JR東日本高崎支社は4日、蒸気機関車のD51形またはC61形が牽引する「SLぐんま」の新たな新たな牽引機としてGV-E197系がデビューし、「GVぐんま」として7月19日から運転すると発表した。これに合わせて各種イベントとさまざまな企画を実施する。
GV-E197系は砕石輸送・砕石散布作業用に加え、入換作業や回送車両等の牽引用として製造された車両。GV-E197系がSL列車を牽引するために特別な改造が必要となり、中でも安全性に直結するブレーキの調整に時間を要したという。「GV・SLぐんま」へ新たに投入されるGV-E197系2両は、SL列車を牽引できる唯一の車両となる。
転車台がなく、蒸気機関車の進行方向を変えることができない信越本線・両毛線で、SL列車の運行に向けて試運転を繰り返し、「GV+客車+SL」の編成が実現した。列車名が「GV・SLぐんま」の場合はGV-E197系を先頭、列車名が「SL・GVぐんま」の場合は蒸気機関車(D51形またはC61形)を先頭に運転するとのこと。
GV-E197系が牽引する「GV・SLぐんま」は7月19日以降、高崎~横川間(信越本線経由)で「GV・SLぐんま横川」、高崎~桐生間(両毛線経由)で「GV・SLぐんま桐生」として運転。いずれも新規にデザインしたヘッドマークをGV-E197系に装着する。「GV・SLぐんま横川」のヘッドマークに妙義山、「GV・SLぐんま桐生」のヘッドマークに赤城山を取り入れるとともに、新たな車両が持つ先進性や近未来感を表したという。
デビュー日の7月19日、「GV・SLぐんま横川」(高崎発横川行)の発車に合わせ、高崎駅で群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」による出発合図を実施。7月19日の「GV・SLぐんま横川」(高崎発横川行)、7月21日の「GV・SLぐんま桐生」(桐生発高崎行)に向かって手旗を振る「信越本線・両毛線沿線企画GV応援プロジェクト」も実施する。
7月1日から9月13日まで、「えきねっと」で「ウェルカムGVキャンペーン」も行う。その他、参加型イベントとして、7月20日と8月11日に「特別な場所で! 走る GV・SL ぐんま横川撮影会!」、8月10日に「高崎駅駅長体験 ~GVの出発合図体験ができる!~」、9月23日に「ぐんま車両センター GV-E197系車両見学会」を開催。参加型イベントはいずれも「JRE MALL チケット」高崎支社ショップで販売される。「GV・SLぐんま」のデビューを記念し、各種グッズを高崎駅の「NewDays」「HANAGATAYA高崎」「銘品館」で7月19日から販売する。