ハキミは“らしさ”溢れる形で勝利を呼び込む追加点 [写真]=Getty Images

 FIFAクラブワールドカップ2025・グループB第3節が23日に行われ、シアトル・サウンダーズ(アメリカ)とパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)が対戦した。

 現地時間6月14日に開幕した32チーム制のクラブW杯も、いよいよグループステージの最終節に突入。グループBでは、シアトル・サウンダーズとPSG、そしてアトレティコ・マドリード(スペイン)とボタフォゴ(ブラジル)が、決勝トーナメントへ進む2つの枠を懸けて最終決戦に臨む。

 シアトル・サウンダーズは2022シーズンのCONCACAFチャンピオンズリーグ(現:CONCACAFチャンピオンズカップ)を制して今大会の出場権を獲得。15日に行われた第1節では、ボタフォゴ相手に1-2で敗れると、19日の第2節でもアトレティコ・マドリードに1-3と連敗。決勝トーナメント行きの可能性はわずかに残されているが、そのためには他会場でのアトレティコ・マドリードの黒星も必要不可欠。今節を勝利することで、奇跡を起こす可能性が生まれてくる。

 対するPSGは、2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ史上初の優勝を成し遂げたが、同シーズンの優勝クラブには次回のクラブW杯への出場権が与えられるため、今大会にはクラブランキング上位として参戦。15日の第1節ではアトレティコ・マドリード相手に4-0と力の差を見せつけたが、19日の前節はボタフォゴに0-1で敗れていた。最終節を勝利すれば、他会場の結果を待たずに決勝トーナメント進出を決めることができる。

 そんな両者によるゲームは、ワシントン州シアトルの『ルーメン・フィールド』でキックオフ。シアトル・サウンダーズの本拠地で行われた一戦は、序盤からPSGが攻め込む構図となるも、先制点は生まれることなく時計の針が進む。それでも35分、ヌーノ・メンデスの蹴った右コーナーキックのこぼれ球にヴィティーニャが反応。ミドルシュートを放つと、これがフヴィチャ・クヴァラツヘリアに当たってゴールに吸い込まれ、思わぬ形でPSGが先手を取った。

 このままPSGの1点リードで後半へ折り返すと、66分にはPSGの見事なカウンター攻撃が完結。デジレ・ドゥエからのスルーパスで左サイドを抜け出したブラッドリー・バルコラが時間を作り、中央へ送ると、最後は“お馴染み”の形で顔を出したアクラフ・ハキミがゴールネットを揺らし、PSGがリードを2点に広げた。

 試合はこのままタイムアップ。他会場ではアトレティコ・マドリードがボタフォゴを1-0で破ったため、PSGも含めた3チームが勝ち点「6」で並び、当該チーム間の直接対決成績も1勝1敗のため、得失点差で順位を決めることに。1位がPSG、2位がボタフォゴ、3位がアトレティコ・マドリードとなった。

 勝ち抜けを決めたPSGのラウンド16は29日に行われ、グループAの2位通過チームと対戦する。

【スコア】
シアトル・サウンダーズ 0-2 パリ・サンジェルマン

【得点者】
0-1 35分 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(パリ・サンジェルマン)
0-2 66分 アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)

【ゴール動画】ハキミが勝利を呼び込む追加点