「話が違うだろ(笑)」杉谷拳士と山﨑康晃の“交流戦裏話”が今明かされる…

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 元プロ野球選手の杉谷拳士氏が、『BASEBALL TIME 2025 - 名将たちの交流戦』に出演した。番組内ではMCを務め、交流戦の見どころ、注目選手について紹介。編集部は杉谷氏にインタビューを実施し、現役時代の交流戦でのエピソード、交流戦期待の選手について伺った。

 

 杉谷氏は現役時代の交流戦について「僕が在籍していた頃は、ほとんどパ・リーグが勝ち越していたので、同一リーグのチームに遅れないようにしていました」と、独特の緊張感があったことを明かした。

 

 交流戦はたとえ自チームが勝利しても、同一リーグの全チームが勝利すれば、ゲーム差は縮まらない。無論、敗れれば一気に突き放される可能性もあるため、普段以上にプレッシャーがかかるのだろう。

 

 

 また、他リーグの投手との対戦は、交流戦における見どころの1つだろう。杉谷氏も現役時代はセ・リーグのエース級の投手たちとの対戦を心待ちにしていた。

 

 「(当時のセ・リーグで)印象的だったのは、菅野(智之)さん、マエケン(前田健太)さんです。当時の菅野さんとマエケンさんはタイトル争いをしている投手でしたので、キレも違いましたし、コントロールも抜群に良かった印象がありました。自分の一つ上が菅野さん、二つ上がマエケンさんで、世代も一緒だったので楽しみでした」と当時を振り返った。

 

 一方、“違った意味”で印象に残っている投手もいた。それは、自身の母校・帝京高校の後輩だ。

「『話が違うだろ!』って(笑)」後輩との対戦秘話

 

 杉谷氏が帝京高校の2学年下である山﨑康晃とプロの公式戦で初めて対戦したのは、2018年6月9日の交流戦。3-4と横浜DeNAベイスターズが1点リードで迎えた9回に山﨑が登板し、2死走者なしで杉谷の打順が回ってきた。

 

 「あいつ『真っ直ぐ行きます!』とか言って、いきなりシンカーみたいなのを投げてきたんですよ。『話が違うだろ!』って(笑)」

 

 

 初球のツーシーム系のボールを杉谷は空振り。カウント2-2で迎えた5球目を杉谷はスイングしたが、一ゴロに倒れてゲームセットとなった。

 

 そんな杉谷氏に、現役時代を過ごした北海道日本ハムファイターズの今季の戦いぶりについて尋ねると、力強い言葉が返ってきた。「12球団でもトップクラスの先発投手陣がいいですよね。リリーフ陣も素晴らしいですし、若手もまだまだたくさんいます。ドラフト戦略と育成が身を結んできた結果だと思います」と、古巣に大きな期待を寄せた。

 

 なかでも、杉谷氏が交流戦注目の選手に挙げたのが、昨オフに日本ハムに加入した古林睿煬投手だ。「モノが違います。一球一球投げるストレートの質が高いですし、勝てる投手としての能力を兼ね備えていると思います。ファイターズが交流戦で優勝するなら、古林に大ブレイクしてもらわないと」と、若き剛腕に太鼓判を押した。

 

 さらに、「来年のWBCは大変ですよ。(台湾代表との対戦で)いきなり古林が相手だと、日本代表もどうなるか分からないです」と、難敵になり得る可能性も示した。

 

 杉谷氏がMCを務めた『BASEBALL TIME 2025』はDAZNの人気“TIMEシリーズ”の野球版で、豪華解説陣が深く鋭い視点で今シーズンの注目ポイントを徹底討論する。5月30日(金)の配信では、元オリックス・バファローズ監督の中嶋聡氏、元東京ヤクルトスワローズ監督の真中満氏がゲスト出演し、MC杉谷氏と進行の中川絵美里氏を加えた計4名が、今季の交流戦についてトークを繰り広げている。

 

 

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