Oshicocoは5月30日、クレジットカード事情に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年5月26日~5月28日、Instagram「推し活応援メディアOshicoco」をフォローしている推し活層および公式LINEの登録者921名を対象にインターネットで行われた。

普段の推し活でクレジットカードを使っている?

  • クレジットカードを普段の推し活で使っていますか?

まず初めに、「普段の推し活」でクレジットカードを使用するのかについて、調査を行った。

クレジットカードを普段の推し活で使っていると答えた割合は全体の半数以上となり、チケットの決済やグッズの購入などにカードを使用しているという声が聞かれた。一方で「年齢的に作っていない」「使っていない」と答えた推し活層も半数見られた。

メインで使っているクレジットカードの良いところは?

  • メインで使っているクレジットカードのいいところを教えて!

続いて「メインで使っているクレジットカードの良いところ」を調査した。この調査では「ポイントが貯まりやすい」「年会費がゼロ」「特典の充実度」といった"経済的メリット"をクレジットカードの良いところと捉えている推し活層が、全体の8割以上を占める結果となった。

また、最も少ない回答数とはなったが、「推しのデザイン」が施されたクレジットカードが「良い」と考えている推し活層も約13%見られ、推し活層ならではの、クレジットカードへの「こだわり」が存在しているということも読み取ることができた。

クレジットカードへの悩み

  • クレカを使っていて悩みはある?

次に、「クレジットカードへの悩み」を調査した。この調査では、「使いすぎてしまう」と回答した推し活層が全体の65%を占める結果となり、クレカの便利さが裏目に出ている現状が浮き彫りになっている。「金銭感覚が狂う」「限度額に到達してしまう」といった意見も推し活層から寄せられており、キャッシュレス決済特有の"見えないお金"による消費感覚の麻痺が読み取れる。

一方で興味深いのは、カード本体の「特典を使えていない」と感じている人が8%存在すること。多くのクレジットカード会社が「海外旅行保険」「空港ラウンジ利用」「宿泊施設での優待」といった特典を付帯している中、これらが推し活シーンでは十分に活用されていない可能性が見えてきた。例えば遠征時の宿泊優待や、イベント会場への交通費でのマイル還元など、実は推し活と相性の良い特典があるにも関わらず、その認知度や活用方法が浸透していないのかもしれない。

クレカを持ち始めたきっかけ

  • クレカを持ち始めたきっかけは?

最後に「クレジットカードを持ち始めたきっかけ」を調査した。この調査では「社会人・大学生になった時」にカードを持ち始めたという推し活層が、全体の半数以上を占めており、人生の中での「タイミング的な要素」がクレジットカード発行に大きく関連していることがわかった。

また、推し活層のおよそ3人に1人が、「推し活目的」でクレジットカードを発行していることがわかった。中でも、チケット支払いに関する事情が大きな要因となっているようだ。まず1つ目は、「クレジットカードしか対応していない応募サイトの存在」である。一部のチケット販売サイトでは、申し込み時にクレジットカード決済しか選べないケースがあり、カードを持っていないと応募すらできないこともある。これがカード発行の大きなきっかけになることがある。2つ目は、「当選確率の優遇」。特定のカードを利用すると当選確率が上がるとされるキャンペーンがあり、推しの公演にどうしても参加したいファンが、新たにカードを作るというケースもある。3つ目は、「支払い手数料の節約」。コンビニ払いには手数料がかかることが多く、それが積み重なると負担が大きくなるため、手数料のかからないクレジットカード払いを選ぶ人が少なくない。

「また、『クレジットカードの方がチケットが当たりやすいのでは?』という噂もあるようだ。クレジットカードは申し込み時点で決済情報が確定しているため、当選後すぐに決済される。一方、コンビニ払いは後払いなので『支払わない』という選択肢が残されており、主催者側がそれを嫌うのでは? という推測から生まれた迷信である。あくまで噂にすぎないが、実際にそう信じてカードを使う人も一定数いるようだ」(同調査)。

一方「特典」「カードデザイン」がきっかけでカードを発行したと回答している推し活層も全体の17%ほどいた。中でも「カードデザイン」と答えた推し活層からは、「推しのコラボデザインのカードを発行したことがある」という声が多く集まり、「推しのビジュアル」が入ったカードへの需要があるという結果になった。