チームに“激震”…プロ野球、まさかの長期離脱となった大物6人。復帰が待た…

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 レギュラーシーズン開幕から2ヶ月以上が経過した2025年のプロ野球。特に今季は、開幕前から主力選手の長期離脱が目立っており、所属球団の順位変動や、個人タイトル争いに大きな影響を及ぼしている。ここでは、今シーズンに長期離脱を強いられた大物選手を紹介したい。

塩見泰隆(東京ヤクルトスワローズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/81kg

・生年月日:1993年6月12日

・経歴:武相高 - 帝京大 - JX-ENEOS

・ドラフト:2017年ドラフト4位

 

 完全復活が期待されたが、2年連続左膝の故障によって長期離脱を余儀なくされた塩見泰隆。近年は、故障に泣かされるシーズンが続いている。

 

 2017年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団。プロ3年目の2020年に8本塁打を放つなど、飛躍の兆しを見せた。

 

 

 すると、翌2021年には中堅のレギュラーに定着。同年は打率.278、14本塁打、59打点、21盗塁の活躍でベストナインを受賞。

 

 さらに、2022年は打率.276、16本塁打、54打点、24盗塁と高いパフォーマンスを継続させ、ゴールデングラブ賞に輝いた。

 

 しかし、以降は度重なる故障によって出場機会が減少。昨季は5月11日の巨人戦で、左膝前十字靱帯損傷と左膝半月板損傷の大けがを負った。同年はシーズンの大半をリハビリに費やし、わずか31試合の出場に終わった。

 

 今季はオープン戦で実戦復帰し、試合出場を重ねていたが、3月22日の日本ハム戦で守備中に左膝を負傷。同箇所の手術を受け、2025年のプレー復帰は絶望的となった。

長岡秀樹(東京ヤクルトスワローズ)

・投打:右投左打

・身長/体重:175cm/82kg

・生年月日:2001年9月26日

・経歴:八千代松陰高

・ドラフト:2019年ドラフト5位

 

 昨季は最多安打のタイトルを獲得するなど、打撃面でも大きく飛躍した長岡秀樹。今季も不動の正遊撃手に君臨していたが、長期離脱を強いられた。

 

 八千代松陰高から2019年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団すると、高卒3年目の2022年に正遊撃手の座を奪取。

 

 

 同年は139試合出場、打率.241、9本塁打、48打点を記録し、ゴールデングラブ賞に輝いた。

 

 翌2023年は打率.227、3本塁打と打撃面で苦しんだが、昨季は全143試合に出場し、打率.288、163安打、6本塁打、58打点と躍進。自身初の最多安打、ベストナインを獲得した。

 

 だが、高卒6年目の今季は、4月26日の中日戦で負傷交代。その後、右膝の後十字靱帯損傷の診断を受け、無念の離脱を強いられた。

 

 前半戦の復帰を目指してリハビリ中だが、攻守の中心を担っていただけに、チームにとっても痛恨の戦線離脱となった。

岡本和真(読売ジャイアンツ)

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/100kg

・生年月日:1996年6月30日

・経歴:智弁学園高

・ドラフト:2014年ドラフト1位

 

 開幕から不動の4番打者に君臨し、好調をキープしていた岡本和真。まさかのアクシデントにより、戦列を離れることになった。

 

 智弁学園高から2014年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。高卒4年目の2018年に一軍へ定着すると、同年は打率.309、33本塁打、100打点と一気に大ブレイク。

 

 

 以降は打線の中心を担い、2020年から2年連続打撃2冠(本塁打、打点)のタイトルを戴冠。2023年には自己最多の41本塁打を放ち、3度目の本塁打王を獲得した。

 

 昨季は打率.280、27本塁打、83打点の活躍を見せ、一塁手部門のベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞。球界を代表する打者として君臨した。

 

 今季は開幕から32試合の出場で打率.308、8本塁打、25打点と好スタート。だが、5月6日の阪神戦で、守備中に打者走者と交錯して負傷交代となった。

 

 その後、左肘靱帯損傷の診断を受け、長期離脱が決定。打撃タイトルの獲得も期待されていただけに、無念の離脱となった。

細川成也(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/98kg

・生年月日:1998年8月4日

・経歴:明秀学園日立高

・ドラフト:2016年ドラフト5位

 

 中日ドラゴンズの主砲として打線を牽引していた細川成也。今季は開幕から不調に苦しむ中、右太もも裏のコンディション不良で戦列を離れている。

 

 明秀学園日立高から2016年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団。高卒1年目から一軍デビューし、2試合連続本塁打を放つなど大器の片鱗をのぞかせた。

 

 

 しかし、その後は伸び悩むシーズンが続いた細川。外野のレギュラー争いに割って入ることができなかった。

 

 それでも、2022年オフに行われた現役ドラフトで中日に移籍すると、新天地で打撃が開花し、2023年は自己最多の24本塁打をマーク。

 

 さらに昨季は、143試合出場、打率.292、23本塁打、67打点の活躍でベストナインに輝いた。

 

 今季は自打球によりスタメンを外れる機会もあるなど、開幕から状態が上がらず。30試合の出場で打率.191、2本塁打、7打点と苦しんだ。さらに、5月5日のDeNA戦で右太もも裏を負傷。まさかの長期離脱を強いられた。

酒居知史(東北楽天ゴールデンイーグルス)

・投打:右投右打

・身長/体重:178cm/80kg

・生年月日:1993年1月2日

・経歴:龍谷大平安高 - 大阪体育大 - 大阪ガス

・ドラフト:2016年ドラフト2位

 

 6年連続で30試合以上に登板するなど、長らくブルペン陣を支えていた酒居知史。昨オフに複数年契約を結んだが、右肘の手術を受けたことで、今季中の復帰は絶望的となった。

 

 大阪ガスから2016年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロ入り当初は先発として起用されたが、プロ3年目の2019年にリリーフへ転向。

 

 

 同年は54試合に登板するなどフル回転の活躍を見せたが、オフに美馬学のFA人的補償で東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍することとなった。

 

 楽天でもブルペンの一角を担い、2021年には自己最多の32ホールドポイント(4勝28ホールド)、防御率2.28をマーク。

 

 昨季も49試合に登板し、2勝2敗26ホールド、防御率2.33と高い安定感を誇った酒居。同年オフには国内FA権を取得したが、複数年契約を結んで残留を決めた。

 

 しかし、今季はコンディションが整わず、春季キャンプ二軍スタートに。3月中旬に右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を決断し、開幕を前に長期離脱を余儀なくされた。

柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)

・投打:右投左打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1988年10月9日

・経歴:広島商 - 広島経済大

・ドラフト:2010年ドラフト2位

 

 昨季は右ハムストリングの故障で長期離脱を余儀なくされた柳田悠岐。今季は自打球で負傷し、2年連続で戦列を離れている。

 

 2010年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、プロ2年目から頭角を現し、外野のレギュラーを奪取。

 

 

 2015年には打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁、出塁率.469と傑出した数字を収め、首位打者、最高出塁率、さらには最優秀選手に輝いた。

 

 その後も高いパフォーマンスを維持し、2018年は首位打者(.352)、2020年には最優秀選手を受賞するなど、チームを牽引。2023年も全143試合に出場し、打率.299、22本塁打、85打点の好成績を残した。

 

 しかし昨季は、5月末に右ハムストリングを痛めて戦線離脱。シーズン最終盤に復帰したが、52試合の出場にとどまった。

 

 さらに今季は、4月11日のロッテ戦で自打球が直撃して負傷交代。その後、右脛骨骨挫傷の診断を受け、前年に続いて長期離脱を強いられることになった。

 

 

【了】