ドラゴンズが補強する!? 中日、トレード獲得候補になり得る選手6人。他…

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 3年連続でセントラル・リーグ最下位に沈んでいる中日ドラゴンズ。今季もここまでは厳しい戦いを強いられているが、Aクラス入りを十分に狙えるゲーム差だけに、シーズン後半に向けてさらなる戦力補強も考えられるだろう。そこで今回は、トレード市場で中日の獲得候補になり得る選手を紹介したい。(※今季成績は6月20日時点)

井上広大

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/100kg

・生年月日:2001年8月12日

・経歴:履正社高

・ドラフト:2019年ドラフト2位

 

 プロ入り当初から大きな期待が寄せられるも、一軍では殻を破ることができずにいる井上広大。トレード移籍も選択肢になりつつある状況だ。

 

 履正社高時代には、4番打者として全国制覇を経験。高校通算49本塁打を誇る強打者と注目を集め、2019年ドラフト2位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは二軍で69試合の出場ながら、9本塁打と長打力を発揮。同年に一軍デビューを果たしたが、その後もファームを主戦場とするシーズンが続いた。

 

 昨季は一軍で自己最多の23試合出場、打率.212、3本塁打、8打点を記録。二軍でも83試合の出場で打率.308、8本塁打、52打点と確かな成長を示した。

 

 だが、高卒6年目の今季も一軍定着には至らず。開幕直後に昇格を果たしたが、わずか1試合のスタメン起用で結果を残せず、二軍降格となった。

 

 やや伸び悩んでいる印象こそあるものの、長打力は大きな魅力。環境を変えれば、ブレイクを遂げる可能性も大いにあるだろう。

板東湧梧

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/78kg

・生年月日:1995年12月27日

・経歴:鳴門高 - JR東日本

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 エース格の柳裕也が離脱するなど、先発陣の強化が不可欠な中日ドラゴンズ。現在二軍で先発調整をしている板東湧梧は、補強ポイントに合致した存在と言える。

 

 鳴門高、JR東日本を経て、2018年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2020年に一軍デビューすると、翌2021年は自己最多の44試合に登板し、2敗1セーブ16ホールド、防御率2.52の好成績を残した。

 

 

 その後は先発に転向し、2023年は30試合登板(11先発)で5勝4敗1ホールド、防御率3.04をマーク。

 

 しかし、昨季は状態を落としてまさかの一軍登板なし。プロ7年目の今季も、開幕からファームが主戦場となり、なかなか一軍から声がかからない状況だ。

 

 それでも、二軍では10試合の登板で4勝0敗、防御率2.61とまずまずの結果を残している。先発、中継ぎと様々な役割を経験し、投手陣に厚みをもたらすことができるだけに、トレードで獲得を狙いたい存在だ。

弓削隼人

・投打:左投左打

・身長/体重:193cm/105kg

・生年月日:1994年4月6日

・経歴:佐野日大高 - 日本大 - SUBARU

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 昨季はリリーフで自己最多の34試合に登板した弓削隼人。今季は二軍調整が続いているが、先発、中継ぎとあらゆる役割をこなす左腕は貴重な存在だろう。

 

 SUBARUから2018年ドラフト4位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団すると、ルーキーイヤーから開幕ローテーション入り。同年は8試合の登板に終わったが、3勝を記録した。

 

 

 翌2020年も開幕ローテーションの座を勝ち取ったが、10試合登板、3勝2敗、防御率5.01とブレイクには至らず。

 

 プロ4年目の2022年からリリーフに転向し、昨季は自己最多の34試合に登板したが、2勝1ホールド、防御率5.94と目立つ数字を残せなかった。

 

 プロ7年目の今季は、いまだ一軍から声がかかっていない。中日ドラゴンズでは齋藤綱記がコンディション不良で離脱するなど、リリーフ左腕が補強ポイント。二軍暮らしが続く弓削に、白羽の矢が立つ可能性もありそうだ。

水上由伸

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/79kg

・生年月日:1998年7月13日

・経歴:帝京三高 - 四国学院大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト5位

 

 2022年には新人王に輝いた水上由伸だが、以降は低調なシーズンを過ごしている。今季も二軍暮らしが続いており、トレード要員となる可能性も否めない。

 

 四国学院大から2020年育成選手ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。プロ1年目の5月に支配下登録を勝ち取ると、同年は一軍デビューから17試合連続無失点を記録した。

 

 

 さらに、翌2022年は60試合に登板し、4勝4敗31ホールド、防御率1.77の好成績。最優秀中継ぎ投手と新人王に輝いた。

 

 しかし、2023年は状態を落とし、シーズン前半はファームが主戦場に。最終的に23試合登板、防御率2.12の成績となった。

 

 昨季は不本意な投球が目立ち、29試合の登板で防御率5.28と低迷。プロ5年目の今季は一軍では5試合登板で無失点投球としたが、投球内容が悪く登録抹消に。

 

 一方、二軍では10試合の登板ながら防御率1.54と結果を残しており、浮上の兆しを示している。トレードで獲得を狙う球団もありそうだ。

喜多隆介

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/93kg

・生年月日:1998年8月25日

・経歴:小松大谷高 - 京都先端科学大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト2位

 

 正捕手格の木下拓哉が長期離脱となり、捕手が強化ポイントに挙がる中日ドラゴンズ。中でも、一軍での出場機会に恵まれていない喜多隆介は、トレードで獲得を狙いたい存在だ。

 

 京都先端科学大から2020年育成選手ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーの8月に早くも支配下契約を勝ち取った。

 

 

 翌2022年に待望の一軍デビューを果たすと、14試合に出場し、プロ初安打を記録。

 

 しかし、一軍定着には至らず、2023年は一軍出場なし。昨季は二軍で85試合に出場し、打率.289、3本塁打、26打点の好成績をマークしたが、一軍での出番は1試合のみとなった。

 

 今季も、開幕から二軍暮らしが続いている。チームには甲斐拓也をはじめ、岸田行倫、大城卓三など、豊富な一軍実績を持つライバルが多く、厳しい立場に置かれている。喜多にとっても、トレード移籍はチャンスとなるだろう。

石川直也

・投打:右投右打

・身長/体重:192cm/93kg

・生年月日:1996年7月11日

・経歴:山形中央高

・ドラフト:2014年ドラフト4位

 

 2018年にはクローザーを担った実績を持つ石川直也。近年は一軍での登板機会を減らしており、トレード移籍の可能性も否定できない立場となっている。

 

 山形中央高から2014年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒3年目の2017年に37試合に登板して頭角を現すと、翌2018年は守護神を務め、19セーブを挙げた。

 

 

 2019年には自己最多の60試合に登板し、3勝2敗5セーブ21ホールド、防御率3.31の好成績をマーク。

 

 しかし、2020年8月に右肘の内側側副靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長らく一軍のマウンドから遠ざかった。

 

 2022年にようやく一軍復帰したが、本来の速球を取り戻せず、不安定な投球に。昨季は二軍で36試合に登板し、防御率2.86を記録したが、一軍では登板なしに終わった

 

 今季も、開幕からファームを主戦場としている石川。中日ドラゴンズでは清水達也、松山晋也など長身投手が活躍しており、新天地で復活を遂げる余地もありそうだ。

 

 

【了】