イカロス出版は、季刊の鉄道趣味誌『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.61(A4変型判158ページ、2,860円)を発刊した。今号の特集は「E10物語」。国鉄が製造した最後の新製蒸気機関車「E10」の歴史とその背景に迫る。

  • 国鉄が製造した最後の新製蒸気機関車「E10形」を特集で扱う

「E10」は勾配区間での補機運用を目的として登場した5軸動輪のタンク機関車だったが、電化や新線開通といった時代の波に翻弄され、奥羽本線、肥薩線、北陸本線などで短期間にわたり運用された後、歴史の表舞台から姿を消した。

今号の誌面では、残された写真や資料、さらに米原機関区の元機関士の証言を通じて、「E10」のストーリーに迫っている。

  • 元大井川鐵道副社長・白井昭氏への追悼企画として、生前に収録したインタビューを掲載

  • 『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.61表紙

今年2月に97歳で亡くなった元大井川鐵道副社長、白井昭氏への追悼企画も掲載。白井氏は名鉄のパノラマカー開発や大井川鐵道の蒸気機関車復活に尽力した鉄道技術者。逝去の10カ月前に収録された大井川鐵道に関するインタビューが誌面で紹介される。