徳間書店は、第二回大藪春彦新人賞受賞作で戸籍ビジネスの闇を描いた西尾潤の新時代クライムノベル『愚か者の身分』のコミカライズを「週刊アサヒ芸能」にて連載中だが、原作の映画化が話題となり、連載も好評なことから、アイドル総合ニュースサイト「ENTAME next」(徳間書店)で6月17日(火)より、自立した大人女性の本音とリアルに寄り添うWebメディア「OTONA SALONE」(主婦の友社)でも6月24日(火)より連載を開始。「週刊アサヒ芸能」連載同様に全10話の予定となっている。

コミカライズを担当する、漫画家/イラストレーターの多田由美は、圧倒的なデッサン力で描かれる魅力的なキャラクター、またクールな漫画表現とストーリーで圧倒的な支持を集める実力派の作家。原作は西尾潤の長篇デビュー作で、「戸籍ビジネス」の裏に蠢く半グレを描いたクライム群像劇となっている。なぜ彼らは、違法行為に手を染めるのか。そこには、決して他人事ではない現代社会の諸問題が絡んでいた――。

闇の世界に一歩踏み込んでしまった人々が様々な場所や時間で交差するノワールストーリーがどの様に描かれていくのか……。

■原作『愚か者の身分』あらすじ
身寄りなし。身分証なし。金なし。そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。狙うは戸籍。女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。

ある日、マモルは上司から不可解な指示を受ける。タクヤと距離を置け。自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、なにが起きたのか。翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。

もう、タクヤはこの世にいない。悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。
それは、タクヤからのメッセージだった━━。