
『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、1965年トライアンフ 2.5 PIを所有するジェームス・エリオットの簡単な近況報告。
少し前から気づいていたが、このトライアンフは、充電が始まるまでに時間がかかるようになっていた。これまでは常に数秒でメーターに表示されていたが、最近では1分程かかることもある。それでも、いったんきちんと表示されれば、すべては順調だった。
2つ目の症状が現れたのはもう少し後になる。メーターの針が激しく振れ始めたのだ。充電されているように示されるものの、針がピョンピョンと跳ねるような動きは、明らかに普通ではなかった。マルチメーターを使って簡易的に調べてみると、バッテリー自体はとても健全に充電されていることがわかった。なので、この症状はいったん無視することにした。
3つ目の症状は、オルタネーターがダメになった時に出た。
クリス・ウィターに新品を注文したところ、1週間で手元に届いた。 オルタネーターの交換は、ある意味ナイスな作業だ。ボルトを外して戻すだけで、大した時間もかからない割には、もっとトリッキーで時間のかかる作業をしたのと同じぐらいの満足感が得られる。しかし、だ。このトライアンフの元々のオルタネーターは、私の所有期間だけで20年もった(おそらくその前に10年ほど経っているはず)。それが今では、2年持てばいい方だ。スターターモーターも似たような感じだ。特に高トルクのタイプは。
ともかく、新しいオルタネーターを装着して、バッテリーへの充電をテストしてみたところ、わずか12.5Vしか出ていなかった。回転数を上げれば上昇するものの、12.75Vを超えることはなかった。次にオルタネーターの端子で直接出力を測ってみた。すると、13.8~14.2Vという、実に頼もしい値がしっかり出ていた。
つまり、どこかで電流が漏れているのだ。時間をかけて、アース、端子、コネクターをすべて掃除してみたが、効果はなかった。その後は、ほかの用事に気を取られてしまい、進展はない…
正直なところ、そこまで困っているわけではない。メーター表示には問題がないし、低電圧の警告ランプも点かない。車が使っている分よりも、多くの電力を供給しているようにも見える。とはいえ、マルチメーターでもう少し調べる時間は、しっかりと確保しなければいけないだろう。
文:James Elliott