ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計125万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
デキる人は読んでいる! トップ社員の読書
5月の1位は『AI分析でわかった トップ5%社員の読書術』(越川慎司、ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。
「43.2」。この数字が何を表しているか、わかりますか?
答えは、トップ5%社員の年平均読書量。各企業で成果を出し続ける「トップ5%社員」962名の読書習慣を調査したところ、1年で平均43.2冊の読書をしていることが明かになりました。
一方、一般ビジネスパーソンの読書量は年平均2.4冊。実に20倍近くの差が開いています。読書ができない理由でよく上がるのは「忙しい」「時間がない」というもの。では、多忙を極めるはずのトップ5%社員は、なぜこんなにも多くの本を読めているのでしょうか?
それは、他の何かをやめたから。ゲームやSNSに費やしていた時間を読書に充てたり、買い物に行く代わりに図書館に立ち寄ったりと、彼らは意識的に行動を変えているのです。 本書では、本の選び方、読み方、読書モチベーションの上げ方、読んだ後にやることなど、トップ5%社員の読書術が余すところなく示されています。もっと読みたいと思いながら、いつも挫折してしまっている……という方に、おすすめの一冊です。
人生は「期待しない」とうまくいく
2位は、『誰にも何にも期待しない』(長倉顕太、ソシム)。
私たちは、心のどこかで他者や周囲に期待をしています。上司や部下、友人、恋人、家族。仕事の評価や自分の能力、そして人生まで――。期待することは決して悪いことではありませんが、そうするがゆえに悩みが生まれるのもまた事実です。
では、期待することをやめると、どうなるのでしょうか? その一例を紹介します。
・人生への期待をやめると、失敗を恐れずにチャレンジできるようになる。
・他者への期待をやめると、互いを尊重し合える成熟した人間関係を築ける。
・会社への期待をやめると、自分で稼ぐ力をつけようとするマインドを持てる。
本書では、31の対象について「期待しない」スタンスを保つべき理由と、その具体的な実践方法が示されています。今まさに、誰か・何かに期待をしてしんどくなっている人は、ぜひ読んでみてください。心がすーっと軽くなるでしょう。
部下に響く「効果的なフィードバック」とは?
3位は『世界標準のフィードバック』(安田雅彦、SBクリエイティブ)でした。
部下へのフィードバックほど難しいものはありません。どのように伝えればいいのか悩むリーダーは、多いのではないでしょうか。
本書によると、効果的なフィードバックには「EEC」の3つの要素が盛り込まれているそうです。それぞれを簡単な例とともに紹介します。
事実(Example): 先日のレポートは、伝えたい内容がうまくまとまっていたよ。
効果・影響(Effect):スタッフのみんなも課題がクリアになったようだね。
褒める・変更(Congrat・Change):次回もあのスタイルでお願いします。
上記はポジティブフィードバックの一例。「EEC」は、ネガティブ・フィードバックにも応用できます。どう言えばよいか知りたい方は、ぜひ本書をチェックしてみてくださいね!
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月は、自らを高めようとするマイナビ世代の姿が見えたランキングとなりました。 本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。5月のランキングでは、『行動する人に世界は優しい』(佐藤航陽、新潮社)、『若手はどう言えば動くのか?』(ひきたよしあき、日経BP)、『決定版 強いチームをつくる! リーダーの心得』(伊庭正康、明日香出版社)、『言葉の解像度を上げる』(浅田すぐる、プレジデント社)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。