タイガースが補強する!? 阪神、トレード獲得候補になり得る選手6人。他…

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 2025年シーズンは2年ぶりのリーグ優勝、日本一奪還を目指す阪神タイガース。今季も首位に立つなど安定した戦いを見せているが、シーズン後半に向けてさらなる戦力補強も考えられるだろう。そこで今回は、トレード市場で阪神の獲得候補になり得る選手を紹介したい。(※今季成績は7月16日時点)

知野直人

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/85kg

・生年月日:1999年2月16日

・経歴:第一学院高 - BC・新潟

・ドラフト:2018年ドラフト6位

 

 高い身体能力を持ち、内外野のあらゆるポジションをこなす知野直人。しかし、一軍の舞台でなかなか実力を発揮することができず、トレード移籍の可能性も否定できない立場となっている。

 

 2018年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団。プロ入り後は二軍暮らしが続いたが、プロ3年目の2021年は二軍で打率.279をマーク。同年に一軍デビューを果たし、プロ初安打となるプロ初本塁打を放った。

 

 

 翌2022年は開幕スタメンに抜擢されたが、16試合の出場と一軍定着には至らず。2023年は代打逆転満塁ホームランを記録するなど、印象的な活躍もあったが、ブレイクとはならなかった。

 

 その後も二軍を主戦場とするシーズンが続き、プロ7年目の今季はわずか1試合の一軍出場に。

 

 阪神タイガースは右の内野手が手薄な状況となっており、補強ポイントに合致する存在と言える。移籍を機に覚醒を遂げるケースもあるだけに、注目が集まる。

石川直也

・投打:右投右打

・身長/体重:192cm/93kg

・生年月日:1996年7月11日

・経歴:山形中央高

・ドラフト:2014年ドラフト4位

 

 リリーフ右腕の強化を掲げる阪神タイガースにおいて、補強ポイントに合致するのが、守護神を務めた経験がある石川直也だ。近年は一軍での登板機会が限られており、トレード要員となり得る存在だ。

 

 山形中央高から2014年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒2年目の2016年に一軍デビューを果たすと、翌2017年には37試合に登板するなど、リリーフで頭角を現した。

 

 

 2018年は守護神に抜擢され、19セーブを記録。翌2019年には自己最多の60試合に登板し、3勝2敗5セーブ21ホールド、奪三振率12.42、防御率3.31の好成績を収めた。

 

 しかし、2020年に右肘の内側側副靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長期離脱。2022年に一軍復帰したものの、本来の投球を取り戻せず。

 

 昨季は二軍で36試合に登板し、防御率2.86をマークしたが、一軍登板なしに終わった。今季も開幕から二軍を主戦場に。トレード移籍の可能性も否定できない立場となっている。

井上朋也

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/89kg

・生年月日:2003年1月28日

・経歴:花咲徳栄高

・ドラフト:2020年ドラフト1位

 

 佐藤輝明や森下翔太らが強力打線を形成しているが、右の内野手は強化ポイントとなっている阪神タイガース。中でも、井上朋也は獲得を狙いたい選手の1人だ。

 

 花咲徳栄高時代には高校通算50本塁打を記録した井上。強打の三塁手として高い評価を受け、2020年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。

 

 

 プロ入り後はファームで実戦経験を重ね、高卒3年目の2023年には二軍で89試合出場、打率.253、9本塁打、38打点と長打力を発揮。同年のシーズン終盤には一軍デビューし、15試合の出場で打率.263、1本塁打、3打点をマークした。

 

 昨季は5試合の一軍出場にとどまり、10打数ノーヒットに終わったが、二軍では打率.288とステップアップ。

 

 高卒5年目の今季は、二軍で62試合出場、打率.247、2本塁打、33打点と物足りない数字が並び、一軍出場はない状況だ。トレードを仕掛ける可能性もありそうだ。

板東湧梧

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/78kg

・生年月日:1995年12月27日

・経歴:鳴門高 - JR東日本

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 2021年には44試合に登板した実績を持つ板東湧梧。その後は先発、中継ぎと様々な役割を経験しており、投手陣に厚みをもたらすことのできる存在だ。

 

 JR東日本から2018年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、プロ2年目の2020年にはロングリリーフを中心に15試合に登板。

 

さらに、翌2021年は自己最多の44試合に登板し、 1セーブ16ホールド、防御率2.52の好成績を収めた。

 

 

 その後は先発に挑戦し、2023年は30試合(11先発)の登板で5勝4敗1ホールド、防御率3.04をマーク。先発や中継ぎとあらゆる起用法をこなした。

 

 だが、昨季は不調に陥り、まさかの一軍登板なし。プロ7年目の今季も開幕一軍入りを逃した。二軍では14試合の登板で5勝1敗、防御率2.64の数字を残しているが、ここまで一軍から声がかかっていない。

 

 それでも、一軍実績があるだけに、トレードで関心を示す球団もありそうだ。

宮森智志

・投打:右投右打

・身長/体重:193cm/93kg

・生年月日:1998年5月28日

・経歴:呉商 - 流通経済大 - 四国・高知

・ドラフト:2021年育成選手ドラフト1位

 

 ルーキーイヤーには圧巻の投球を見せていた宮森智志。だが、以降は低迷しており、トレード移籍の可能性もあり得る立場となっている。

 

 四国アイランドリーグ・高知ファイティングドックスから2021年育成選手ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから二軍で好投を続け、7月末に早くも支配下に昇格した。

 

 

 同年はそのまま一軍に定着し、プロ初登板から22試合連続無失点のNPBタイ記録を樹立。最終的に26試合登坂、1勝1敗7ホールド、防御率1.54の好成績を収めた。

 

 しかし、翌2023年は24試合に登板するも、防御率7.71と打ち込まれ、不本意なシーズンに。昨季は開幕からファーム暮らしが続き、9月にようやく一軍昇格となった。

 

 プロ4年目の今季は、3試合の一軍登板で防御率15.75と苦しんでいる。それでも、193センチの大型右腕は希少な存在。移籍を機に復活を遂げるケースもあるだけに、トレード移籍も1つの選択肢となるだろう。

金久保優斗

・投打:右投左打

・身長/体重:185cm/87kg

・生年月日:1999年11月4日

・経歴:東海大市原望洋高

・ドラフト:2017年ドラフト5位

 

 プロ入りから先発投手として経験を重ねてきた金久保優斗。今季はリリーフに専念しており、阪神タイガースの補強ポイントに合う存在となっている。

 

 東海大市原望洋高から2017年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団。高卒1年目に右肘の側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けるなど、プロ入り後は故障に苦しんだ。

 

 

 それでも、高卒3年目の2020年に一軍デビュー。翌2021年には10試合の登板で4勝1敗、防御率2.74と先発して飛躍の兆しを見せた。

 

 だが、2022年は3試合の登板に終わるなど、低迷。昨季は5試合の一軍登板に終わった。高卒8年目の今季はリリーフで自身初の開幕一軍スタートを切ったが、開幕2戦目に打ち込まれ、二軍降格。

 

 その後は一軍と二軍を行き来したが、6月8日のソフトバンク戦でプロ初ホールドを記録したが、12試合登板で防御率7.71と安定感を欠き。同月26日に登録抹消となった。

 

それでも、ブレイクの兆しを示しているだけに、右の中継ぎとして獲得を狙う可能性もありそうだ。

 

 

【了】