ロイヤリティ マーケティングは6月25日 、「生活者の金融資産の保有状況と運用意識に関する調査」の結果を発表した。調査は5月7日~9日、20~60代の働く男女1,000名(性年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。

  • 旧NISA/新NISA利用率の時系列変化

    旧NISA/新NISA利用率の時系列変化

調査によると、新NISAを「現在利用している」人は35.6%。特に、20代(44.5%)、30代(41.5%)で高い傾向となったが、全体の利用率を時系列で見ると、2023年5月の調査(31.9%)から2年経過後も4割未満にとどまっている。

また、現在保有している金融資産のうち、最も多くを占めるものを聴取したところ、「普通預金」が最多の53.8%。次いで「株式・投資信託などの金融商品」(15.5%)、「定期預金」(14.8%)が上位に。また、過去1年間で最も大きく増やした金融商品(またはサービス)では、多い順に「普通預金」(25.7%)、「株式・投資信託(NISAなど)」(22.1%)、「定期預金」(10.8%)となった。

  • 普通預金から定期預金へ移行したことがありますか?/保険と銀行の資産配分について

    普通預金から定期預金へ移行したことがありますか?/保険と銀行の資産配分について

続いて、「普通預金から定期預金へ移行したことがありますか?」と質問したところ、44.9%が「ある」と回答。理由を聞くと、「金利が高めで利息を得られるから」が48.6%でトップに。次いで「使わないお金を安全に保管したいから」が33.4%で続いた。

また、保険と銀行の資産配分について聞くと、「銀行の比率が高い」が58.0%を占めたのに対し、「保険の比率が高い」はわずか8.1%。さらに、今後増やしたい金融商品については、多い順に「株式・投資信託(NISAなど)」(31.4%)、「普通預金」(28.4%)、「定期預金」(19.5%)となった。

理想の資産配分は「守り80% : 増やす20%」

  • 資産の「守り(預金・保険)」と「増やす(投資)」配分の理想

    資産の「守り(預金・保険)」と「増やす(投資)」配分の理想

次に、将来に向けて、資産の「守り(預金・保険)」と「増やす(投資)」配分の理想を教えてもらったところ、「わからない」が最多の27.9%。次点は「守り80%:増やす20%」(18.6%)で、60代では26.5%と他年代と比較して高かった。