阪急阪神不動産は5月19日、八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業の再開発ビルにおいて、阪急電鉄が劇場床の区分所有権を取得し、最新の設備を備えた約1,300席の劇場を新設するとともに、梅田芸術劇場(阪急電鉄の100%子会社)が本劇場の運営を担うことなったと発表した。

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JR東京駅前で進行する再開発プロジェクト

本事業は、高い交通利便性を有するJR東京駅前の八重洲エリアで進められており、都内有数の規模となる敷地(約2ha)に、JR東京駅前では最大級の延床面積(約39万平方メートル)を誇るミクストユース型のビルを開発する大規模プロジェクトである。

オフィスや商業施設に加え、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナルなどが整備されることになっており、ビルの竣工は2029年1月末を予定している。

世界と日本を結ぶ新たなエンタメ拠点に

阪急電鉄は、現在、3つの宝塚歌劇専用劇場(宝塚大劇場、宝塚バウホール、東京宝塚劇場)と2つの劇場(梅田芸術劇場、シアター・ドラマシティ)を有しており、このうち大阪梅田にある2つの劇場については、梅田芸術劇場が長年にわたり運営を担い、ミュージカルや演劇の自主制作も行ってきた。今般、JR東京駅前に新設する本劇場では、これら5館の劇場経営・運営で培ったノウハウやネットワークを最大限に活用し、ミュージカルや演劇・宝塚歌劇・コンサートなど、世界にも発信できる上質な演目の上演を目指すとしている。

また、JR東京駅前という最高の立地を活かして、国内外から幅広い来場者を迎え、世界と日本を結ぶ新たなエンタテインメントの拠点となることを目指す。来場者はもちろんのこと、出演者や公演関係スタッフを含むすべての関係者に愛される劇場づくりに努め、本エリアの賑わいの創出と芸術・文化の発展に取り組んでいくとしている。なお、本劇場に関する具体的な内容については、決定次第、案内される予定である。

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