
プロ野球 最新情報
プロ野球の世界では、一軍と二軍で大きな壁があり、熾烈な争いを勝ち抜かなければ、チームの戦力として生き残ることはできない。そんな中、昇格とファーム降格を繰り返し、そのままキャリアを終える選手も少なくない。ここでは、一軍に定着できていない中日ドラゴンズの選手を紹介する。
今シーズンのプロ野球はDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るなら[PR]
梅津晃大
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/100kg
・生年月日:1996年10月24日
・経歴:仙台育英高 - 東洋大
・ドラフト:2018年ドラフト2位
大学時代からポテンシャルの高さが注目されていた梅津晃大。しかし、プロ入り後は本来の実力を発揮できていない。
仙台育英高から東洋大に進学すると、3年秋にリーグ戦初登板。150km/hを超えるストレートを武器にドラフト候補と呼ばれる存在になり、ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
プロ1年目の2019年は6試合に登板し、4勝1敗、防御率2.34という好成績。高身長から繰り出されるストレートは打者を圧倒し、ルーキーながら十分なインパクトを残した。
しかし、その後は故障に悩まされることが多く、2022年にトミー・ジョン手術を決断。懸命なリハビリを重ね、2023年は3試合に登板して防御率0.95と復活の兆しを見せていた。
昨季はキャリアハイの14試合(77回1/3)を投じたが、2勝8敗、防御率4.07の数字に。
今季は、ファームでの登板も果たせていない梅津。早期の復帰が待たれている。
鵜飼航丞
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/100kg
・生年月日:1999年5月30日
・経歴:中京大中京高 - 駒沢大
・ドラフト:2021年ドラフト2位
クリーンアップ候補として期待をかけられている鵜飼航丞も、ブレイクには至っていない。
中京大中京高、駒沢大学で持ち前のパワーで本塁打を量産し、2021年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
プロ1年目は打率.206に沈んだとはいえ、4本塁打をマーク。プロの壁に苦しめられる時期がありながらも、能力の一端を示した。
しかし、その後も課題の確実性に苦しみ、一軍定着に至るような成績を残せていない。
昨季にはまさかのノーアーチに終わり、出場試合数もキャリア最少の12試合にとどまった。
今季も開幕二軍スタートとなったが、ファームで打撃好調を維持し、5月5日に一軍昇格。同月13日のヤクルト戦では「2番・左翼」でスタメン起用され、マルチ安打を放つ活躍を見せた。
梅野雄吾
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/86kg
・生年月日:1999年1月13日
・経歴:九州産大九州産高
・ドラフト:2016年ドラフト3位
現役ドラフトで加入した梅野雄吾も、本領発揮には至っていない。
九州産大九州産高から東京ヤクルトスワローズにドラフト3位で入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを飾ったが、翌2018年の防御率7.09が示すように、プロ入り序盤は苦しんでいた。
しかし、プロ3年目の2019年に大きく飛躍。同年は68試合に登板し、2勝3敗4セーブ28ホールド、防御率3.72をマーク。ブルペン陣に欠かせない存在となった。
その後、2021年からチームのセ・リーグ制覇に貢献した一方、2023年はわずか5試合の登板に終わり、現役ドラフトで中日ドラゴンズに移籍する運びとなった。
新天地で迎えた昨季も、18試合登板、防御率4.15の数字に。完全復活とはならなかった。
不退転の覚悟で迎えた今シーズンは、ファーム開幕から12試合連続無失点と結果を残し、5月5日に一軍昇格。さらなるアピールを見せ、リリーフ陣の一角に食い込みたい。
根尾昂
・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/85kg
・生年月日:2000年4月19日
・経歴:大阪桐蔭高
・ドラフト:2018年ドラフト1位
プロ7年目を迎えた根尾昂は、ついに飛躍の兆しを見せている。
大阪桐蔭高時代には、投打に渡る活躍で甲子園春夏連覇に貢献。ドラフト会議では4球団競合の末、中日ドラゴンズが交渉権を引き当てた。
入団後は野手としてのプレーを決断した根尾。2021年こそ72試合に出場し、プロ初ホームランも記録したが、打率.178と苦しいシーズンを過ごしていた。
その後、2022年シーズン途中からは投手に専念。同年は25試合に登板し、防御率3.41と能力の一端を示した。
2023年からは先発ローテーション入りを目指したが、結果が伴わず。昨季は3試合登板、防御率9.39と苦戦を強いられた。
迎えた今季は、ファームで開幕から10試合連続無失点。ショートイニングで本来の力を取り戻し、5月1日に待望の一軍登録。今季初登板となった同月3日の広島戦を皮切りに、昇格後も好投を見せている。
石橋康太
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/95kg
・生年月日:2000年12月7日
・経歴:関東第一高
・ドラフト:2018年ドラフト4位
正捕手候補として期待されながらも、一軍に定着できていないのが石橋康太だ。
関東第一高では強打の捕手として注目され、高校通算57本塁打を記録。ドラフト会議では、正捕手が定まっていなかった中日ドラゴンズから4位指名を受けた。
ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験し、プロ初安打も記録。翌年こそ一軍出場なしとなったが、2021年から少しずつ出番を増やした。
中でも2023年は39試合出場で打率.257、2本塁打を記録。持ち味を発揮しつつあった。
しかし、昨季は11試合の出場にとどまると、今季は開幕をファームで迎え、ここまで一軍出場なし。一方で、二軍ではまずまずの結果を残している。
攻守にさらなるアピールを見せ、一軍の戦力となれるか。
土田龍空
・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/80kg
・生年月日:2002年12月30日
・経歴:近江高
・ドラフト:2020年ドラフト3位
待望の一軍昇格を果たした土田龍空。重要なシーズンだけに、存在感を示したいところだ。
近江高で1年時からレギュラーを獲得し、高校通算30本塁打を記録。打力に加えて堅実な守備面も高く評価され、ドラフト3位でプロ入りを果たした。
高卒2年目の2022年には、62試合に出場して打率.248をマーク。遊撃守備の安定性が高く、レギュラー定着も目前に迫っていた。
ところが、登録名を「龍空」に変更して迎えた2023年、キャリアハイの114試合に出場したものの、打率.187と寂しい数字に。昨季はわずか17試合の出場にとどまった。
開幕二軍スタートとなった今季は、ファームで打率3割超えの成績を残し、村松開人の負傷離脱に伴い4月25日に一軍昇格。2戦連続タイムリーなど順調な滑り出しを見せたが、活躍を継続できず、5月12日に登録抹消となった。
再びファームで走攻守に渡るアピールを見せ、最短での再昇格を狙いたい。
【了】