「ありがとうございます」
グループについての話題になると、すぐに感謝の言葉を口にしたのは嵐の相葉雅紀。9日、都内で行われたテレビ朝日系ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(7月9日スタート 毎週水曜21:00~)の囲み取材会に参加した。
この夏、ドラマ界では珍しい“出来事”が嵐ファンの間で注目を集めている。嵐のメンバー3人が、それぞれの局・枠で主演を務めるという並びだ。
日本テレビ系『放送局占拠』には櫻井翔、TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』には松本潤、そしてテレビ朝日系『大追跡』には相葉雅紀。ファンにとっては見逃せないクールになる。
この話題について記者が「今期の夏ドラマには、嵐のメンバーが……」と切り出すと、相葉は質問が終わるのを待たず、“嵐”という言葉にすぐに反応した。
「あ、すみません、ありがとうございます」
少し照れ笑いを浮かべながらも、すかさず出たこの言葉からグループへの思いが伝わってくる。
さらに、メンバー同士のやりとりについても嬉しそうに話す。
「会うとやっぱり、『そっちの現場はどう〜?』みたいな感じで色々コミュニケーションを取ったりしますし、松潤は『南朋さんがいるから楽しいでしょ?』みたいに言ってくれたり。僕はみんな応援してます!」
それぞれが別の作品に向き合いながらも、互いの現場や役柄に目を向け、声をかけ合う――長年グループとして過ごしてきたからこその自然な距離感。互いを信頼し合う関係性が、さりげない一言から垣間見えた。
また、ともにトリプル主演を務める大森南朋が語ったエピソードも印象的だった。
「前に松本潤くんと大河でずっと一緒にやっていたので、潤くんのほうから『相葉をよろしくお願いします』というお言葉をいただいておりましたので、はじめましてという感じがしないんです」
カメラの前では別々の物語を生きていても、その根底には共に歩んだ日々がある。交わることのないドラマにさえ、彼らの絆を感じることができる。