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今季は2年ぶりのリーグ優勝を目指すオリックス・バファローズ。ここまで熾烈な上位争いを繰り広げている。シーズン後半に向けて、トレード期限日の7月31日までに動きを見せる可能性もありそうだ。そこで今回は、他球団の獲得候補に挙がりそうなオリックスのトレード候補を紹介したい。(※今季成績は6月26日時点)
富山凌雅
・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/88kg
・生年月日:1997年5月3日
・経歴:九州国際大付高 - トヨタ自動車
・ドラフト:2018年ドラフト4位
2021年には51試合に登板し、ブルペンを支えた富山凌雅。だが、左肘の手術以降、なかなか一軍の戦力になることができていない。
九州国際大付高、トヨタ自動車を経て、2018年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。プロ3年目の2021年は一軍定着に成功し、51試合登板、2勝1敗20ホールド、防御率2.72の好成績を残した。
しかし、翌2022年は不調に苦しみ、8試合の登板で防御率11.05と低迷。同年オフには左肘側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、育成契約となった。
昨季は、開幕前に支配下復帰。一軍と二軍を行き来し、16試合登板、3ホールド、防御率3.27という成績でシーズンを終えた。
今季は完全復活が期待されたが、一軍ではここまで5試合登板にとどまっており、防御率9.00と低調な数字が並ぶ。
トレード移籍の可能性も否めない立場となっており、リリーフ左腕が不足している球団は狙い目の存在となるだろう。
井口和朋
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/75kg
・生年月日:1994年1月7日
・経歴:武相高 - 東京農業大北海道オホーツク
・ドラフト:2015年ドラフト3位
移籍初年度の昨季は、ロングリリーフなどあらゆる役割をこなし、32試合に登板した井口和朋。だが、今季は二軍が主戦場となっており、厳しい状況となっている。
2015年ドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから37試合に登板するなど、コンスタントに一軍登板を重ねた。
2021年には自己最多の43試合に登板し、1勝2敗11ホールド、防御率1.86の好成績をマーク。
しかし、その後は登板数を減らし、2023年は5試合の登板に終わると、同年オフに戦力外通告を受けた。
その後、オリックス・バファローズと育成契約を締結。昨季の開幕前に支配下登録を勝ち取ると、一軍でも32試合に登板し、1勝2敗3ホールド、防御率4.18を記録した。
今季もリリーフ陣の一角として期待されていたが、現時点で4試合登板、防御率7.36と振るわず。ファームでは16試合の登板で2勝、防御率0.64と抜群の安定感を見せているが、トレード移籍の可能性も否定できない立ち位置となっている。
石川亮
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/87kg
・生年月日:1995年7月20日
・経歴:帝京高
・ドラフト:2013年ドラフト8位
昨季は少ない出場機会ながらも、第3捕手としてチームを支えた石川亮。しかし今季は、二軍での生活を余儀なくされている。
帝京高から2013年ドラフト8位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒1年目から一軍の舞台を経験したが、長らくファームを主戦場とするシーズンが続いた。
徐々に一軍での出場機会を増やし、2021年には自己最多の60試合に出場。しかし、翌2022年は23試合の出場にとどまり、同年オフに齋藤綱記との交換トレードでオリックス・バファローズに移籍した。
新天地では第3捕手の立場を確立したが、昨季は13試合の出場と出番を増やせず。今季はキャンプ中に下半身のコンディション不良を発症して出遅れた。
開幕前に実戦復帰したが、若月健矢、森友哉の主力選手に加え、福永奨らが頭角を現し、ここまでシーズンの大半を二軍で過ごしている。
場合によっては、トレード移籍も考えられる状況といえるだろう。
佐野皓大
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/80kg
・生年月日:1996年9月2日
・経歴:大分高
・ドラフト:2014年ドラフト3位
昨季は右足の故障で不本意なシーズンを過ごした佐野皓大。今季は競争に割って入れず、一軍出場なしと厳しい立場に置かれている。
大分高から2014年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。プロ入り当初は投手だったが、高卒3年目の2017年オフに野手への転向を決断した。
野手転向2年目の2019年には自身初の開幕一軍入りを果たすと、俊足を活かしてチーム2位の12盗塁をマーク。翌2020年は77試合に出場し、20盗塁と持ち味を発揮した。
その後も主に代走や守備固めの役割をこなし、一軍戦力となっていたが、昨季は右足首を負傷。患部の手術を行ったこともあり、わずか4試合の出場に終わった。
復活を目指す今季は、ファームで実戦復帰を果たしているが、一軍から声はかかっていない。
俊足や強肩を活かした外野守備など、チームによっては出番を得られる能力を持っているだけに、トレード移籍も選択肢になりそうだ。
本田仁海
・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/74kg
・生年月日:1999年7月27日
・経歴:星槎国際湘南高
・ドラフト:2017年ドラフト4位
2022年には最速158キロを計測するなど、潜在能力の高さが光る本田仁海。しかし、今季は持ち味が鳴りを潜め、苦しいシーズンを過ごしている。
星槎国際湘南高から2017年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。プロ入り後は右肘の故障により、一時は育成契約となったが、高卒3年目の2020年に一軍デビューを果たした。
2022年にはリリーフで開幕一軍入りし、シーズンを通して一軍に定着。同年は自己最多の42試合に登板し、2勝3敗2セーブ14ホールド、防御率3.50を記録した。
しかし、その後は活躍を継続できず。昨季は2勝9ホールド、防御率2.86とまずまずの内容だったが、23試合登板と出番は増やせなかった。
高卒8年目の今季は状態が上がらず、ここまで一軍登板なし。二軍でも13試合の登板で防御率6.92と低迷している。
環境の変化によって大化けするポテンシャルを秘めるだけに、トレード移籍も選択肢になるだろう。
茶野篤政
・投打:右投左打
・身長/体重:175cm/80kg
・生年月日:1999年8月4日
・経歴:中京学院大中京高 - 名古屋商科大 - 四国・徳島
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト4位
ルーキーイヤーには外野のレギュラー格となり、91試合に出場した茶野篤政。しかし、ここ2年はファームで好成績を残すも、一軍での出番が限られている。
四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスから2022年育成選手ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーは開幕前に支配下へ昇格し、育成新人選手ではNPB史上初となる開幕スタメン出場を果たした。
春先には14試合連続安打を記録したが、シーズン後半は失速。それでも同年は、91試合出場で打率.237、1本塁打、23打点、7盗塁と充実したシーズンを過ごした。
ところが、翌2024年はわずか出場機会が激減。プロ3年目の今季は、現時点で一軍出場がなく、ファームを主戦場としている。
二軍では64試合の出場で打率.304、12打点、14盗塁をマークしているが、チームには麦谷祐介、杉澤龍など同年代の左打ち外野手が多く、熾烈な争いを強いられている。
チームによっては一軍の戦力になり得るだけに、獲得を狙う球団もありそうだ。
【了】