歌舞伎俳優の片岡愛之助と女優の森川葵が、劇場版アニメ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』(6月27日公開)にゲスト声優として出演することが16日、わかった。
同作は『ルパン三世』約30年ぶりの2D劇場版アニメーション・完全新作。近年の『ルパン三世』新作アニメシリーズを数々手がけている鬼才・小池健氏が監督を務める。
栗田貫一、大塚明夫、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一らおなじみのキャストが集結するほか、今作にはゲスト声優として片岡と森が出演。片岡は、お宝を狙うルパンたちの前に立ちはだかる最強の敵・ムオム、森はムオムに仕え、予測不能な物語の鍵を握るミステリアスな少女・サリファの声を担当する。
あわせて、ムオムとサリファも登場する本予告映像も公開。地図にない謎の島に眠る莫大な財宝を狙い、島に辿り着いたルパンたちは、敵を倒し財宝を盗み、24時間以内に脱出しなければならないが、不死身の敵・ムオム(片岡)は、ルパンとその一味を徹底的に追いつめる。映像には、謎の少女・サリファ(森川)の「あなたの一族はあなたの代で終わるの」という不穏な台詞と共に、水へ沈むルパンの姿も映し出されている。
コメント全文は以下の通り。
片岡愛之助
歌舞伎「流白浪燦星」からのご縁で今回のお話をいただきまして、驚いたと同時にとても嬉しかったです。子供の頃から観ていたルパン三世。30年ぶりとなる2Dアニメーション劇場版に携わることができ光栄でございます。収録も「あ、ルパンと喋ってる!」と本当に夢のような時間で信じられなかったです。今回務めさせていただいたムオムというキャラクターは、不死身の生き物というのか、人工的に作られた最強な不死身の生物というのか。言葉であって言葉でないような、唸るような、ハッキリと何かを言っているでもないセリフもあり、謎が多いので深みを出したいと試行錯誤しながら作り上げていき、「よし、これがいい!」というところで落ち着きました。僕の中では出し切りました! また主題歌には僕が昔から大好きなB'zさんということもあり色々なご縁を感じております。ぜひ劇場の大スクリーンで体感いただきたいです。
森川葵
お話をいただいた時に飛び上がるほど嬉しかったです。しかしアフレコの本番日が近づくにつれて、ルパンという名作への参加という重みに不安とプレッシャーが襲いかかりました。今回の『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』ではこれまで私がイメージしていたユーモア溢れる姿よりも男前なルパンの姿がありました。きっと皆さんの目にもそんなルパンの姿が魅力的に、そして新鮮に映るのではないかと思います。サリファを演じる上で、感情を抑えつつも、常に明るく天真爛漫な雰囲気を保つことに気を付け、ルパンと対等な立場に立つのではなく、さりげなくルパンを振り回すような存在感を出すように心がけました。サリファ自身の軸を大切にしながら演じることができたと思います。 ムオムとサリファとのやり取りもぜひ目を離さず見ていただきたいです!
原作:モンキー・パンチ (C)TMS
【編集部MEMO】
劇場版アニメ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』あらすじ……世界地図に存在しない“謎の島”を目指し、ルパン三世たちはバミューダ海域へ向かう。目的は、これまで彼らに刺客を送り続けてきた黒幕の正体と、隠された莫大な財宝を暴き出すこと。しかし島に近づいた瞬間、狙撃によって飛行機は撃墜され、一行は死の島へと不時着する。そこに広がっていたのは、朽ちた兵器や核ミサイルが山のように積まれ、かつて兵器として使われ、捨てられた“ゴミ人間”たちが徘徊する、世界の終わりのような風景だった。霧に覆われたその島には、24時間以内に死をもたらす毒が充満し、逃げ場はない。島の支配者・ムオムは不老不死を掲げ、世界を選別と排除で支配しようとしていた。銃も刀も通じない“死なない敵”を前に、ルパンは過去と誇り、そして盗人としての矜持を賭けた知略の戦いに挑む。果たして、ルパンは24時間以内にすべてを盗み出し、生きて島を脱出できるのか。