アクシデント続出…ソフトバンク、まさかの故障離脱となった主力選手6人

プロ野球 最新情報

 昨季は、4年ぶりのリーグ優勝を飾った福岡ソフトバンクホークス。今季はリーグ2連覇、悲願の日本一を目指すシーズンとなるが、開幕スタメンの多くが故障離脱という緊急事態に。若手にとってはチャンスだが、やはりレギュラーの不在は大きなマイナスといえるだろう。ここでは、アクシデントで離脱を強いられた主力選手を紹介したい。

 

パ・リーグがいつでもどこでも見放題!

過去の名勝負からファン感謝イベントも視聴可能な[PR]

 

周東佑京

・投打:右投左打

・身長/体重:180cm/71kg

・生年月日:1996年2月10日

・経歴:東京農大二高 - 東京農業大北海道オホーツク

・ドラフト:2017年育成選手ドラフト2位

 

 今シーズンは開幕から打撃好調だった周東佑京も、無念の故障離脱を強いられた。

 

 2017年育成選手ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団し、プロ1年目からファームで27盗塁をマーク。バッティング面では振るわなかったが、持ち味の俊足でアピールした。

 

 

 そして、翌2019年に支配下契約を勝ち取り、同年は一軍で25盗塁を成功させると、2020年は驚異の50盗塁をマークし、盗塁王のタイトルに輝いた。

 

 デビュー年から6年連続20盗塁以上を記録するなど、“足のスペシャリスト”としての地位を築いた周東。さらに昨季は、課題の打撃も改善が見られ、初めて規定打席に到達。打率.269、41盗塁の数字を残し、不動のリードオフマンとして定着した。

 

 今季は、開幕から19試合連続安打を記録するなど打線を牽引していたが、4月23日のオリックス戦で死球を受けて負傷交代。右腓骨骨折と診断され、戦線離脱となった。

 

 その後、5月16日の二軍戦で実戦復帰。打線の起爆剤として、一軍への帰還が待ち望まれている。

近藤健介

・投打:右投左打

・身長/体重:173cm/85kg

・生年月日:1993年8月9日

・経歴:横浜高

・ドラフト:2011年ドラフト4位

 

 開幕直後に無念の離脱となってしまったのが、昨季シーズンMVPに輝いた近藤健介だ。

 

 横浜高から北海道日本ハムファイターズに入団した近藤。プロ2年目にはファームで打率.355の成績を残すなど、大器の片鱗を示した。

 

 

 そんな中、プロ4年目の2015年に129試合出場、打率.326をマークして大ブレイク。出塁率は4割を超えるなど、選球眼もトップクラスの数字を誇っていた。

 

 その後も日本ハムの主力として活躍を続けた後、2022年オフにフリーエージェント(FA)権を行使し、福岡ソフトバンクホークスに移籍した。

 

 移籍初年度はパンチ力が光り、全143試合出場で打率.303、26本塁打を放ち、自身初の本塁打王を獲得。さらに昨季は、打率.313、19本塁打、72打点、出塁率.439をマークし、パシフィック・リーグMVPにも選出された。

 

 2025年も主力としての活躍が望まれた中、開幕直後に腰痛で離脱。5月14日に実戦復帰を果たしたが、右脚の違和感で途中交代。復帰に暗雲が立ち込めている。

正木智也

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/91kg

・生年月日:1999年11月5日

・経歴:慶応高 - 慶応大

・ドラフト:2021年ドラフト2位

 

 今季は覚醒が期待された正木智也も、長期離脱を余儀なくされた1人である。

 

 慶応高で高校通算50本塁打をマークし、慶応大に進学。大学でも多くのアーチを描き、2021年ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーから一軍でも起用され、35試合出場で打率.254、3本塁打の成績をマーク。まずまずのスタートを切ったが、翌2023年は15試合の出場で打率.038と低迷した。

 

 それでも、プロ3年目の昨季は、80試合出場で打率.270、7本塁打をマーク。チームの4年ぶりリーグ優勝に貢献する働きを見せた。

 

 今季は、開幕から5番を任されるなど大きな期待を受けたが、4月18日の西武戦でスイングした際に左肩を亜脱臼。無念の離脱となった。

 

 その後、左肩関節バンカート修復術を受け、全治5~6カ月と診断。レギュラーシーズン中の復帰は極めて難しい状況となった。

今宮健太

・投打:右投右打

・身長/体重:172cm/76kg

・生年月日:1991年7月15日

・経歴:明豊高

・ドラフト:2009年ドラフト1位

 

 死球の影響で故障離脱中の今宮健太。復帰後は、レギュラー奪還に向けたアピールが必須といえそうだ。

 

 明豊高から2009年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団、高卒3年目の2012年に早くもレギュラーの座を掴むと、2013年にはパシフィック・リーグ記録となるシーズン62犠打を達成。

 

 

 負担の大きな遊撃のポジションでレギュラーの座を守り続け、2013年から5年連続ゴールデングラブ賞を戴冠。また、2016年からは4年連続で2桁本塁打を記録するなど、パンチ力ある打撃でも貢献。

 

 一時は規定打席に到達しないシーズンが続いたが、2022年にはキャリアハイの打率.296をマーク。その後も正遊撃手としてチームを支えた。

 

 今季は通算100本塁打と400犠打の達成が目前に迫っていたが、4月30日の日本ハム戦で死球を受けて途中交代。右前腕屈筋群の筋挫傷と診断され、登録抹消となった。

 

 今宮の離脱後、一軍では野村勇が代役を務め、ヒットを量産。レギュラー奪取に向けてアピールを続けている。戦線復帰後は、ポジション争いも注目となりそうだ。

長谷川威展

・投打:左投左打

・身長/体重:179cm/86kg

・生年月日:1999年8月9日

・経歴:花咲徳栄高 - 金沢学院大

・ドラフト:2021年ドラフト6位

 

 今季中の復帰は絶望的となった長谷川威展。貴重なリリーフ陣の1人だけに、チームにとっても痛い長期離脱となった。

 

 金沢学院大では、リーグ戦通算22試合登板、防御率0.23という圧倒的な数字。2021年ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから6位指名を受け、プロ入りを果たした。

 

 

 プロ1年目の2022年は一軍で2試合に登板し、無失点の好投を披露。翌2023年も安定したピッチングを見せたが、9試合登板と出番は限られていた。

 

 すると、同年オフに行われた現役ドラフトで、福岡ソフトバンクホークス入りが決定。

 

 この移籍が功を奏し、昨季はキャリアハイとなる32試合に登板し、10ホールドポインチ(4勝6ホールド)、防御率2.49の好成績を収めた。

 

 しかし今季は、開幕前の3月に左肘関節内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けたことで、シーズン中の復帰が絶望的に。来季の復帰に向けて、リハビリに励むこととなった。

柳田悠岐

・投打:右投左打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1988年10月9日

・経歴:広島商 - 広島経済大

・ドラフト:2010年ドラフト2位

 

 球界屈指の強打者として一時代を築いた柳田悠岐だが、昨季に続いて今季も故障による離脱を強いられた。

 

 2010年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団し、入団当初は荒削りの部分もありながら、将来の主砲として注目される存在だった。

 

 

 すると、徐々に力をつけていき、2015年に打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁をマーク。トリプルスリーの偉業を達成。同年は首位打者のタイトルも獲得した。

 

 その後も欠かせない存在として、圧倒的な数字を残し続けた柳田。しかし、昨季は故障に悩まされ、52試合の出場に終わるなど、存在感を発揮できなかった。

 

 今季は、「3番・指名打者(DH)」で開幕スタメンに名を連ね、まずまずの活躍を見せていたが、4月11日のロッテ戦で自打球が直撃。右脛骨の骨挫傷と診断され、翌日に登録抹消となった。

 

 現段階で復帰の目処は立っておらず、離脱期間も未定。もう一度、フルスイングでアーチを量産する姿を見せたいところだ。

 

 

【了】