キリンホールディングスは、“睡眠”と“免疫”をダブルでケアする機能性表示食品の「キリン オルニチンPRO 睡眠&免疫ケア」を、6月27日にヘルスクレームを強化した新パッケージにリニューアルして通販で発売した。

  • 「キリン オルニチンPRO 睡眠&免疫ケア」

「睡眠」市場は2024年に962億円※1と近年拡大している領域。厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査報告」 によると、「1日の平均睡眠時間が6時間未満」と回答した人の割合は、男性の 30~50 歳代、女性の 40~60 歳代では4割を超えており、また「睡眠で休養がとれている」と回答した人の割合は 74.9%だった。

これは「健康日本 21(第三次)」で掲げる「睡眠で休養がとれている者」の目標値である8割を下回っているという。健康のためには、十分な睡眠時間の確保とともに「睡眠により休養感が得られること」が重要※2で、今後も睡眠の質を高める対策ニーズは高まっていくと考えられる。

こうした背景から、「キリンの元気サポートサプリメント」をコンセプトに「オルニチン アクティブダブル」を、「キリン オルニチンPRO 睡眠&免疫ケア」((消費税抜き希望小売価格2,600円)にリニューアル発売する。

同社は、「人が本来持つ力を引き出すためには、“健康の土台”を 整えることが重要である」という考えの基、一般的な考え方である健康のベースに必要な要素の「栄養・運動・休息」にキリン独自の価値である“免疫ケア”を加え、この4つの掛け合わせで人が本来持つ力を高めていくことを提案している。

同商品では、「オルニチン」で“休息”を、「プラズマ乳酸菌」で“免疫ケア”をサポートすることで、多忙に生きる現代人が、毎日いい調子で過ごせることを目指しているとのこと。

今回のリニューアルでは、「睡眠」のヘルスクレームが強化され、“睡眠の質(寝つきの良さ・眠りの深さ・長く眠れた感覚というより良い気分の目覚め)の向上”をサポートする機能となった。

※1 富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧 2025 No.3 機能性表示別市場分析編」 睡眠サポートトータル市場、市場規模、2024年(見)
※2 厚生労働省 「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」

  • 試験概要

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■オルニチンの研究報告

疲れ気味※3の30~60歳の健康な男女52名を対象に、就寝前にL-オルニチンとして400mg、またはプラセボ※4を8週間毎日摂取してもらい、起床時の体感に関するアンケートを実施し、睡眠の質を評価した※5。

OSA※6睡眠調査票(MA※7版)によって評価した結果、摂取開始から4週間の地点で「ぐっすり眠れたか」に関する体感の項目において、オルニチン摂取群に有意な改善が認められました。また、摂取開始から5週間目以降の「睡眠時間」に関する体感の項目で、オルニチン摂取群に有意な改善が認められたという。

以上により、オルニチンを摂取すると4週間目で「ぐっすり眠れた」という感覚のスコアが改善され、5週目以降「長く眠った」という感覚のスコアが改善されるため、より良い気分の目覚めをサポートすることが確認されているとのこと。

※3 「気分プロフィール尺度(POMS)短縮版において、疲労スコアが高く(T得点50点以上)、活気スコアが低い(T得点50以下)方
※4 有効成分の入っていない試験食品のこと
※5 Miyake M et al. Nutr J. 13:53, 2014
※6 Oguri-Shirakawa-Azumi sleep inventory MA Versionの略。起床時に睡眠の質や寝起きの体感を問うアンケート式の調査票
※7 Middle and Aged adultsの略

■「オルニチン」について

「オルニチン」は、しじみに多く含まれる健康成分として知られており、たんぱく質を構成する通常のアミノ酸とは違い、体内を単独で巡って働く特別なアミノ酸。キリングループの協和発酵バイオは、1956年に発酵法によるアミノ酸の量産化に世界で初めて成功し、以来、キリングループはオルニチンをはじめとした研究開発を半世紀以上続けている。

■「プラズマ乳酸菌」について

「プラズマ乳酸菌」は、健康な人の免疫の維持をサポートする乳酸菌。世界で初めて※8免疫の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけることが論文で報告されている。キリンホールディングス、小岩井乳業、協和発酵バイオが共同で研究を進め、国内外の大学・研究機関の協力のもと、これまで多数の論文・学会発表を行っている。

※8 ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された乳酸菌(PubMed及び医学中央雑誌Webの掲載情報に基づく)