監督に評価されず!? パリーグ、前年から1軍登板がない投手6人

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 2025年シーズン開幕から2ヶ月以上が経過したプロ野球。各チームで主力選手の不調や故障などのアクシデントが発生しているが、ファームで過ごす選手にとってはチャンスとなる。特に前年から一軍出場がない選手は、是が非でも一軍昇格を勝ち取りたいところだろう。ここでは、前年から一軍登板がないパシフィック・リーグの投手を紹介したい。

大曲錬(埼玉西武ライオンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/81kg

・生年月日:1998年5月21日

・経歴:西日本短大付高 – 福岡大

・ドラフト:2020年ドラフト5位

 

 昨季はプロ入り初の一軍登板なしに終わった大曲錬。今季は育成選手として再スタートを切っている。

 

 西日本短大付、福岡大を経て、2020年ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーはシーズン最終盤に一軍デビューを果たし、登板4試合を無失点に抑えた。

 

 

 翌2022年は開幕一軍を勝ち取るも、6試合登板、防御率6.35と結果を残せず。2023年も10試合の登板で防御率5.40と悔しいシーズンとなった。

 

 さらに昨季は、ファームでも苦しいピッチングが続き、一軍登板ゼロ。同年オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約を交わした。

 

 迎えた今季は、ファームで14試合登板、防御率1.93の好成績を残している。まずは早期の支配下復帰を勝ち取り、一軍のマウンドに帰還したい。

林優樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)

・投打:左投左打

・身長/体重:173cm/73kg

・生年月日:2001年10月29日

・経歴:近江高 - 西濃運輸

・ドラフト:2022年ドラフト6位

 

 即戦力の中継ぎ左腕としてプロ入りした林優樹。だが、故障の影響もあってここまで一軍登板には至っていない。

 

 近江高では2年時からエース格となり、3度の甲子園出場を経験。西濃運輸を経て、2022年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは開幕二軍スタートとなったが、ファームで結果を残し、夏場に一軍昇格。しかし、一軍登板がないまま、登録抹消となった。

 

 以降の一軍昇格はなかったものの、ファームでは24試合登板、1勝1敗、防御率2.18、奪三振率10.89の好成績をマーク。

 

 昨季は、前年オフに左肘の手術を受けた影響で二軍でも1試合の登板に終わった。故障が癒えたプロ3年目の今季は、春季キャンプ一軍メンバーに抜擢されたが、開幕は二軍スタートに。

 

 二軍戦では17試合の登板で防御率4.26とアピールできておらず、一軍から声はかかっていない。まずはファームで支配的なピッチングを見せ、2025年中の一軍デビューを果たしたいところだ。

武田翔太(福岡ソフトバンクホークス)

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1993年4月3日

・経歴:宮崎日大高

・ドラフト:2011年ドラフト1位

 

 ルーキーイヤーに衝撃デビューを飾った武田翔太だが、近年は故障の影響もあり、苦しいシーズンが続いている。

 

 宮崎日大高から2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ1年目は7月に初勝利を挙げると、そのまま先発ローテーションに定着。同年は11試合登板で8勝1敗、防御率1.07と高卒ルーキー離れした数字を残した。

 

 

 2015年には自身初の規定投球回に到達し、2桁13勝を記録。翌2016年には27試合(183回)を投げ、14勝8敗、防御率2.95をマークするなど、エース級の働きを見せていた。

 

 しかし、その後は絶対的な数字は残せず、2020年以降は登板機会が減少。2023年には主にリリーフとして29試合に登板したが、防御率3.91とやや安定感を欠いた。

 

 さらに、昨季は 4月に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を敢行。プロ入り初となる一軍登板なしに終わり、今季中の実戦復帰を目指している。

二木康太(千葉ロッテマリーンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:190cm/85kg

・生年月日:1995年8月1日

・経歴:鹿児島情報高

・ドラフト:2013年ドラフト6位

 

 背番号「18」を背負いながらも、過去2年続けて一軍登板がない二木康太。崖っぷちの立場といえるだろう。

 

 鹿児島情報高から2013年ドラフト6位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロ3年目の2016年に先発として台頭。翌2017年には規定投球回をクリア。同年は7勝9敗と負け越したものの、防御率3.39をマークした。

 

 

 さらに、2020年には自己最多の9勝を記録。先発ローテーションに欠かせない存在となったが、自身初の開幕投手を務めた2021年は、5勝7敗、防御率4.38と物足りない成績に。

 

 さらに、2023年は故障に苦しみ、まさかの一軍登板なし。昨季はファームでも目立つ数字を残せず、またも一軍昇格は叶わなかった。

 

 勝負のシーズンとなる今季も、開幕から二軍暮らしに。ファームでは9試合(29回1/3)を投げて防御率3.07の成績となっている。3年ぶりの一軍マウンドに上がり、低迷するチームの救世主となりたい。

石川直也(北海道日本ハムファイターズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:192cm/93kg

・生年月日:1996年7月11日

・経歴:山形中央高

・ドラフト:2014年ドラフト4位

 

 一時はクローザーを任されていた石川直也だが、昨季はまさかの一軍登板ゼロに終わった。

 

 山形中央高から2014年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ2年目の2016年に一軍デビューを果たすと、2017年には主にリリーフとして37試合に登板した。

 

 

 翌2018年は開幕からクローザーに抜擢。その後も勝ちパターンの一角を担い、最終的に52試合登板、1勝2敗19セーブ18ホールド、防御率2.59の好成績を残した。

 

 2019年にもキャリアハイの60試合に登板するなどフル回転したが、2020年に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を敢行。同年から2年続けて一軍の舞台から遠ざかった。

 

 その後、2022年に一軍復帰を果たし、36試合に登板するなど復活の兆しを見せた石川。しかし昨季は、ファームではまずまずの結果を残したものの、一軍から声はかからなかった。

 

 今季も開幕から二軍暮らしが続き、ファームでもやや物足りない数字となっている。状態を上げ、再び一軍戦力として浮上したい。

小野泰己(オリックス・バファローズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:184cm/83kg

・生年月日:1994年5月30日

・経歴:折尾愛真高 - 富士大

・ドラフト:2016年ドラフト2位

 

 移籍2年目の昨季は、一軍登板なしに終わった小野泰己。31歳を迎える今季は、正念場のシーズンとなりそうだ。

 

 富士大から2016年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすと、翌2028年には23試合(126回1/3)を投げ、7勝7敗、防御率4.77とまずまずの働きを見せた。

 

 

 一方で、同年はリーグワーストの10暴投、81与四球を記録するなど、制球面での課題を露呈。

 

 以降は右肘の故障や制球難により、一軍での登板機会を大きく減らした。2022年は5試合の登板にとどまり、同年オフに戦力外通告。その後、オリックス・バファローズに育成選手として加入した。

 

 移籍初年度は、開幕直後に支配下復帰。しかし、5試合の登板で防御率6.00と目立つ数字を残せず、同年オフに戦力構想外となり、再び育成契約となった。

 

 昨季は二軍で27試合登板、1勝1敗、防御率2.08、奪三振率10.04の好成績を収めたが、支配下復帰には至らず。今季はファームでも苦しいピッチングが続いている。

 

 

【了】