星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」は2026年夏、「界 宮島」を広島県廿日市に開業する。

  • 「界 宮島」客室イメージパース

星野リゾートが広島に初進出

星野リゾートが国内に23施設を展開する、温泉旅館ブランド・界が、広島県・宮島エリアに開業する。星野リゾートとしては、広島県への初進出となる。厳島神社の大鳥居を望む好立地に位置し、全室オーシャンビューの客室からは瀬戸内海の絶景が広がり、大浴場では海に浸かるような体験ができる。また、瀬戸内地域に古くから伝わる「石風呂」を現代に再現し、地域の文化と歴史を深く感じられる特別な滞在を提供する。

宮島を見渡す全室オーシャンビューの客室

同旅館では、すべての客室が宮島を望むオーシャンビューとなる。窓辺のロングソファからは、穏やかな瀬戸内海と島々が織りなす美しい景観を眺めることができる。客室のカーテンやソファ、椅子には、瀬戸内海の青をイメージした色彩を取り入れ、景色と一体となるような空間をデザインする。

海側も山側も見渡せる大浴場

大浴場は、宿の最上階に位置し、南に面した海を見渡す露天風呂と、北に面した山並みを望む内風呂の2つの趣の異なる湯殿を楽しめる。露天風呂は、瀬戸内海と湯船が一体となるような設計で、まるで海に浸かっているかのような開放的な体験ができる。また内風呂では、身体の芯から温まるあつ湯、ゆったり入れるぬる湯の2種類の湯船を設け、体の調子にあわせて、心身ともにリラックスできる湯浴みを楽しめる。

  • 露天風呂 イメージパース

  • 内風呂 イメージパース

瀬戸内に古くから伝わる「石風呂」

瀬戸内で古くから親しまれてきた「石風呂」を現代に継承する試みを行う。鎌倉時代に起源を持つとされる石風呂は、かつてこの地域で広く普及していたが、現在ではその姿を見ることはほとんどない。そこで、石風呂を通して、瀬戸内が育んできた文化の息吹と、人々の暮らしから生まれた知恵を提供するため、現存する石風呂の調査や過去の文献を参考に、今の時代が求めるくつろぎを追求した石風呂を再現することにした。

床、壁、天井からの輻射熱により、温度ムラが少なく、一般的なサウナよりも高温かつ低湿で利用できる。足元まで均一な温度が保たれるため、地べたに座っても快適に温まることが可能。

  • 石風呂 内部イメージ

仄暗く静かな環境で、床に敷かれたござの上で、心身を落ち着かせることができる。また、かつて波打ち際で造られていた石風呂にちなみ、敷地内で最も海に近い場所に設置されている。身をかがめてくぐるような入口も特徴となっている。

  • 石風呂 外観イメージ