JR東海は5月19日、浜名湖エリアの関係観光協会と協力し、観光による地域創生プロジェクトとして「浜名湖サイクリング事業」を立ち上げることを発表した。
浜名湖を新たな「サイクリングの聖地」に
近年、「しまなみ海道」に代表されるようなサイクリングを起点とした観光アクティビティが注目を集めている。同社沿線にある浜名湖は、新たな「サイクリングの聖地」となりうる特長を有していることから、同社および地元観光協会等が連携し、浜名湖を観光スポットとしてさらに発展させることを目的に、本事業の立ち上げに至った。
レンタサイクル拠点「弁天島サイクルゲート」を開業
JR東海道本線 弁天島駅から徒歩3分の弁天島海浜公園内に、同社と舞阪町観光協会が共同運営するレンタサイクル拠点「弁天島サイクルゲート」を5月31日に開業する。地域の事業者と共同での拠点運営やレンタサイクル事業の直営は同社初の取り組みとなる。
電動アシスト機能付きのe-bikeや、高機能スポーツバイクなど、幅広いラインナップを揃え、一部には静岡県内に本社を構えるe-bikeメーカーのヤマハ発動機やデイトナの製品を取り揃える。
レンタサイクル料金(一例)は、「E-グラベルバイク(電動アシスト)」が7,000円/日、「E-ミニベロ(電動アシスト)」が4,500円/日、「E-クロスバイク(電動アシスト)」が5,500円/日、「ロードバイク」が5,000円/日、「ミニベロ(プレミアム)」が5,000円/日、「クロスバイク」が4,000円/日、「シティサイクル」が2,000円/日。営業時間は4~9月が9:00~16:30、10~3月が9:00~16:00となる。
また、弁天島で借りた自転車を舘山寺温泉で返却できる「乗捨てオプション」(有料)や、空気入れや工具の貸出を行う「バイシクルピット(自転車の休憩所)」などのサービスも提供される。
浜名湖を楽しむお得なグルメクーポン
浜名湖サイクリングのおすすめルート付近で使える「浜名湖サイクリング ゆるチャレ満喫クーポン」(1冊1,500円)を発売する。うなぎ専門店からカフェ、温泉まで、2,500円相当分のサービスが利用可能であり、弁天島サイクルゲートにて販売される。
また、弁天島サイクルゲートの開業記念として、EXサービスで東海道新幹線を利用した人を対象に、浜松駅または豊橋駅着の利用票を提示することで、同クーポンを1冊500円で購入できるキャンペーンを実施する。実施期間は2025年5月31日~8月31日まで。
「弱虫ペダル」「SKE48」鍵みくじ
自転車競技をテーマとしたアニメ「弱虫ペダル LIMIT BREAK」や、名古屋市を拠点とする女性アイドルグループ「SKE48」とのコラボ企画を展開する。
舘山寺「鍵みくじ」企画では、弁天島サイクルゲートで「鍵」(900円)を購入し、舘山寺にて鍵付きおみくじを開けることで運勢を占うことができる。実施開始は2025年5月31日からで、無くなり次第終了となる。
弱虫ペダルコラボの鍵は、主人公・小野田坂道をはじめ人気キャラクター5人が描かれたアクリルキーホルダー付き。おみくじにも弱虫ペダルのキャラクターが描かれている。
SKE48コラボの鍵は全3種類。運勢は全部で5種類。大吉のおみくじはメンバーの直筆メッセージ入り。
「弱虫ペダル」ボイススタンプラリー
弱虫ペダルとのコラボ企画の一環として、東海道新幹線車内および浜名湖周辺で楽しめる限定コンテンツが提供される。開始は2025年6月頃を予定している。
「オリジナルボイスドラマ『浜名湖サイクリングに、出発!』」では、小野田坂道、手嶋純太、真波山岳、巻島裕介、東堂尽八の5人が新幹線で浜名湖へサイクリング旅行に出かける様子が描かれる。同コンテンツを視聴した人には、全5種類のオリジナルデジタル壁紙がランダムでプレゼントされる。
弁天島サイクルゲート~舘山寺間の5つのスポットにて、「オリジナルボイス付デジタルスタンプラリー」も実施する。本企画のために録り下ろした、浜名湖サイクリングに参加する弱虫ペダルのキャラクター達のオリジナルボイスを聞きながら、浜名湖でのサイクリングが楽しめる。
スタンプをコンプリートした参加者には、特典として、限定描き下ろしイラストが入ったフォトフレーム風のクリアカードがプレゼントされる。
東海道本線で「サイクルトレイン」を運行
2025年6月8日に、静岡駅から弁天島駅・新居町駅に向けて自転車を解体せずに持ち込み可能なサイクルトレインを運行する。全車指定席で、予約は5月20日10時より開始。全国のJRの主な駅・旅行会社の窓口で発売されるが、「えきねっと」「e5489」「指定席券売機」では購入不可となっている。詳細はホームページにて確認を。