7人組アイドルグループ・WEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濱田崇裕、小瀧望 ※濱田崇裕の濱は異体字が正式表記)が主演を務める映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』(公開中)。このたび、本作の監督を務めた瑠東東一郎氏が濱田の魅力について語った。

  • 映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』場面写真

■WEST.の7人が主演を務める『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』

本作は通常の業務を超え、表では解決できない問題を秘密裏に処理する社員=通称「裏社員」が登場する痛快アクション・コメディ。個性的なキャラクターたちが多数登場する中、濱田が演じるのは、商店街を取り壊すミッションを受けた裏社員・詳敷。理屈っぽく、物事を客観的に捉える一癖を持つキャラクターだ。

そんな濱田について、瑠東監督は「彼は野性と知性のハイブリッドなんです。得意の“おもしろ”では天才的な爆発力を持っています。これは、彼にしか出せない天賦の才です。天然とも言います(笑)。ただ、彼の能力はそれだけではなく、神社での小瀧くんとのシーンでは、抑制的に思いの丈を爆発させるという凄く繊細で感動的な表現を見せてくれました。もちろん、これも彼の資質と言うか人間力の高さによるものでもあるんですが、役作りに対する真摯なアプローチによる積み上げも大きく関わってきます。正に野生と知性が融合しているのが濱ちゃんだと思います」と絶賛する。

さらに、詳敷の役どころについて、「詳敷に彼の“天然で愛される面白さ”をうまく役に取り入れたかったので、彼にも相談しました。ただ、もちろん本人がその自覚があまり無いので、半分ポカンとはしてました(笑)」と語り、爆発力と面白さを兼ね備える濱田とともに一緒に詳敷という役を作り上げたことを明かした。

濱田といえば、『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』(16)で舞台初主演を果たし、その後、ドラマ『武士スタント逢坂くん!』(21)で現代にタイムスリップした武士を好演し、ドラマ『正体』(22)や『風間公親‐教場0‐』(23)などの話題作にも出演してきた。

幅広い役を演じてきた濱田との撮影について、監督は「撮影期間は長時間の芝居や、激しいアクションのシーンも数多くあります。でも、彼はいつもすごく楽しんでいるんです。どのシーンでも『あー、やっぱ楽しいわー』と言ってくれるんですよね。心の底からピュアに作品作り、役作りを楽しんでやれる、それも凄い才能だと思います。だから、惜しまず努力が出来て、それが恐らく彼にとっては努力という言葉ですら無いんだと思います。これが、しげちゃんが語る『今の濱田は野生と知性がハイブリッドされて最強や』という状態なんだと思います」と、プロフェッショナルな姿勢に感心していた。

(C)2025「裏社員。-スパイやらせてもろてます‐」製作委員会