『ザ・ノンフィクション』で、かつて父親に捨てられたゲーム芸人・フジタ、昨年亡くなるまでを密着した南部虎弾さん(電撃ネットワーク)と、一癖も二癖もある芸人たちを追ってきた朝川Dだが、彼らと小堀の大きな違いは、「放送を見終わって、元気がもらえるというところですよね。『ザ・ノンフィクション』でもなかなかないと思いますし、僕の中でもやっぱり異色なので、すごい出会いだなと思います」という。

そんな小堀に魅力を感じ、取材を継続している朝川Dは「いつか映画にしたいと思っているんです。1月の放送が終わって、この人は人を元気にする力を持っていると改めて感じて。映画館でみんなで笑ってもらって元気になれたら、ギャラ飲みの社長のように嫌なことも全部吹き飛ぶ。そんなことができたら素晴らしいなと思いながら、今撮っています」と、新展開に意欲。

実質、解散状態だったガッポリ建設は、番組の密着が縁で活動を再開し、今年2月には結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(フジテレビ)にエントリー。予選の本番直前になって小堀の体調不良で棄権したが、「後で小堀さんに聞いたら、ネタを何も覚えてなくて、仮病だったと言ってました」という。

それでも、「今、ある芸人さんにネタを書いてもらって、それをガッポリ建設で披露するというのに挑戦しています。小堀さんがちゃんと練習するのか、分かりませんが(笑)」と、映画化の夢に向けて新たなエピソードも期待できそうだ。

  • 朝川昭史ディレクター