年は故障離脱もあったが、中堅手として103試合に出場し打率.256、4本塁打、35打点、11盗塁と一定の成績をマーク。

 

 しかし、翌2015年は68試合の出場で打率.219に終わるなど成績が低下。その後も一軍に定着することが出来ないシーズンが続いた。

 

 2018年は故障の影響もあり一軍出場なしに終わると、同年オフに金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに活躍の場を移した。

  

 だが、新天地では一軍でヒットも放つことができず。2019年オフには戦力外通告を受け、現役引退を決断した。

 

 

【了】