ジャイアンツが補強する!? 巨人、トレード獲得候補になり得る選手6人。…

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 2年連続のリーグ優勝、悲願の日本一を目指す読売ジャイアンツ。今季は主砲・岡本和真が長期離脱するなど、予期せぬアクシデントが発生。シーズン後半に向けてさらなる戦力補強も考えられるだろう。そこで今回は、トレード市場で巨人の獲得候補になり得る選手を紹介したい。(※今季成績は7月18日時点)

井上朋也

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/89kg

・生年月日:2003年1月28日

・経歴:花咲徳栄高

・ドラフト:2020年ドラフト1位

 

 岡本和真が長期離脱となり、ホットコーナーを守る強打者が補強ポイントなっている読売ジャイアンツ。次の候補になり得るのが、井上朋也だ。

 

 花咲徳栄高では1年時からレギュラーを担い、2年秋から4番打者に。高校通算50本塁打を放ち、2020年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。

 

 

 プロ入り後はファームで経験を積み、高卒3年目の2023年には二軍で9本塁打と着実にステップアップ。同年のシーズン終盤には一軍デビューを果たし、15試合の出場で打率.263、1本塁打、3打点を記録した。

 

 しかし、昨季は一軍では5試合の出場にとどまり、10打数ノーヒットと結果を残せなかった。

 

 高卒5年目の今季は開幕からファームでの出場が続いており、65試合出場、打率.249、2本塁打、35打点と物足りない数字が並んでいる。

 

 仮にトレードが成立すれば、ドラフト1位選手を放出することになるため、大型トレードとなるだろう。

渡部健人

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/115kg

・生年月日:1998年12月26日

・経歴:日本ウェルネス高 - 桐蔭横浜大

・ドラフト:2020年ドラフト1位

 

 主砲・岡本和真が離脱し、長距離砲が不在の読売ジャイアンツ。リチャードを獲得したが、さらなる補強を敢行する可能性も否めない状況だ。その場合は、渡部健人もトレード獲得候補の1人になりそうだ。

 

 桐蔭横浜大から2020年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーは二軍で90試合出場、打率.228、19本塁打、64打点と長打力を発揮し、打撃2冠(本塁打・打点)に輝いた。

 

 

 プロ3年目の2023年には一軍で自己最多の57試合に出場し、打率.214、6本塁打、25打点を記録。飛躍を予感させていた。

 

 しかし昨季は、11試合の一軍出場にとどまり、打率.030、ノーアーチと低迷。プロ5年目の今季は一軍出場がなく、ファームを主戦場している。

 

 二軍でくすぶる大砲候補に、白羽の矢は立つだろうか。

松本航

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/88kg

・生年月日:1996年11月28日

・経歴:明石商 - 日本体育大

・ドラフト:2018年ドラフト1位

 

 2021年には規定投球回をクリアし、2桁10勝を挙げた松本航。先発、中継ぎとあらゆる役割を経験しており、投手陣に厚みをもたらすことのできる存在だ。

 

 日本体育大から2018年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団すると、ルーキーイヤーから16試合に登板し、7勝をマーク。

 

 

 プロ3年目の2021年には先発の一角を担い、28試合登板、10勝8敗、防御率3.79の好成績を収めた。

 

 その後も先発で一定の働きを見せたが、昨季はチーム事情もあり、シーズン途中からリリーフに転向。34試合登板、1勝9敗6ホールド、防御率3.93とまずまずの数字を残した。

 

 プロ7年目の今季は右肩のコンディション不良で出遅れ、一軍登板はないが、二軍では12試合(60回2/3)を投げ、4勝1敗、防御率2.23の活躍を見せている。

 

 西武では菅井信也や渡邉勇太朗ら若手が先発ローテーションを回っており、チャンスが巡ってこない状況となっている。投手の層を厚くしたい球団は狙い目の選手だろう。

近藤廉

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/93kg

・生年月日:1998年9月22日

・経歴:豊南高 - 札幌学院大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位

 

 一軍での登板機会こそ限られているものの、二軍では抜群の安定感を誇っている近藤廉。リリーフ左腕が手薄な読売ジャイアンツの補強ポイントに合致する選手の1人だ。

 

 2020年育成選手ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーに支配下契約を勝ち取り、2試合に登板したが、翌2022年は左肩痛に苦しみ、一軍登板なしに終わった。

 

 

 2023年は2シーズンぶりに一軍マウンドに上がったものの、1回10失点と炎上。同年の一軍登板はこの1試合の登板のみとなり、オフに再び育成契約となった。

 

 それでも、昨季は二軍で46試合に登板し、3勝1敗、防御率2.09の好成績をマーク。プロ5年目の今季は開幕直後に支配下へ復帰すると、5月1日の阪神戦ではプロ初ホールドを記録した。

 

 わずか3試合の登板で登録を抹消されたものの、二軍では18試合の登板で2勝0敗3セーブ、防御率0.51と圧倒している。

 

 巨人のブルペン陣は高梨雄平が不調で二軍落ち。中川皓太、石川達也らはいるが、リリーフ左腕はさらに強化したいところだろう。

今川優馬

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/92kg

・生年月日:1997年1月25日

・経歴:東海大四高 - 東海大北海道キャンパス - JFE東日本

・ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 中堅をこなす強打者がやや手薄となっている読売ジャイアンツの補強ポイントに合致するのが、2022年に2桁本塁打を放った実績を持つ今川優馬だ。

 

 JFE東日本から2020年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューすると、翌2022年には94試合出場、打率.227、10本塁打、39打点、4盗塁を記録した。

 

 

 しかし、2023年は故障もあって28試合の出場。昨季はシーズンの大半を二軍で過ごし、一軍では6試合の出場に終わるなど、2022年以降は苦しいシーズンを過ごしている。

 

 プロ5年目の今季は開幕一軍入りも、11試合の出場で打率.143(28打数4安打)と振るわず。それでも二軍では29試合出場、打率.368の好成績を残している。

 

 打力が売りの選手だが、外野の全ポジションをこなすなど、一定の守備力を有する。チームでは厳しい立場に置かれているだけに、トレード移籍の可能性も十分にありそうだ。

津留﨑大成

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/86kg

・生年月日:1997年10月10日

・経歴:慶応高 - 慶応大

・ドラフト:2019年ドラフト3位

 

 ルーキーイヤーには33試合に登板したが、以降はファームを主戦場とするシーズンが続いている津留﨑大成。近年は先発にも挑戦しており、あらゆる役割をこなせる万能右腕だ。

 

 慶応大から2019年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ1年目から開幕一軍に切符を勝ち取った。

 

 

 同年は33試合登板、1勝1敗1ホールド、防御率4.19をマーク。即戦力の働きでブルペンを支えた。

 

 さらなる飛躍が期待されたが、翌2021年以降は登板機会が減少。昨季は先発マウンドも経験したが、14試合の登板で1勝1敗、防御率6.85と結果を残すことはできなかった。

 

 プロ6年目の今季は、一軍では4試合の登板で防御率9.53の数字。一方で、ファームでは22試合登板、3勝2敗、防御率2.67をマーク。

 

 環境を変えれば再び一軍戦力として浮上する例も多いだけに、トレードも選択肢の1つとなるだろう。

 

 

【了】