俳優の城桧吏が、現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)に徳川家斉役で出演することが28日、発表された。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。
物語は、田沼時代の終わり、そして“寛政の改革”へ。このたび激動の時代を駆ける人物を演じる新キャスト11人が発表された。
城桧吏が演じるのは、第十一代の若き徳川の将軍で、幕政の立て直しに挑む徳川家斉。一橋治済(生田斗真)の嫡男として生まれ、豊千代から家斉へ。15歳で第十一代将軍に就任。およそ50年にわたる長期政権を築き、歴代将軍の中で最長の在位年数を持つ。老中・松平定信(井上祐貴)とともに、財政再建や風紀の改善に取り組むが、時代の変化や内外の事情を背景に、次第に政務への姿勢に変化が現れていく。
なお、大河ドラマ64作目にして、家斉の登場はこれまで一度もなく、放送開始以来初めての登場となる。
城は「徳川家斉を演じさせていただきます城桧吏です。徳川家斉は歴代の大河ドラマで一度も登場していない人物とのことなので、とても緊張しております。家斉は父や身近な人の話をなんでも素直に受け入れてしまうようなとても純粋なキャラクターとのことで、そんな家斉を錚々たるキャスト・スタッフの皆さんとどのように作り上げていけるのか、これからの撮影がとても楽しみです。全力で演じさせていただきたいと思います!」と意気込んでいる。
そのほか、田沼意次失脚後、“寛政の改革”を行う老中首座・松平定信役に井上祐貴、大田南畝に学び、狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師・宿屋飯盛役に又吉直樹、のちの歌麿の妻・きよ役に藤間爽子、新之助の住む深川の長屋のそばに暮らす大工・長七役に甲斐翔真、天明の打ちこわしで、江戸の治安対策に奔走する曲淵景漸役に平田広明、蔦重の店、日本橋・耕書堂の女中・たか役に島本須美、富本豊前太夫の後見で実力派の太夫・富本斎宮太夫役に新浜レオン、学問と改革で水戸藩を立て直した実力者・徳川治保役に奥野瑛太、昌平坂学問所の教官を務めた、寛政の三博士・柴野栗山役に嶋田久作、武道と学問を重んじた尾張藩の名君・徳川宗睦役に榎木孝明が決定した。