俳優の吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(公開中)の興行収入が、公開24日間で、2025年公開の実写邦画の興行収入1位に躍り出た。

吉沢亮主演の映画『国宝』が2025年公開の実写邦画の興行収入1位に

『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞している。

6月6日に公開となった本作だが、公開10日間で興収11.9億円を突破、24日間で、興行収入32億円を越え、観客動員数は231万人にのぼることが明らかになった。興行通信社の調査によれば、公開3週目(6/20〜6/22)にして週末観客動員ランキング1位を記録した先週に続き、公開4週目(6/27〜6/29)も週末観客動員ランキング1位に輝き、V2を達成。興行収入は、2025年公開の実写邦画で1位を記録した。

6月23日に行われた舞台挨拶では、主演の吉沢亮と李相日監督が登壇。吉沢は、「この作品が、本当にたくさんの方に愛していただけて、うれしい限りです」、李監督は、「末永くこの『国宝』という作品を愛してください。皆さんにとって宝のようになってくれたらと望んでおります」とコメントし、大ヒットへの感謝を伝えた。

また、本作はフランス、スイス、オランダ、韓国、香港、台湾などの9の国と地域での公開が予定されており、海外でのヒットも期待されている。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。