ヒューマンホールディングスは6月13日、「40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025」の結果を発表した。調査は2025年5月19日~5月20日、企業や組織・団体に勤務する1985年生まれの男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
何歳まで働きたいか
「何歳まで働きたいと思いますか」という質問には24.3%が「61歳~65歳」と回答し、最多の結果となった。一般的に定年後の再雇用や継続雇用が始まる年齢であり、定年後も働く意向の人が多いようだ。
また、「動けるうちはずっと」(23.6%)と回答した人もほぼ同数であり、身体的に問題がなければ、働き続けたいと考える人が多数派のようだ。
今後のキャリアの方向性
"40歳の壁"と表現されるように、キャリアの転機が訪れ、キャリアパスのゴールを意識し始めたり、これまで積み重ねた経験とスキルを基盤に、新たな挑戦や働き方を模索する人が多い時期と言われるが、「今後のキャリアの方向性がわかっているか」という質問に対し、65.4%(「方向性がわからない」(19.5%)」と「どちらかといえば方向性がわからない(45.9%)」の合計値)が、方向性が明確になっていない状況が浮き彫りになった。
社会の変化、また、従来の「定年まで働く」というモデルが崩れつつあること、さらに、選択肢が増える一方で「何を選ぶべきか」「どう働き続けたいか」という悩みも生まれやすい状況にあり、自身のキャリアの次の一手を明確に描けずにいる人が多い様子が推察される。
なりたい自分の姿を思い描けているか
「なりたい自分の姿を思い描けていますか」という質問に対して、思い描けていると回答したのは46.8%だった(「しっかりと思い描けている」(8.9%)と「ぼんやりとだが思い描けている」(37.9%)の合計値)。
前述の質問では、65.4%が自身のキャリアの方向性が明確になっていない状況が示されているが、なりたい自分の姿を思い描けてていると、キャリアの方向性も明確になっている傾向が見られる。
老後の生活資金について
「老後の生活資金」に対する質問では、75.0%が不安を感じているという結果だった(「非常に不安を感じている」(34.7%)と「どちらかといえば不安を感じている」(40.3%)の合計値)。最初の質問で、定年後も働く意向が多い結果になったのは、老後の生活資金への不安感が影響を与えている可能性も考えられる。
20代のときに想定していた40歳時点の貯蓄額と実際の貯蓄額
「20代のときに想定していた40歳時点の貯蓄額」で最も多かったのは「1000万~1500万円未満(17.6%)」だが、実際の「現在の貯蓄額」は「1万~100万円未満(16.6%)」が最も多い結果になった。想定していた貯蓄額と大きく乖離している実態が浮き彫りになった。
貯蓄・資産運用の方法(複数回答可)は、「円貯金」(38.6%)が最も多く、「投資信託」(24.9%)、「株式投資」(22.6%)が続いた。
自分らしく働いていると思う有名人
「自分らしく働いていると思う同年代の有名人」を聞くと(自由回答)、1番多くの票を集めたのは、「藤本美貴さん」だった。次いで、2位は「綾瀬はるかさん」、3位は「上戸彩さん」という結果になった。
藤本美貴さんと綾瀬はるかさんに関しては、男女どちらからも多くの票を集めており、「同年代では自分らしく働いている女性が多い」という印象が強そうだ。
60歳のときに「なっていたい自分」のイメージに近い有名人
20年後の60歳のときに「なっていたい自分」のイメージに近い有名人を聞いたところ(自由回答)、1位は「明石家さんまさん」という結果になった。2位は「山口智子さん」、3位は「ヒロミさん」「大地真央さん」「浜田雅功さん」が同率でランクインした。