新緑の木々に山菜、可愛らしい花木や野草など、春になると山に行く楽しみが増えますよね。気候も暖かくなって、身も心も軽やかに山に向かう人も多いと思いますが、無理な計画や軽装で入山すると、思わぬ事故に……。
安全に登山するポイントは?
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春の山は、ふもとは暖かくても山頂付近はまだ寒く、天候も急変しやすいため、気温や天候などに合わせた準備が必要です
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安全に登山を楽しむため、事前に登山計画をたてて、万一、山岳遭難が発生した場合に備え「登山計画書」を提出しましょう
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https://gov-online.go.jp/useful/article/201104/3.html…
(@gov_onlineより引用)
ここ最近、外国人観光客による無謀な登山や、山菜採り中の遭難など、山岳関連の事故のニュースを連日耳にします。警視庁によると、令和5年中に発生した山岳遭難者数は3,568人。内訳は、多い順に「道迷い」(1,204人)、「滑落」(617人)、「転倒」(604人)、「疲労」(324人)など。
暖かい陽射しが心地よい日であっても、山は別。山頂付近はまだまだ寒いし、天候が急変することもあります。また、「自分は大丈夫」と思っていても道に迷うこともあるし、足を滑らせて滑落したり、具合が悪くなったり、くじいてしまって動けなくなることも……。
では、こうした山岳事故を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
政府広報オンラインによると、「安全な登山は、どんな山に登るかという計画から始まります」とのこと。大事なのは、無理のない「登山計画」と「登山計画書」を提出することにあるのだとか。
まずは、無理のない「登山計画」から。具体的には、「自分の技量や体力に合った山や登山コースを選ぶ」ことが重要なポイント。登山コースが決まったら、自分の体力では何時間かけて登って下山できるかを考え、「明るいうちに下山できるスケジュールを」組むようにしましょう。自分の体力や技術などを考慮しながら、途中途中で「休憩をとる」ことも忘れてはいけません。
また、登山計画を立てたら「登山計画書」を作成し、提出します。登山計画書にまとめる主な内容は以下のとおり。
- パーティの名称及び所在地
- 緊急の連絡先及び氏名
- 登山の目的
- 目的の山域や山の名称
- 登山の期間
- 日程・行動予定(コースの概念図も添える)
- 参加者名簿(氏名、生年月日、住所、緊急連絡先、血液型など)
- リーダーや各担当の役割分担
- 装備や食糧などのリスト
- 持参する通信手段(携帯電話番号、無線のコールサインなど) など
ちなみに、登山計画書の様式や記載例は、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会などのサイトに掲載されているのだそう。
万一、山岳遭難が発生した場合、捜索の手がかりとなります。スマホがあるから大丈夫!などと過信せず、必ず提出しましょう。なお、登山計画書の提出先は、知事等(登山計画書の提出が条例で義務化されている山域)、家庭、職場、山域の案内所、登山届ポスト、交番などとなっています。
政府広報オンラインでは他にも、安全登山のポイントなどを紹介していますので、これから入山の予定がある方は、事前に目を通しておきましょう!!
⛰️安全に登山するポイントは?🥾
— 政府広報オンライン (@gov_online) May 29, 2025
春の山は、ふもとは暖かくても山頂付近はまだ寒く、天候も急変しやすいため、気温や天候などに合わせた準備が必要です⚠️
安全に登山を楽しむため、事前に登山計画をたてて、万一、山岳遭難が発生した場合に備え「登山計画書」を提出しましょう💡… pic.twitter.com/5Unz7lLeeY