
マツダ株式会社は、同じく広島県に拠点を置くシューズメーカーの株式会社スピングルカンパニーと共同開発した特別なコラボスニーカー「SP-MX5」を、2025年5月25日午前10時よりECサイト限定で販売開始すると発表した。このスニーカーは、マツダがロードスター誕生35周年を迎えることを記念して立ち上げたオフィシャルグッズシリーズ「MAZDA ROADSTER COLLECTION」の第3弾として展開されるものである。
【画像】ともに広島発の企業であるスピングルとマツダがコラボレーションして誕生したスニーカー(写真20点)
「MAZDA ROADSTER COLLECTION」は、1989年の初代ロードスター(NA型)発売以来、世界中で支持されてきたロードスターと、そのオーナーとの特別なつながりをさらに深めることを目的に企画されたコレクションだ。すでに、マツダ ロードスターの開発哲学である「人馬一体」を具現化した「クロスボディバッグ」や、ロードスターならではの軽やかでスポーティなイメージを反映した「ROADSTERジャケット」などの人気アイテムを販売し、多くのロードスターファンに愛されている。
そして今回、広島発の企業同士が初めてタッグを組んで開発したのが、この特別なスニーカー「SP-MX5」。マツダとスピングルは、いずれも独自のものづくりを追求し、手仕事にこだわる企業として共感し合ってきた。ロードスターオーナーの中には、スピングルのシューズが持つ運転のしやすさに魅力を感じるファンも多く、スピングル側もマツダの曲線美を追求した車づくりに敬意を抱いていたという。この相互理解と共感が契機となり、約2年という長い歳月をかけて自動車とシューズ、それぞれの魅力を融合した特別なコラボスニーカーが誕生したのだ。
スニーカーのデザインには、ロードスターの持つシンプルかつ美しい造形が反映されている。特に足の曲線に沿った柔らかなアーチラインは、車同様、どの角度から見ても美しいシルエットを生み出している。さらに、運転時にアクセルとブレーキの踏みかえをよりスムーズに行えるよう、ソールのかかと部分を高めに巻き上げ、大胆かつ印象的なデザインに仕上げられている。
カラーリングは歴代のロードスターをイメージした鮮やかでありながらも大人の品格を感じさせる4色が設定。マツダが培ったカラーデザインの技術が惜しみなく注ぎ込まれ、ロードスターを愛するオーナー同士の交流の多さやコミュニティの活発さを表現した色展開となっている。また、アッパーにはロードスターの開発思想の一つである「ライトウェイト」を体現するために、軽く、柔軟でありながら非常に丈夫なカンガルーレザーを採用。アッパーとソールの結合部分にはスエード素材を使用することで、運転に求められる高い屈曲性、ソールの薄さ、耐久性を確保。
さらに、このスニーカーには遊び心も盛り込まれている。ソールの裏面には、ロードスターの象徴的な数字である「5」が型抜きされ、デザインの細部にまでオーナーへのメッセージが込められているのだ。特製のオリジナルシューズボックスにも歴代ロードスターの美しい線画があしらわれており、コレクターズアイテムとしても高い価値を持つ仕様になっている。
サイズ展開は、ユニセックスを基本としており、22.5cm(XS)から28.5cm(XL)まで全7サイズが用意されている。これは初代ロードスターNA型のキャッチコピーである「誰もがしあわせになる。」という思想をもとに、性別や年齢を問わずすべてのロードスターオーナーに楽しんでもらえるよう配慮したものである。
また、今回の発売を記念して、東京・南青山にあるマツダのブランド体験スペース「MAZDA TRANS AOYAMA」にて、「SPINGLE展」を開催することも決定した。会場ではSP-MX5を実際に手に取り試着できるだけでなく、スピングルが誇るハンドメイドの技術や、ものづくりへの情熱を伝えるパネル展示も行われる予定だ。
マツダとスピングルという広島の企業が手を取り合い生み出したこの特別なスニーカーは、ロードスターという車の魅力を日常の中でも楽しめるようにという両社の願いが込められている。マツダ ロードスターのファンはもちろん、良質なものづくりを愛するすべての人にとって特別な一足となることだろう。