日本テレビ系音楽バラエティ特番『THE 夜もヒッパレ』が、きょう24日(22:00~)に放送。レギュラー時代の枠で放送されるのは、23年ぶりとなる。
同番組は1995~2002年に放送され、最新のヒットチャート10曲を、出演者が正攻法で、またあるときはオリジナリティやアレンジ、さらには番組ならではの演出たっぷりに歌い上げるというもの。スタジオ収録をレポートする。
スタジオに入るとまず目に入るのが、番組のアイコンと言っても過言ではない大きな「鯛」のオブジェ。合言葉である「見たい、聴きたい、歌いタイ!」のコールで登場するあの鯛がきらびやかな存在感を放っている。また、90年代当時を彷彿とさせる赤とゴールドを基調としたド派手なセットも、テンションを高めてくれる。
撮影時間が近づくにつれ、番組出演者が続々とスタジオに集合。三宅裕司、中山秀征や、赤坂泰彦といったおなじみの顔ぶれに、新たにKing & Princeの永瀬廉がMCに加入した。ベテラン3人のおふざけ満載な掛け合いに、永瀬がどう切り込んでいくのか注目だ。
出演者は、小林幸子、スターダムオールスターズ、せいや(霜降り明星)、大野雄大・花村想太(Da-iCE)、DA PUMP、知念里奈、20th Century、ハシヤスメ・アツコ、尾藤イサオ、MAX、マリーン、モト冬樹、森香澄、モーニング娘。’25、夜にワルツという面々。往年のメンバーを中心に、“いま”を感じるアーティストやタレントに加え、お笑い芸人、さらには女子プロレスラーまで個性あふれる顔ぶれがそろった。
こうしてひと通り準備が整い、本番がスタートした。
番組で欠かせない要素の一つが、MC陣によるトークの掛け合い。出演者全員による「見たい、聞きたい、歌いたい!」のコール後、三宅が「23年ぶりにこの時間に帰ってきました」と感慨深く語ると、「最終回の時、僕3歳でした」とつぶやく永瀬。ちなみに永瀬は3年前の特番で復活した際、すでにMCを担当した経験がある。
トークが進み、メンバーの顔ぶれを紹介する中、モト冬樹と分かりながら、あえて「あそこにいるのは?」と小ボケを挟むと「モト冬樹だよ(笑)!」とツッコミが。そこにすかさず「ああ見えてギターはうまいんですよ!」と赤坂さんがカットインするなど、小気味よいやりとりも健在だ。
パフォーマンスの中で印象的だったのは、人気女子プロレス団体・スターダムの選手たちによる「Bling-Bang-Bang-Born」(Creepy Nuts)。歌とダンスという慣れないパフォーマンスから、ステージ上では最初こそややぎこちなさがあったが、曲が進むにつれて表情も和らぎ、徐々にヒートアップしていく。ラップパートに入ると、MCの赤坂が乱入して流暢にリリックを刻み、スタジオも大盛り上がりだ。スピーディーな曲調に合わせた激しいカメラワークも見応え十分となっている。
知念里奈が披露した「マリーゴールド」(あいみょん)では、せいやがギター奏者として参戦。素晴らしい演奏の一方で、出演者全員が注目したのは演奏中のせいやの表情。緊張と真剣に取り組むあまり、笑顔ゼロだったのだ。終始こわばりながらの演奏となり、これにもスタジオ爆笑。演奏後、「おかんが大好きな番組だったから喜んでいたのに、いざ蓋を開けたらギター演奏って。芸人なのにギター1本ってどんなキャスティング(笑)!?」と内情をぶちまけていた。
過去に何度も出演歴があるというだけあり、「怪獣の花唄」(Vaundy)を披露した20th Centuryの3人のステージは安定感抜群。ステージング後に3人の過去出演時のVTRを観ることになる。
圧巻の歌声を披露したのは、Da-iCEの2人。歌唱前に今の気持ちについて聞くと「楽しく歌いたいですね」と、笑顔で語る大野。そして、それぞれのハイトーンボイスを駆使して、難易度の高い「ケセラセラ」(Mrs. GREEN APPLE)をきっちりと歌いあげると、スタジオメンバーも感動。花村は「高音だし転調もたくさんあって、キーを取るのが難しかったです」と打ち明けた。
世代を超越した人気者同士のコラボも見どころの一つ。この日はMAXとモーニング娘。’25によるスペシャルチームを結成。披露したのは「ブラザービート」(Snow Man)だ。パフォーマンス前には、メンバー全員で円陣を組み気合いを入れる姿も。息の合った華やかなダンスと歌を披露すると、スタジオのボルテージも高まっていく。大きな拍手に包まれながら席に戻ると「最初から緊張していましたが、ちゃんとできてよかったです」と、ホッと胸をなでおろすモーニング娘。のメンバーたち。一方、MAXのReinaは「『ヒッパレ』ではいつも先輩と歌うことが多かったので、今回はこうして後輩と歌うことが新鮮ですごく楽しかったです」と大満足の様子だった。
ライブコーナーも23年ぶりに復活。今回は、沖縄が産んだMAXとDA PUMPによる初めてマンツーマンバトルが実現した。MC4人による「イッツ・ショータイム!」の掛け声も懐かしい。
「Give me a Shake」(MAX)や「if」(DA PUMP)といったそれぞれの人気曲をベースに、圧巻の歌声あり、ダンスバトルあり、さらには恒例の三宅さんによる“割り込み”ありという『ヒッパレ』の醍醐味が凝縮されたステージとなった。
スペシャルゲストの小林幸子にも注目。赤を基調としたド派手な衣装に身を包み、モト冬樹と奏でた「Lemon」(米津玄師)では全員で合唱するなど、スタジオに一体感が生まれた。
MC陣も負けじとステージを披露。「高嶺の花子さん」(Back number)で、主旋律を永瀬、ハモリを中山が担当している。
『THE 夜もヒッパレ』アーティスト
●20th Century
●スターダムオールスターズ×赤坂泰彦
●大野雄大×花村想太
●MAX×モーニング娘。‘25
●知念里奈×せいや(Gt)
●ハシヤスメ・アツコ×森香澄
●尾藤イサオ×DA PUMP
●マリーン×夜にワルツ
●中山秀征×永瀬廉
●小林幸子×モト冬樹(Gt)
…ほか
【編集部MEMO】
日本テレビ系では、平成の名番組が続々復活する「大進化!レジェンド番組祭り」を展開。『マジカル頭脳パワー!!』『THE 夜もヒッパレ』『特上!天声慎吾』『全日本仮装大賞』『異人たちとの夏』『速報!歌の大辞テン』という6番組の進化版を、24日~27日に集中編成する。
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