なでしこジャパンは台湾に4-0で快勝し3連覇へ好発進! [写真]=Getty Images

 東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会・第1節が9日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)とチャイニーズ・タイペイ女子代表(台湾女子代表)が対戦した。

 東アジアの頂点を決するE-1選手権がいよいよ開幕。3大会連続5度目の優勝を目指すなでしこジャパンは、WEリーグで活躍する選手を主体としたメンバーで構成され、初招集が11名というフレッシュな顔ぶれとなった。初戦は前回大会にて4-1で快勝した台湾との顔合わせに。前日にはホンコン・チャイナ代表(香港代表)を6-1で撃破した男子日本代表に続き、なでしこジャパンも幸先の良いスタートを切ることができるだろうか。

 高橋はなが最前列、矢形海優が左サイドバック(SB)に入るなどサプライズ起用も目立ったなでしこジャパンは序盤から主導権を握り、多くのチャンスを作る。6分、前線からハイプレスをかけて相手のビルドアップを引っ掛けたところから愛川陽菜がフィニッシュに持ち込むもGKが好セーブ。12分には左から仕掛けた山本柚月がクロスを上げ、ボックス内のこぼれ球を収めた高橋はながボレーで狙うが、シュートは惜しくも枠を捉えられなかった。

 小気味良いパスワークで台湾を翻弄するなでしこジャパンは22分に先制に成功。敵陣内で細かくボールを繋いだところから成宮唯がボックス内へ浮き玉を送ると、抜け出した愛川の折り返しを矢形が押し込む。3分後には愛川のパスに反応した成宮が右のニアゾーンへ侵入し、ラストパスに滝川結女が合わせてリードを2点に広げた。矢形と滝川はともに代表初ゴールとなっている。

 その後も試合を優位に進めたなでしこジャパンだが、相手GKの好セーブもあって追加点は奪えず、2-0で前半を折り返した。

 後半開始直後の48分、成宮が高い位置でボールを奪ったところから山本がボックス内へ柔らかいパスを送り、抜け出した高橋がGKを嘲笑うかのようなループシュートでネットを揺らす。キャプテンがニルス・ニールセン監督の“9番起用”に結果で応え、さらにリードを広げた。3点目を奪ったなでしこジャパンはメンバーを入れ替えながらも7割近いボール保持率を維持し、サイドからのクロスを多用しながら4点目を狙いに行く。

 70分には中嶋淑乃のパスを受けた吉田莉胡が左から低く鋭いクロスを送ると、これが相手選手のオウンゴールを誘発し4点目を獲得。その後も攻め続けるなでしこジャパンは吉田のシュートが2度に渡ってクロスバーを叩くなど多くのチャンスを作るが追加点は奪えず。それでも台湾に一切の反撃を許さず、4-0で白星発進に成功した。次節は13日に行われ、なでしこジャパンは韓国女子代表と、台湾は中国女子代表と対戦する。

【スコア】
なでしこジャパン 4-0 台湾女子代表

【得点者】
1-0 22分 矢形海優(なでしこジャパン)
2-0 25分 滝川結女(なでしこジャパン)
3-0 48分 高橋はな(なでしこジャパン)
4-0 70分 イン・ホイ・チェン(オウンゴール/なでしこジャパン)

【スタメン】
なでしこジャパン(4-2-3-1)
GK:浅野菜摘
DF:遠藤優(75分 大澤春花)、石川璃音、三宅史織(58分 市瀬千里)、矢形海優
MF:北村美羽、成宮唯(68分 吉田莉胡)、滝川結女(HT 上野真実)、山本柚月(57分 中嶋淑乃)、愛川陽菜
FW:高橋はな

【ゴール動画】なでしこジャパンが大量4得点で白星発進!