
トヨタ車体は2025年6月27日、ハイエースなどの商用車領域の競争力強化に向けた取り組みの一環として、いなべ工場(三重県いなべ市)を商用車専用工場とすることを決定した。
それに伴い、現在生産しているアルファード/ヴェルファイアについては2027年末をめどにトヨタ自動車(以下、トヨタ) 田原工場(愛知県田原市)に移管する。いなべ工場では、初代アルファードが登場した2002年から生産を続けてきた。
現在、供給が不安定で買いたいときに買えないハイエースやアルファード/ヴェルファイア。工場移管でその問題も解決するのだろうか。
トヨタ車体では現在、商用車、ミニバン、フレーム付きSUVの開発、生産を行っている。今後はトヨタ車体の創業の原点である商用車の開発、生産を一層強化し、将来の物流ビジネスを支える「次世代商用バン」の開発と生産を進めていく。
いなべ工場を商用専用工場とするにあたっては、人中心のモノづくりで工場の景色を変え、モノづくりの未来を変えるという考えのもと、従業員にとって働きやすい工場への刷新にも取り組んでいくとのことだ。
トヨタ車体はこれからも、商用車の未来をつくり、持続可能なモビリティ社会を実現するために、トヨタとともに「もっといいクルマづくり」「もっといい商用車づくり」を進め、お客様や地域住民の期待に応えていきたいとしている。
〈文=ドライバーWeb編集部〉