CureAppは5月14日、「通院行動ならびに血圧測定」に関する調査の結果を発表した。調査は2025年4月14日~4月15日、調査回答時に高血圧の自覚(未受診/受診)がある30~70代男女1,007人を対象にインターネットで行われた。

高血圧と指摘された時、病院に行ったか

  • 健康診断で血圧が高いと指摘された時、一度は病院に行きましたか?

高血圧を指摘された後に通院したかどうかを尋ねたところ、「行っていない(28.5%)」「一度病院に行き、通院していない(12.9%)」の合計は実に41.4%と約4割が通院していないという結果となった。

通院につながらない理由

  • 「血圧が高い」と指摘されても、なぜ1回も病院へ行っていないのか/「血圧が高い」と指摘されて1回は病院に行ったが、なぜ通院に至らなかったのか、理由を選択肢の中から選んでください

前問で「病院に行っていない」と回答した人に、病院に行かなかった理由を尋ねたところ、「自覚症状がないので、行く必要性を感じない(31.0%)」「面倒だった(27.5%)」「忙しくて時間がない(21.3%)」といった、"通院行動そのもの"に対する心理的ハードルが上位を占めた。最も多かったのは「自覚症状がない」であり、高血圧を今すぐ対応すべきこととして捉えていない意識が背景にあると考えられる。

一方で、「一度病院に行き、通院していない」と回答した人の、初診後に通院を継続しなかった理由では、「薬を飲むことによる副作用や体の影響への不安(23.1%)」「一度服薬するとやめられないと思っている(20.8%)」といった服薬そのものへの懸念が主な要因となっていることが明らかになった。病院に行く前の段階では"通院そのもの"の優先順位が低く、受診経験者にとっては"薬への心理的不安"が継続行動を妨げているという、懸念の違いが浮き彫りになった。

血圧を測定する頻度

  • 血圧を測定する頻度として最も近いものをおしえてください

「血圧を測定する頻度」について尋ねたところ、「毎日測定している」と回答した人は全体のわずか31.1%にとどまった。一方で、「健康診断でのみ(12.3%)」、「通院時のみ(9.0%)」といった、特定の機会にしか血圧を測らないという人も多く、全体の約7割が日常的に血圧をチェックしていない実態が浮かび上がった。

薬の服用のイメージ

  • 薬の服用のイメージについて当てはまるものすべておしえてください

薬の服用に関する印象では、「長い期間服用しなければならない(52.9%)」が最も多い結果となった。「できれば服用したくない」といった意見もみられ、服薬自体を避けたいと感じている人もいるようだ。

薬以外の高血圧改善法に興味はあるか

  • 薬の服用以外で高血圧が改善できる方法に興味はありますか?

薬以外での改善方法への関心を尋ねたところ、「とても興味がある(26.6%)」「やや興味がある(51.8%)」と回答した。服薬以外で症状改善ができる方法に対するニーズの高さがうかがえる結果となった。